就職活動には、「自己分析」が必要だとよく言われます。
それを受けて、親や友人に自分の事を聞いてみたり、自己分析セミナーやテストを受けてみたりします。
その結果をどう理解をするのかを履き違えると、周囲の人の言葉に、感情的に反発して言い訳をしたり、納得できないまま無理に受け止めることになります。
またテスト結果の、「○○な傾向がある」とか、「慎重性が高い」という言葉に「当っている」「はずれてる」で終わってしまいます。

自己分析をするとは、何をすることなんでしょう?
そして、何故自己分析が必要だと言われるのでしょう?

調べてみると「分析」とは『ある物事を分解して、それらを成立している成分・要素・側面を明らかにすること。』

とあります。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
言い換えてみると、あなたを分解してあなたを成り立たせている資質・知識・経験などを明らかにするとならないでしょうか。

あなたが自己PRで「明るい性格」と表現したとします。
この場合、あなたの言う「明るさ」を、面接官はどのように捉えているでしょう?
仮に「人を笑わせることができるような」と受け取ったらどうでしょう?
あなたの持つ自分のイメージと大きく異なることになります。

もしも友人から「あなたは、振られてもスグに立ち直れるから偉いよね」といわれたことがあれば、
あなたの明るさは、あなたの気持ちの切り替えの早さが生むものだと言うことができます。
”今の明るいあなた”は「気持ちの切り替えの早さ」が表面に出ていると言えないでしょうか。
自己PRするときに、
「私は、振られてもスグに立ち直れるような気持ちの切り替えの早さを持っています。
入社してから、失敗しても怒られても、いつまでもくよくよせず、気持ちを切り替えて明るく仕事に取り組めます。」
こう言えれば、面接官とあなたのイメージの誤差はとても少なくなります。

自己分析テストなどに「内向的」とかかれていて、
「えぇー友達多いのに」と思う前に、それは自分のどの面が出ているかよく考えてみて下さい。
あなたの控えめな姿勢を周りの人が評価してくれているならば、あなたの内向的な面が友達を増やしているのです。

ですから表面に現れた行動や結果ではなく、それを生み出している要素(知識や経験等)が大切になります。
あなたと面接官がその部分の共通理解を得ているならば、入社後にこんなはずじゃなかったと思うことは
避けられるはずです。

つまり「自己分析」とは、”今”のあなたに成長するに至った、資質や経験、知識などを明らかにする
ことなんです。
そして「今と入社後のあなた」のギャップを埋めるために必要なのです。
お分かりいただけますか?