翌日、昨夜の蟹料理の余韻がまだ心に残っていました。冷蔵庫には少しだけ残った蟹の身や、蟹鍋のスープが保存されています。もったいない気持ちと、新たなアイデアが混ざり合い、今日は残り物を活用して、また別の蟹料理を楽しむことにしました。
朝の贅沢、蟹雑炊
朝食には、昨夜の蟹鍋のスープを使った「蟹雑炊」を作ることにしました。だしの旨味がたっぷり染み込んだスープに、ご飯と溶き卵を加え、軽く煮込むだけのシンプルな料理です。
仕上げに、小葱を散らし、少しだけお醤油をたらしました。一口食べると、蟹の香りがふわっと広がり、体がじんわりと温まります。朝から贅沢な気持ちに包まれるひとときでした。
昼の楽しみ、蟹クリームパスタ
お昼はちょっと趣向を変えて、洋風に挑戦することにしました。蟹の身をほぐし、生クリームと合わせて濃厚なソースを作り、スパゲッティと絡めた「蟹クリームパスタ」。さらに、仕上げに蟹味噌をほんの少し加えることで、コクが増して深い味わいに。
家族も「これ、お店で食べるみたい!」と大喜び。昨夜の和風の味とはまた違う魅力を引き出せて、大満足のランチとなりました。
夜の挑戦、蟹の手まり寿司
夕方になると、もう一度蟹の味を楽しみたいという思いが湧いてきました。そこで、最後の蟹の身を使って「蟹の手まり寿司」を作ることに。
酢飯を一口サイズに丸め、その上に蟹の身を美しく盛り付けます。さらに、大葉やいくらを添えて彩り豊かに仕上げました。見た目も華やかで、まるでお祝いのような食卓に。
手まり寿司は食べやすく、家族からも「これ、パーティーでも出したいね」と好評でした。
新しい季節の楽しみ方
こうして、たった一杯の蟹から始まった料理の旅は、3日間にわたりいろいろな形で楽しむことができました。改めて、季節の恵みを大切にすることの大切さを実感しました。
次は、冬だけでなく春の旬の海鮮や、山菜を使った料理にも挑戦してみたいと思います。「季節ごとの食を楽しむ」というテーマが、私の暮らしに新たな彩りを加えてくれました。
これからも、台所から始まる小さな幸せを大切にしていきたいと思います。