とある、一室。
血の臭いが漂い、辺りは湿気で息苦しさを感じる。
その中で2人の男がにらみ合い、その瞳からは生きるための必死さが感じられる。
男A「はあはぁ……」
男の拳からはポタポタと血液が垂れている。
赤く染まった地面がその状況を物語っていた。
男B「はぁはぁ…はあ」
青アザだらけの膨れ上がった顔だ。
男「どれどれ、そろそろ終わりにしちゃおうかなぁぁ!!!!!!」
男がまるで野獣のように迫りかかってきた。
その男の象徴がみるみるうちに膨れ上がっていった。
………リオはグッと目を閉じ、とっさにリモコンを手に取りテレビの電源をきった。
迫りくる男の画面がとっさに消え部屋は静まりかえった。
リオ(こんなDVD借りるんじゃなかった……)
リオの手元には「鬼人の肉汁」という題名のDVDが開いていた。
リオ(DVDなんて借りないで、どっか出掛ければよかったかな……)
空は暗くなりはじめ、時計は夜6時をまわっていた。
グー…~っ。
自分でも情けないような音がリオの腹から鳴り響いた。
リオ(コンビニいこ…)
リオは自炊をしたことがなかった。小さいころに親をなくし、金銭的に苦労したリオにとって経済的安定は必要不可欠であった。現在はキャバクラで生計をたてているため、多少の贅沢は出来ている。その証拠に新宿のマンションの一室にリオは一人暮しをしていた。
新宿のネオンがリオを照らす。
駅前ではどこかのサークルであろうか、ひときわ大声をだして団体を誘導している姿が見える。
リオ(……私も大学入りたかったな………)
急に何処にも属さない自分がむなしくなった。
そしてリオはコンビニに向かった。
コンビニに着き週に三回は食べるクリームパスタと野菜ジュースを購入し、マンションに向かった。
相変わらず町はガヤガヤ賑わっている。
リオはこの雰囲気があまり好きにはなれなかった。
パスタが冷めないよう、少し足早に歩いていると、前からネクタイの外れた親父がリオに向かってきた。
親父「かわいいねキミ!これでどう?」
男の指が三本立っていた。
リオ(クズが……)
リオは冷たい視線だけを送り親父の横を通り過ぎわざと歩道橋を登り始めた。
その態度が気にくわなかったのか親父は歩道橋の階段を登りだしリオの肩をギュッと掴んできた。
親父「ぁ、シカトすんなって、5万だすから!」
それでもリオは振り向こうとしなかった。歩道橋の中央にさしかかった。
親父「おい!!コラぁ!」
親父がリオの肩を無理やり引いた瞬間、リオは両手で親父を押し倒した。
リオの視界から親父の姿が消え失せた。
………
リオは一瞬なにも考えられなかった。
すぐさま、我に帰り歩道橋から下を覗いた…。
リオ(………!!!)
全身から鳥肌が立ち、手足が震えだしたのが自分でもわかった。
歩道橋の三車線道路には、車の渋滞と共に、横たわった親父の姿があった。歩道橋の上からでもおびただしいほどの赤い血が見てわかる。
渋滞の先頭車両のボンネットが大きく凹んでいた。
リオ(……私は悪くない………………)
リオの手からコンビニの袋がズルッと落ちた。
「あの女が押し倒したぞ!!!!!」どこからともなく声が聞こえた。ガヤガヤ…
リオの背筋が凍った。
リオ(逃げなきゃ!)
すぐさまリオは歩道橋を降り、渋滞とは反対車線に停まっていたタクシーに飛び乗った。
リオを乗せたタクシーは漆黒の闇に消えていった。
>>ふじ
血の臭いが漂い、辺りは湿気で息苦しさを感じる。
その中で2人の男がにらみ合い、その瞳からは生きるための必死さが感じられる。
男A「はあはぁ……」
男の拳からはポタポタと血液が垂れている。
赤く染まった地面がその状況を物語っていた。
男B「はぁはぁ…はあ」
青アザだらけの膨れ上がった顔だ。
男「どれどれ、そろそろ終わりにしちゃおうかなぁぁ!!!!!!」
男がまるで野獣のように迫りかかってきた。
その男の象徴がみるみるうちに膨れ上がっていった。
………リオはグッと目を閉じ、とっさにリモコンを手に取りテレビの電源をきった。
迫りくる男の画面がとっさに消え部屋は静まりかえった。
リオ(こんなDVD借りるんじゃなかった……)
リオの手元には「鬼人の肉汁」という題名のDVDが開いていた。
リオ(DVDなんて借りないで、どっか出掛ければよかったかな……)
空は暗くなりはじめ、時計は夜6時をまわっていた。
グー…~っ。
自分でも情けないような音がリオの腹から鳴り響いた。
リオ(コンビニいこ…)
リオは自炊をしたことがなかった。小さいころに親をなくし、金銭的に苦労したリオにとって経済的安定は必要不可欠であった。現在はキャバクラで生計をたてているため、多少の贅沢は出来ている。その証拠に新宿のマンションの一室にリオは一人暮しをしていた。
新宿のネオンがリオを照らす。
駅前ではどこかのサークルであろうか、ひときわ大声をだして団体を誘導している姿が見える。
リオ(……私も大学入りたかったな………)
急に何処にも属さない自分がむなしくなった。
そしてリオはコンビニに向かった。
コンビニに着き週に三回は食べるクリームパスタと野菜ジュースを購入し、マンションに向かった。
相変わらず町はガヤガヤ賑わっている。
リオはこの雰囲気があまり好きにはなれなかった。
パスタが冷めないよう、少し足早に歩いていると、前からネクタイの外れた親父がリオに向かってきた。
親父「かわいいねキミ!これでどう?」
男の指が三本立っていた。
リオ(クズが……)
リオは冷たい視線だけを送り親父の横を通り過ぎわざと歩道橋を登り始めた。
その態度が気にくわなかったのか親父は歩道橋の階段を登りだしリオの肩をギュッと掴んできた。
親父「ぁ、シカトすんなって、5万だすから!」
それでもリオは振り向こうとしなかった。歩道橋の中央にさしかかった。
親父「おい!!コラぁ!」
親父がリオの肩を無理やり引いた瞬間、リオは両手で親父を押し倒した。
リオの視界から親父の姿が消え失せた。
………
リオは一瞬なにも考えられなかった。
すぐさま、我に帰り歩道橋から下を覗いた…。
リオ(………!!!)
全身から鳥肌が立ち、手足が震えだしたのが自分でもわかった。
歩道橋の三車線道路には、車の渋滞と共に、横たわった親父の姿があった。歩道橋の上からでもおびただしいほどの赤い血が見てわかる。
渋滞の先頭車両のボンネットが大きく凹んでいた。
リオ(……私は悪くない………………)
リオの手からコンビニの袋がズルッと落ちた。
「あの女が押し倒したぞ!!!!!」どこからともなく声が聞こえた。ガヤガヤ…
リオの背筋が凍った。
リオ(逃げなきゃ!)
すぐさまリオは歩道橋を降り、渋滞とは反対車線に停まっていたタクシーに飛び乗った。
リオを乗せたタクシーは漆黒の闇に消えていった。
>>ふじ



