「転校してきた子かな?」
文房具を覗いていると店のおじさんが声をかけてきた。
私のみていたのは青紫色の森に家がポツンとある絵のノートで、
「その森がきにいったのかな?」
「うん」
「ここから東の方向に行くと国道にいく道があって、
「え?でもこの森薄青紫いろですよ?。」
「これはねここの森に住んでいる絵描きの桔梗さんが描いた絵で文房具向け
「その人が描いた絵が採用された文房具だというのでここに置いてあ
「そうなんだ、行ってみたいです、でもでもちょっと遠そう。」
「そうだね、でも中学生なら全然行けない距離じゃない。」
「
「ちゃんとお父さんお母さんには言ってから行くんだよ。」
そしてさらさらと地図を書いて渡してくれた。
そこは意外と近い場所だった。
次の日学校が終わって私はその森に行ってみることにした。
だんだんと街から外れて寂しくなってはいくけど森へ行く道は何本もあった。
森の
「ちょっとねえ!」
いきなり呼び止められた。
少年だ。
「ちょっとおねえちゃん森へいくの?」
「うんそうだよ」
「いいこと教えてあげるから自転車から降りてこっちきて!」
「なに?」
「いいから、いいから!」
少年は近くの家に入っていった。
なかは大きな樽がいくつもある作業場みたいだった、
「おねえちゃん、この樽に手をつけるとね」
その子は樽の中に手をつけた。
ては青に染まった。
「この青く染まった手をね」
少年は親指と人差し指で三角を作り覗いた
「こうやるとね、昔のことが見えるんだよ、不思議」
「おかあさんがいる、ご飯たくさん作ってくれて…」
「今もたくさん作ってくれるんじゃないの?」
少年はだまった。
「ううん、身体がよわくてずいぶん前に死んじゃった。」
「だからこうしてたまに会いに来るんだよ、
「会いたい人?」
あぁ、
「隣のお兄ちゃんだったんだけど算数苦手なわたしにテスト前夜遅くまで教えてくれたり、近所の男の子に酷いこと言われた時かばってくれたの」
「身体の弱いわたしにお兄ちゃんだけがやさしくしてくれたの」
「そっか」
少年の目がキラキラ光った。
「じゃ、指で三角つくろ!」
「う、うんそうだね」
おそるおそる指を樽へつける、そして指を三角にして覗く。
なんとうっすら薄青紫の画面が見える!
明日はテストなのに全く勉強していない、どうしよう算数キライ!
「明日テストなのに全然勉強してないの、へたすると0点かもしれない」
「そうかじゃあちょっと教科書持ってきてみなよ」
「だってもう11時だよ?間に合わないあぁーもうやだ」
「大丈夫、一時間あればわかるようにしてあげるとにかくやろう」
「だってお兄ちゃんもテストでしょ?わたしに構ってる暇なんてない」
「オレは勉強得意だからやらなくても出来るの、それよりも葵がまたお母さんに怒られてべそかくのを見たくないんだよ笑」
いつも教えてくれたからそれからすごく点数伸びたんだ、お兄ちゃんがいればとても安心で守られてて幸せだったでもね。。
その数年後お兄ちゃん交通事故で死んじゃったの。
涙があふれてきた。
「おねーちゃんその時に戻りたい?」
少年が聞いた。
「うん、でももうその時には戻れないね人間はかこには戻れない」
「そうだね薄青紫の世界は戻りたいけど戻れない幸せだった時を見せてくれる
「
「あの時はあれが普通だと思ってた、
わたしも本当にそう思った、わたしは樽の中を覗き込んだ
「ねぇきみ名前なんていうの」
ふと少年の方見ると
少年はどこにも見当たらない
不思議だなぁ、近くの子かしら突然帰っちゃったのかな?
と思っていると日がだんだん暮れてきた
早くしないと!
早く絵描きさんを探さなければ
そして森へ行き地図にある桔梗さんの家を探したがどこにも見当た
もう日が暮れるから家に帰ろう
そして次の日また文房具屋さんに行った
するとそこにあったはずの文房具屋さんはなんと誰も住んでいない
そんなはずないんだけど…
ガラスの奥を覗くと広い玄関の奥に畳の部屋
もうだいぶ誰も住んでなさそう
夢でもみたのかしら??
キツネに化かされた?
そんな、もおー21世紀なんだから!
もしかしてあの少年も夢?
私はいてもたってもいられなくなって少年に会った場所に行った
その家はまだあった
誰もいないその家の中に入ると樽がまだあった
しかし他の中にはあの青い液体がもうなかった
そして家を出るとそこには
一面青紫の桔梗が生い茂っていた
指で三角を作って覗いてみたら
やはり何も見えなかった
うそ!あの子は幽霊?
「幽霊でもいいからおかあさんに会いたいんだよ」
後ろから声がした
なんとあの子が後ろに立っていた
「
「ある日樽に顔を押し込まれて息が出来なくて死んだんだ」
そして家へ入って行った
「まって!」
奥の樽の前で少年は佇んでいた
そして樽の中へ身体の正面から倒れて中に落ちてしまった
「あぶない!」
駆け寄って中を見ると
白骨化した少年が中にいた。
少年の骸骨がこちらを悲しそうに見つめていた。

