ハロウィン

姉弟2人でゴニョゴニョ
耳打ちしていた後、
声を揃えての「せぇのぉ」
に続いたのは

「ネコかいたいー！」

という大声でした。

パパも子供の頃、
そんなこと言ったなぁ
と笑いながら、

･･･でも猫は10年ぐらいしか
生きてられないんやで。

いつか死んでいなくなっちゃう
時がくるけど悲しくない？

と幼い二人に話した事を
覚えています。

そのとき、ヨシは
スクッと立ち上がって

「ジャ、ボクイラナイ！
ネコカワナクテイイ！」

とハッキリした声で言って
どこかに行ってしまいました。

どちらかというと、
姉の方に問いかけた言葉なのに、

まだ「死ぬ」ということさえ
分かっていないはずの
ヨシの反応に唖然とし、

娘もびっくりして
目を丸くするばかり。


･･･初めてヨシに
「死」について話したのは、
その時より何年か後、
夏祭りで貰った金魚が死んで
近くの公園に埋めに行った時でした。

目を閉じて地面の下の金魚に、
手をあわせるヨシ。

パパ、死んだら金魚はどうなるの？

と不思議そうに聞いてきた。

そのときどう答えたのか･･･
残念ながら思い出す事ができません。

けれど、更にずっと後、

10歳になったヨシの手を握りながら、

「次のステージ」として

病院で話した死後の世界について

ヨシはとても安心した様子で
聞いてくれました。

･･･じゃあパパ早く準備して･･･
･･･また次も家族一緒がいい･･･

写真は、

近所にお菓子をねだりに

いく時の一枚です。