満ちた月の夜に

　　　　　　『トム・ウェイツ　　Ｇｒａｐｅｆｒｕｉｔ　Ｍｏｏｎ』

　　　　　　　　　　

　　　　やっぱり彼の声は　泣けてくる
　　　　電気を消して浸りたくなる


　　　　　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



　　　　Ｌｕｎａ　ｌｌｅｎａ

　　　　ソノ夜は満月だった

　　　　日本にいればたまに顔を出す小料理屋さんで「２月生まれの誕生会」の日だったから
　　　　そこに書き出されているアタシとしては避けるわけにいきません
　　　　ってことで数日振りに呑み会へと出かけることになりました

　　　　久々に会うブロ友Ｈちゃんも来るってんで合流しまして
　　　　途中の路地にあるワイン酒屋Ｎにてちょっと一杯紅い酒

　　　　　なかなかいい酒屋です。今の時期はホットワインも４００円で出してるね

　　　　　　　　　　

　　　　　目指す小料理屋の月一あっているこの日はとめどなく呑んでしまうのよ
　　　　　だから３日酒抜いたアタシはワインでもって調子整えて出向きます（笑）

　　　　　到着し、昔のお嬢さんおぼっちゃん達（昭和元年生まれのお嬢さんもいます）
　　　　　に囲まれつつも
　　　　　　　ひるむことなくグビグビやっちゃいます
　　　　　　そうこうしてるとアタシの呑み仲間も参加してきてもう大変な酒の量・・

　　　　　どんちゃん　どんちゃん
　　　　　　　グビグビ　「おかあちゃん　お酒～！」を繰り返し


　　　　　　あ。

　　　　　やっぱり・・もう２時？？


　　　　　　３人で移動～～～！

　　　　　これまた久しぶりに　裏ぶれきったスナックへと場所を変えて
　　　　　呑んだくれるアタシたちでございました

　　　　　　え？ヽ(*'0'*)ﾂ

　　　　　　いただいてしまった。

　　　　　猫好きだろうからって　ネコのヤツ貰っちゃったぞ～
　　　　　誕生日間近なのをよくご存知で。
　　　　　　えっへへへ　三日月にネコ下がってます

　　　　　　　どうもコヤツは　そこらのオネエチャンみたいに
　　　　　　　わ～！とかキャ～！とか、喜びを表せないヤツでして

　　　　
　　　　　　月とネコ。嬉しゅうございます
　　　　　　　Ｈちゃんありがとござりました。　　　　　　　　

　　　　　　　　　　


　　　　　　気づけば　やっぱり朝の５時。
　　　　　　店も閉まりしばらく時間を潰して

　　　　　　どうにか始発バスに乗せまして、帰るとしましょうか


　　　　　　一人淋しく
　　　　　　　影とともに帰路につきます

　　　　　　　いやはや　またまた　よく呑んだ・・・。　　　　　　

　　　　　　　　　　


　　　　　　　やたらと影が明るかったから　ハッと見上げる


　　　　　　　そうだった
　　　　　　　　　満月だったね。
　　　　　　　前日まであんなに天気悪かったのにこのときとばかりに晴れた空


　　　　　　　いそいでウチへ戻り窓を開ける
　　　　　　
　　　　　　　朝６時過ぎ
　　　　　　　　大きなまん丸がそこで照らしていた

　　　　　　　　　アタシのなにもかもを透かすかのようにそこで照らしていた　　　　　　

　　　　　　　　


　　　　　　　見とれること暫し

　　　　　　　　やっぱり月の夜はちょっと冷えるね。なんて思いながらさ



　　　　　　　７時　夜明けとともに
　　　　　　　　あんなに大きかった月は小さく薄い色になって

　　　　　　　　空に溶けていった

　　　　　　　
　　　　　　　　


　　　　　　　２月の満月

　　　　　　　　アタシは　なんだかすごく　思い入れがある。

　　　　　　　　こうして　見れて　ありがとう





　　　　　　　　　　



　　　　　　　　月が満ちる
　　　　　　　　ココロが　ワサワサと　騒ぐ
　　　　　　　　　ココロが　揺れる　乱れる
　　　　　　　　　
　　　　　　　　それがアタシだと
　　　　　　　　言い聞かせ
　　　　　　　　　そっと抱きしめて　眠ろう