今回は革の傷についてのお話です^^

 

まずはこちらをご覧ください。

この写真は革の半裁と言って牛を背中から半分に切った状態の革です。

 

次に部位と裁断ヶ所の写真です。

部位は写真の通りで、グラブミットで使用可能な裁断ヶ所は斜線以外の場所になります。

この場所でグラブは2個〜2個半、ミットだと2個くらい裁断出来ます。(あくまで弊社の裁断基準です)

革も生き物なので同じ色でも個体差があって、硬い柔らかいが存在していて状態を確かめながら裁断しています。

 

次に傷の写真です。

 

実はこの傷は裁断可能ヶ所に存在している傷です。

この傷を完全に避けると1枚に対して1個くらいしか裁断出来ないのです。

そうなるとグラブミットの価格が上がってしまいます。

 

他社さんのカタログに載っていた写真ですが傷にはこのような種類があります。

 

次に新しい裁断方式です。

こちらの画像は他社さんが去年から採用している基準で、傷こそあるもののグラブとしてのパフォーマンスはかなり向上すると思います。実際にこの裁断のグラブを触った事がありますがすごく張りのあるいいグラブでした。

一説によると生前に怪我をして傷がある場所は状態が強くなっているという話もあるみたいです。

実際に僕が以前所属していた下請け工場は少しの傷も許されない基準でかなりの革が廃棄されていました。

当時それがどこのメーカーも当たり前の基準でしたので現在の価格高騰に繋がっているのも一つの要因ではあると思います。

 

なかなか触れにくかった傷の話ですが、大手の他社さんやYouTubeでプロ野球選手がこの件について発信してくれた事で傷はマイナスイメージだけでなくプラスに働いてくれたのではないかと思っています。

 

僕はオリジナルブランドgateupを立ち上げる際に誰でも気軽にオーダーを楽しめるというのをコンセプトにしていて、使い心地やデザイン性はもちろんですが価格も注文する際の大きな決め手となると思ってますので、今の価格から出来るだけ金額が上がらないように少しの傷シワがあっても適した場所で裁断させて頂きます。

gateupでオーダーをお考えの方はご理解頂きますようお願いいたします。