20130723 いのち夏の日に私の宇宙が消滅しブラックホールを我が身に宿すいのち生む部屋のベッドに横たわりいのち育てた部屋と別れるただじっと胎児のようにうずくまり身体の嵐が過ぎるのを待つ警報の雨音やがて弱くなり本を静かに開く午後なり楽しみは朝(あした)生まれたみどり児の生命(いのち)いっぱいあくび見る時眠る児のちいさき指に未来ありただひたすらにかたく握られガラス越しつながる生命の不思議さよ私と君は他人なれども