当時私は新卒3年目で、毎日がむしゃらに働いていました。職場は長年働くザお局様がうじゃうじゃいて、異動してきた管理職の女性が鬱で休職するような、動物園状態でした。

ましてや、私はそういう環境には全く馴染めず、心の中で反抗ばかりしていたため、格好の餌食に。仕事が辛くて毎日朝起きると鉛のように身体が重かったです。

いわゆる決まった時間内に決まった事務処理をするハイストレスな仕事内容に加え、人間関係ストレスがのし掛かり、逃げ場がありませんでした。

だけど、私の一番の特技って我慢なんです。。。他の人からしたら、よく辞めないなって思われてたと思いますが、持ち前の我慢強さで目の前の仕事をより効率的に正確にこなす事に集中していました。ただ、なんせ口が下手なので、怖い人を前にすると萎縮して思ったことや気の利いた事を的確に言葉にできません。だけど、仕事は覚えれば裏切らない、仕事が出来ればもっと周りに好かれると思ってやってました。

そう、昔からギブアップするという選択肢を持ち合わせてませんでした。そして、ようやく仕事量も落ち着いてきたかなという頃、確か同僚と金曜に飲みに行って、土曜の朝遅めに起きた時でした。

なんか体が火照るな。。。飲み過ぎかな。。熱を測ってみると37度ちょっと。明日は友達とサッカー観戦だし、家でゆっくりしよう。そして次の日、起きてもスッキリしない。やっぱり微熱。
これくらいなら動けるし、普通に暖かくしてサッカー観戦へ。家に帰ったらさすがにぐったりでした。あとその頃には息を大きく吸うと、微かに胸の奥が痛みました。

もう明日は月曜日。病欠なんてダメだから夜間病院で薬を貰おう。「微熱があって、息を吸うとちょっと胸が痛いんです。」「うーん、熱も高く無いし、酸素濃度も高いね。多分風邪だから解熱剤で様子見て」

そしてその後月曜日から普通に仕事に行きました。だけど、1週間微熱が下がる事はありませんでした。しかも日が経つにつれて、階段を昇り降りすると息が上がり、胸が痛みます。平日に有給を取る事は暗黙に許されてなかったのもあり、平日夜間に大きめの病院に行きました。そこの病院なら安心と思いましたが、夜間担当は研修医。他にもインフルとか熱出した人が沢山待ってる感じで、特に異常なしと言われました。

次の週には、熱が38度台まで上がっていて、胸の痛みも強くなっていました。さすがに今回は休みを取り、またその大きい病院に診察へ。先生と研修医の二人いましたが、そこでも若いんだし風邪だろうと言わんばかりの診察内容。私はこの日、過去の自分の血液検査の結果を持参し、過去にZTEという値が高いと町医者に言われた事があると申し出ました。涙や唾液が出にくくなる病気の疑いがあるけど、自覚症状もないので、特に治療不要と。自分は気にしてなかったですが、もしかして関係あるかもと思っての行動です。
それを話すと、先生は素人が何をという感じでしぶしぶ、じゃあ血液検査の項目増やしますと言いました。

そしてしばらくして、診察室に呼ばれると、明らかに先生の顔つきが変わっていました。あなたは膠原病の疑いがあります。すぐに膠原病内科に行ってください。研修医にも、ほら勉強になるからと言わんばかりにメモさせてます。車椅子まで持ってきて移動させられました。

そして膠原病内科でこれまでの症状を話すと、あぁ、そうだねと。すぐにレントゲンを撮り、SLEからの心膜炎、胸膜炎の診断がつきました。そこからはあっという間に病気の説明セットに同意書、自治体への難病申請手順、最後にステロイド20mgと胃薬、睡眠薬の処方。
一体何が起こったのか、そんなに深刻に考えていませんでした。これで治るんでしょ?なんで睡眠薬?そんな感じで家に帰りました。ちなみに職場には電話して、なんか難病らしくてしばらく休むように言われましたと。そこから1ヶ月半の休暇に入りました。