3月半ば、久々に生徒たちが何人かで顔を出しに来てくれました。



下宿先が決まったとか、出発の日にちを教えてくれたり。



また、「バイト始めたけど、お金稼ぐって大変ですよねー」とか。



新しい財布が欲しいんだけど、どっちがいいと思いますか?って相談されたり(笑)




皆でチームをつくってサッカーをやるんだって、近くの公園へ行きました。







わいわい賑やかなのが過ぎ去って、がらんとした教室と書類の整理と。





1人1人の名前を見ていたら、いろいろ思い返されて、なんだか目がにじんできました…。





楓葉経霜紅

 
ふうようはしもをへてくれないなり


社員が生徒に送った言葉です。




禅語のひとつ。






楓(かえで)は秋が来たら 色づきますが
そのためには 冷たい厳しい霜を被って初めて
あの鮮やかな紅色を出すのです。






人間も厳しい環境を過ごし、苦労を重ねてきた人ほど、人として深み、重み、人間性が磨かれ、自ら美しい輝きを放つことでしょう。










鼻をぐすぐすしていると、「コーヒー入れましょうか」と上司が声をかけてくれました。


温かいコーヒーを手にして思わず、「さびしいです…」とうっかりつぶやいた私。


 「また新しく入ってきますよ」







そう、去年も、今の生徒みたいに新しく入ってくる生徒に対して愛情をもてるのかなって思ってた。









皆がいろんなところで過ごしたことを持ち帰って聞かせてくれる、そういうことを期待している。





仕事でつらかった時があったけれど、辞めていたら見届けることも、こんな気持ちになることもなかったな。






踏ん張って、本当によかった。







いろいろな場所で、たくさんの花が咲きますように。。