こんにちは。
hanaです。


私は教育関係のお仕事をさせていただいているんですが、ある生徒のお話をさせてください。


ある日、珍しく彼は遅刻してきました。
入学当初からやんちゃで元気いっぱい、勢いがよすぎて叱ったこともあったけど、いつも話をしてくるひとなつっこい明るい子です。


素っ気無く席に座ろうとするのを引き返し、目の前にやってきてこう言いました。


「今日、本当は登校するのをやめようと思ってたんです。


努力しても努力してもなかなか結果が出ない。いい加減焦りも出てくるし、何よりそんな自分に嫌気がさして苦しくて。結果が出せないならもういっそのことすべてやめてしまったらラクになるって思ったんですー


部屋から出ず閉じこもっていたら、母親がどうしたの?と尋ねてきて話すと、


「あきらめることほど親不孝なことはない」


そう言われて家を飛び出してここへやってきました。」

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目を真っ赤にしてこちらを見て声が震えていました。


それからしばらく少し不安定でしたが、徐々に笑顔も出てきて、一週間ほどたってからこう言いに来てくれました。


「もう逃げません。すみませんでした」


僕、今まで一生懸命やってきたんですよね。身につかないけど、最初より少しマシなやつになったと思うんです。なんか人の気持ちとか、分かるようになったし。応援してくれる人が周りにめちゃいるんですよ。だから絶対、逃げられないんです。最後までがんばります。



すごい、生徒が自分の弱さに向き合って乗り越えた瞬間でした。目の奥が熱くなってきたのをこらえて、これからの課題を一緒に考えました。



親御さんの言葉もとても心に響きました。そう、逃げ出すことが一番悲しい。最後まで一生懸命に取り組む、それがこれからの人生に自信に絶対つながるから。





もう一人の生徒。


彼女は最初、周りの生徒に心を開かず単独行動が多い子でした。


ふとこんなことを打ち明けてくれました。


「ここでほかの人と関わらないって決めてたんです。だって勉強する場でしょう?集中したいし、一時だけの付き合いだって割り切ってたし。でも…もうすぐ終わるって思ったら、へんな気持ちになるんです。ここにまだいたいって。なんでこんな気持ちになるんですか?」


周りとのちょっとした触れ合い、何気ない一言の支えあいから戸惑いながら心を開いていったんだなぁって感じたので、「だって一緒に過ごした仲間だもんね」と言ったら半泣きでした。


人の優しさが人を変えていく瞬間も見ました。






気持ちは大人のつもりだけれど、まだまだピュアで素直でまっすぐに向かってくる子供たちが本当に愛おしいなぁって思います。






どうか一生懸命にがんばっているこの子たちが最大限自分の実力を発揮できますように。




私の家族、友達、そしてこの一年、私と出会って関わってくださった皆さまに幸せが降り注ぎますように…♡



幸せなクリスマスの夜をお過ごしくださいクリスマスツリー