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東京ダービー

主力の相次ぐ離脱の中、苦しみながらも東京から勝ち点3を奪えたことを素直に喜びたいと思います。


フォルカー・フィンケ監督自身もコメントしていますが、若手の台頭を印象づける一戦でした。PKを獲得した原口元気、高橋峻希は最後まで攻守に運動量を欠かしませんでしたし、マシュー・スピラノビッチのプレーには安定感があります。また、細貝萌と柏木陽介の組む中盤の底は非常に効果的で、彼らへの、そして彼らからのくさびのパスがチームにリズムを与えていました。特に柏木陽介が少しずつ本来の力を発揮し始めていることが嬉しいですね。故障者の復帰後もこのコンビが継続することを望みます。


ここ数日報道されていますが、この試合浦和サポーターが「祝!!J2東京ダービー開催」と書かれた横断幕を掲示した事が問題となっています。14日のJ1実行委員会の場では橋本社長が謝罪したとの記事もありました。様々な考え方があるでしょうが、私は特に不適切な行為であるとは思いません。


セリエAなど欧州リーグではかなり汚い言葉が使われていると聞いたことがありますが(少々やりすぎ?)、差別発言・・誹謗中傷・放送禁止語句でない範囲であれば社長が謝罪するような社会的責任をとる必要はないと思います。「日本人にはジョークが通じない」と言われるだけあって、このような行為には慎重な方が多いのが国民性でしょうか。


東京サポーターの多くも、あの横断幕がただの弱い者いじめでなく、遠まわしで意地悪なエールであることも分かっているはずです。もし東京がダントツの最下位にいたらやらないでしょうし、際どい位置にいるからこそ「おいおい頑張れよ」(浦和もだが)と鼓舞したのでしょう。何かと東京は気になる相手ですが、正面から他サポが「頑張れ!J1残れ!」なんてまさか言わないでしょう。次は東京に何かやり返してもらえばいいんです。


さて、もし東京ダービーの開催を望むのであれば、それにはヴェルディのクラブ存続が必要です。東京に負けず劣らず、ヴェルディも気になる奴らです。昔は散々いじめられましたからね。その後いじめ返しましたけど…笑


今月12日発売の浦和レッズマガジンで、木崎伸也さんが興味深い記事を書いていました。記事によると、バルセロナやレアルマドリーをはじめヨーロッパのビッククラブはしばしば災害や病気の被害者を救うチャリティーマッチを開催しますが、例えばバイエルンの場合、財政破綻しそうなクラブのホームスタジアムでフレンドリーマッチを行い、利益を相手側にすべて寄付するのだそうです。今季ドイツ1部へ昇格したザンクト・パウリはかつて救済を受けたクラブの1つで、今でもサポーターたちはバイエルン会長の心意気に感謝をしているそうです。私はヨーロッパにはこのようなスタンダードがあることを初めて知り、感銘を受けました。

記事では「…この名門がつぶれてしまうのはあまりにももったいない。…もし浦和レッズが真のビッククラブを目指すなら、バルセロナやバイエルンの“心意気”を大いに参考にしてチャリティーマッチに対する姿勢をもっと真剣に考えていくべきだろう。」と締めています。私もこの意見に大賛成で、例えば「三菱・浦和OB対読売・東京VOB」なんて試合是非観てみたいですね。


熱いクラブだからこそ、人気クラブだからこそ出来ることだと思います。やんちゃだけどやるときはやる―。浦和には是非ひと肌脱いで頂きたいですね。

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