令和元年度のガス主任技術者試験は、過去11年程度さかのぼってみても最低の合格率でした。合格者数も10年で最低でしたね。特に甲種は6.6%という低合格率でした。乙種でも11.6%ということですから試験設立以来の前代未聞の状況でしたね。ボーダーラインだった受験生は、悔しいを通り越してあきれた方も多かったかもしれません。なぜにこんなにも低合格率だったのかは、諸説あるようです。一例をあげると、採点基準が変わったのではないか?という独自の推理をされているかたがいました。しかし、私の知るオーソリティ関係者曰く、全く逆の説を唱える方が大半でした。つまり、何らかの理由で受験生にとって非常に難解であった。ということに尽きるというものです。ところが、例年の問題と比較分析を行いましたが、特段難解な設問形式にはなっていませんでした。つまり、合っているいるものがいくつか?など違っているものはいくつか?などの定番の難解な設問が増加しているわけでもありませんでした。ではなぜか?個人的な見解ですが、ガス小売りの全面自由化から数年たち、問題の理解度を要求する内容に質が変わったためと思われてなりません。これからの受講生は、改正後の法令をしっかり理解したうえで、16問中13問の正解を目指し、基礎理論では、10問中8-9問の正解を目指す、原理主義的な勉強方法に立ち返る必要があるものと思われてなりません。