〜ストーリー〜
①
ある絵師のところに来たお客さん。
今日はちょっと変わった注文をしてきました。
「さて、今日は何を描きましょう?」
「太鼓と笛の音を一緒に絵に描いてほしい」
音を絵に描く。
当時は音符なんて一般人は知りません。
しかも2つの楽器。
「うーん…太鼓と笛…の、音か…」🤔
当然、楽器を2つ描いただけではこのお客さんは納得してくれそうもありません。
絵師はしばらく考えました
「よしっ」💡
と筆を走らせる絵師🖌
出来ましたと見せた絵🖼
そこに描かれているのは
太陽と空に向かって伸びる槍☀️
不思議そうにお客さんは絵師に尋ねました😳
「太鼓の音は???」
「槍で天を突く。
テンツクテンツクで太鼓の音です」
「ほぉ、なるほど。では笛の音は???」
「太陽…お日(ひ)さんですね。
日とヤリの2つでヒヤリヒヤリ。
それが笛の音となります。」
お客さんは笑ってお金を支払い、嬉しそうに絵を持って帰りました。
②
あるお寺の和尚さん。
このお方、絵を描くのが好きでしかも上手い✨
村の人は色紙や小物などにいろんな絵を描いてもらい、家に飾ったり子供は絵で遊んだりして楽しんでいました。
絵を描いたからといって和尚さんは代金は取りません💴
その代わりに村の人はそのお礼に野菜を持ってきます。
そしてまたそのお礼に和尚さんがいつでも気軽に絵を描いてくれるという、お互いに気持ちのいい付き合いをしていました🍆🍠🥕
ある日そこへやってきた1人の男。
いかにも欲深そうな調子の良い雰囲気です。
お坊さんの評判を聞きつけてやってきたと言います。
「ぜひ私にも描いて頂きたいんです」
「よろしい。
どこへ描きましょうか???」
「ここへお願いしたいんですが…。
絵はお任せします♫」
男がそう言ってお坊さんの前へ広げたもの。
部屋の端から端まであるかというような
長〜〜〜い巻物です。
(この男、絵巻物を描けというのか…!)🤨
鳥獣人物戯画でも想像したのでしょうか?
男の厚かましさにさすがにムッとしたお坊さん。
「…よろしい。描きましょう」
そういうとサラサラっと絵を描き始めました。
しばらくすると
「出来ました」
とお坊さんが巻物を男に差し出します。
「いや〜ありがとうございます!」
男が引ったくるようにその巻物を取ってバーっと広げます。
巻物の最初には
狙いを定めて弓をキリキリと引く男が1人🏹
そして巻物の最後には的を1つ◎
巻物が何メートルあっても完成する絵が描かれていました。
〜終〜
さて、いかがでしたか?
何を描くかで性格の診断とかが出来そうな気がしますが、子供に考えさせるとどうなるか面白そうかもですね💡
(子供が②の和尚さんと同じとかだったらちょっと何なんですけど…笑)
鳥獣人物戯画…最初から最後までじっっっくり見てみたいですが、さすがにそれは学者や研究者でもなければ叶わなさそうですね〜。
違う時期に行けばまた違うページが開かれてたらするのかな?
(劣化のこととか考えるとずっと同じとこ開いてるわけにもいきませんもんね🤔)
オーパーツなんかも含めて誰が何のために作ったのかわからないものは世界中にありますが、人間みんなで考えてみたら1人くらいは答えに近い人もいるんじゃなかろうか?
謎は謎のまま自由に考えたい気持ちと、
解明してスッキリしたいという気持ちが
複雑に激闘を繰り返す僕の頭の中です🔥笑
ではまた(^^)