夫婦2人ともフルタイム働いているので、平日に学習サポートの塾等に行かせるのはなかなか難しい。
さりとて、3年生になってグッと増えた宿題や課題、日々の学習のフォローアップなどを週末に纏めて行うのは週末がそれで潰れてしまうのも可哀想だし。。
送り迎えは置いておいても、学習障害のある子供のサポートしてくれる塾ってなかなかなくて。
あっても順番待ちだったり。
頭を抱えていた矢先、今通っている学童から同じ建物内で学習障害の子供達向けに春休みの期間ワークショップを行うから出席しないかとの声がかかった。勿論参加。
生徒数は先生1人に対し3名。サイコー。
そして新学期が始まり、なんと学期中の学習サポート継続の意思を確認された。
もちろんお願いしますとも。
ただコストが気になる。。全てが高価なシンガポール。学習障害のサポートサービスなんて1時間15000円はざらだ。しかし、しかしだ、かわいい息子。できる限りの事はしなければ!
そして聞くとなんと無料!
現在の学童とその新しい会社のコラボレーション企画で費用は現在私達が学童に払っている金額とその会社で折半すると。
えーーーーーーーー。
なんか嘘みたいな夢みたいな話し。
後で揉めると嫌なので何度も念押しし、記録に残しいざ先々週からサービススタート。
それはそれはきめの細かいサービスで、宿題が何かもよく分かっていない本人と私の間に入ってよーくサポート下さる。
控えめに言って最高。
肝心の本人も担当でついてくれている女性の先生を気に入った様で、素直に学童に通っているし。
あまりにも理想的すぎて裏があるのかもしれないとずっと頭の片隅に。
私が絶大な信頼を寄せているその学童の経営者にお礼のメッセージを送っていたが返事無く。
これは何かあるのか?疑い深い私。
そして先週の金曜日。ひっさびさに子供達を迎えに学童へ行くと彼女が私の顔を見つけ奥から飛び出してきた。
メッセージの返事をしなかった事を何度も何度もわび、蓮太朗にそのサービスを受ける事を私達が承諾した事を感謝してくれた。
いやいや感謝するのはこちらの方で。
聞くと、シンガポールは教育熱心だが自閉症や障害のある子供達へのサポートが全然追いついていない。そういったサポートが必要な子供達へのサポートを一緒にできるパートナー探しに1年以上時間がかかり、今回ようやく見つかり実現に至ったと。
なんと。。
もう言葉が見つからず、気付いたら私は彼女に抱きついて涙を流していた。
本当に本当にありがたい。
私は自分事になって初めてそいういう子供達の為に必要な事、足りない事、そして何か自分にできることはないか(何も出来てないけど!)などとようやく考え始めたのに。
ここシンガポール住んで12年、ま、それなりに色々あるが、こと子供のことに関しては、少なくともこれ迄は子供を育てる環境としてシンガポールに感謝しかない。