ゴムゴムの実、バラバラの実、メラメラの実・・・。
天下を取るためには、どうしても手に入れたいアイテム!!
海を根城とする男達にとって、命を守るために絶対必要な「泳ぐ」能力を奪われようとも、仲間を裏切ることになろうとも、海賊達は、この能力を手に入れるためなら何でもやった。
実は、とらも「悪魔の実の能力者」である。
とらが自分の能力に気づいたのは、初めてフルマラソンを走った時だった。
遊び半分で申し込んだフルマラソンの抽選に当たってしまい、ホントに走らなくてはならなくなってしまったとらは、マラソン経験のある先輩に練習方法やレース当日の注意事項などのアドバイスを頼んだ。
先輩からのアドバイスは次のとおり。
①とにかく長い時間走り続ける練習をすること。
②レース当日は周りのペースに惑わされないように注意すること。
③股関節にはワセリンを塗ること。そしておっぱいにはニプレスを貼ること。
①、②を聞いているときは、「さっすが経験者!」という気がしたが、③の話をし出した瞬間、「また先輩の悪ふざけが始まった」と思った。
しかし、これは大きな間違い!実は、③が一番大切なのだそうだ
そう言えば、昔、東京マラソンを走ったお笑い芸人が「関節の痛みはガマンできたが、乳首がウェアに擦れる痛みが強烈だった。この痛みに耐えられず、何度も棄権しようと思った」と言っていたのを思い出した。
さっそくニプレスを購入しに行ったとらだが、ここでまず1回目の失敗
スポーツショップで売っているのを知らず、デパートの女性下着売り場に買いに行ってしまったのだ。
店員やお客さんに白い目で見られながら、ブラやパンツを持っているおばさんやお姉ちゃんに混ざって、ニプレスを持ったとらがレジに並んでいる光景を想像してみて
ホントにバカっぽいでしょ
おっと、話がそれてしまったので元に戻そう。
先輩のアドバイスどおりに練習を開始したとら。
乳首が痛くなることがどれだけキツイことなのかを把握しておこうと思い、まずはニプレスを貼らずに練習を開始した。
始めた頃は30分走るのがやっとだったが、毎日練習を続けているうちにだんだんと長い時間走れるようになり、1ヶ月後には1時間(約10キロ)走り続けることができるようになった。
この頃になると、確かに関節が痛くなったり、股ズレで股関節が痛くなったりしたが、乳首が痛くなることは一度もなかった。
そして、さらに練習を積み、2時間(約20キロ)走った時も乳首は痛くならなかった。
なるほど
乳首が痛くなるというのは、アスリートの領域に足を踏み入れないと体験できないんだな。
そう勝手に思い込み、一人で感動してた。
しかし、これまでの辛さに乳首の痛さが加わったら恐ろしいことになるな(ブルブル)
そう思いながらも、これ以上の距離を練習で走ることはなく、乳首の痛みを体験することなく、本番を迎えた。
レース当日。
ここで2度目の大失敗を犯してしまう。
レース前のアップに気を奪われ過ぎてしまい、ニプレスを貼るのを忘れてしまったのだ。
スタート地点で気付いたとら・・。一気に顔が青ざめていくのが分かる。
初マラソン・・。少しでも不安を少なくしておかなければならないのに、とんだ失敗を犯してしまったものだ。
バ~~ン!!
そんなとらの不安など気にする様子もないまま、号砲が鳴った。
5キロ・・・、10キロ・・・、15キロ・・・、
いつだ、いつ痛みが来るんだ・・・。
不安に押しつぶされそうになりながら、走り続ける。
ん?あれ?まだ??ええっ??あれれ~???
な、なんと、乳首に痛みを感じることなく42.195キロを走りきってしまった。
ラ、ラッキー神様、ありがとう
とらのミスを許してくれた神に感謝しながら、ホテルに戻り、激戦の汗を流すために風呂へ。
「よかったなぁ、お前達」
あっ
両方の乳首に話しかけて、初めて気が付いた。
な、ない・・・。
そう・・。とらのおっぱい、両方とも乳首が陥没してるんだった
擦れるモノがなければ痛くなる訳ねえよな
子供の頃、”乳首なしなしの実”食ったんだった・・。
乳首なしなしのとら・・・。
攻撃力:ゼロ
防御力:∞
とらの陥没おっぱい見たい人は、ここに並んで