【新潟記念】


アルコセニョーラ
26日美浦南W
80.8-65.1-50.8-37.3-12.7
小さな体を一杯に使った小気味の良いフットワーク。七夕賞の時の動きも良かったが、引き続き好調を保っている。新潟記念連覇がかかるが、昨年からハンデ2キロ増も54キロなら問題ない。展開の味方があれば、今年もチャンスは十分にありそうだ。

エアシェイディ
26日美浦北C
82.2-65.8-52.2-39.0-12.8
先行馬を内から追いかけてしぶとく併入。完調時の切れ味にはまだ及ばないが、札幌記念の予定を延ばして臨戦態勢を整えただけに力を出せる仕上がりにはなっている。久々は動けるタイプだが、時計勝負の馬場に58キロのハンデ、条件的には少々厳しい面もある。

サンライズベガ
26日栗東CW
79.4-95.3-51.6-38.7-12.0
ラスト仕掛けられて12秒0。突っ張ったような走りで切れを感じさせる動きではないが、好時計をマークしており順調なようだ。久々の重賞挑戦で、どんな走りを見せるか注目される。

ダイシングロウ
26日栗東CW
82.8-66.4-51.9-38.5-12.0
併走内で終い一杯に追われる。半馬身ほど遅れたが、道中の折り合いがつき追われての伸び脚もまずまず。成績は冴えないが、状態は悪くない。

ダイシンプラン
26日栗東CW
85.2-68.2-53.4-38.9-11.9
僚馬ダイシングロウを追いかけ、直線は外から馬体を併せる。ラストはしっかり追われて半馬身ほど先着。中1週で小倉記念を使った疲れはないようで、引き続き好気配を保っている。

ダンスアジョイ
26日栗東CW
82.4-67.2-53.1-38.9-11.8
単走だが直線は強めに終われてラスト11秒8をマーク。ややアタマの高いフットワークは気になるが、ゴール前は重心が下がりスピード感のあるフットワーク。先週の動きがひと息で心配したが、力の出せる仕上がりで出走できそうだ。脚質的に新潟は合うタイプ。

デストラメンテ
26日美浦坂路
52.0-37.4-12.5
2歳新馬と併せ併入。馬なりの仕上げだが、動きは軽快で好調を保っている。七夕賞5着は力負けというよりコース適性の差が出た印象。新潟芝は4戦3勝2着1回と得意のコース、今度は怖い。

ハギノジョイフル
26日栗東坂路
54.4-39.4-12.8
まだ全体的に力強さに欠ける印象はあるが、時計、動きともにまずまず。アタマの高いフットワークはいつものことなので心配はない。一変とはいかないが、久々の小倉記念を叩いて確実に上昇している。

ホッコーパドゥシャ
26日栗東坂路
54.7-39.2-13.1
ラチ沿いを単走で追われるいつも通りの仕上げ。前半を少し抑えたこともあるのだろうが、ラストの伸び脚はなかなか良かった。前走後は馬に疲れが出たようだが、これだけ動ければ調子落ちの心配は要らないだろう。力通りの評価ができる状態。

マイネレーツェル
26日栗東坂路
53.3-39.0-計不
弾むような軽快なフットワーク。馬なりだが最後までしっかりと脚を伸ばしていた。19日にも4ハロン52秒4で終われており、小倉記念の疲れは取れているようだ。近走の成績はもうひとつだが、決め手を生かせる新潟コースで要警戒の1頭。

マルカシェンク
26日栗東坂路
51.2-37.3-12.9
休み明けの前走も悪い仕上がりではなかったが、スタートの出遅れで終わってしまった。トモの強化を狙って中間は坂路で乗られており、最終仕上げも一杯に追われるハードな内容。久々の中距離戦に馬が対応できるかどうかだが、前走からの上積みは大きく、スタート五分なら勝負になるはず。

メイショウレガーロ
26日美浦南P
67.0-52.0-38.0-12.8
アタマの高いフォームはいつものことなので心配はない。内から併走馬に追いつくのにやや手間取ったが、鞍上の手綱が激しく動くとグンと加速し併入に持ち込んだ。北海道2戦の疲れが気になるところもあり、当日の馬体重と気配には注意したい。


(赤字馬名…注目馬)


【クイーンS】


アメジストリング
12日札幌D
67.4-52.7-39.4-12.6
放牧明けだが太目感のない仕上がり。道中は馬の行く気に任せ、終いだけ軽く仕掛けられた。ラストにもう少し鋭い反応を見せて欲しかった気はするが、この馬なりに順調だ。

マイネカンナ
12日札幌D
85.0-69.3-54.7-4.05-12.7
終始馬なり。短期放牧から札幌に入っているが、春に減った馬体は戻っているようだ。特に悪いという動きではないが、好調だった頃の迫力は感じられない印象。

ムードインディゴ
12日札幌D
67.5-51.8-38.3-12.2
躍動感あふれる動き。馬なりで先行馬を外から楽に突き放すと、ゴールを過ぎてからも鞍上が手綱をしごいて馬に気合を入れていた。短期放牧に出されていたが、いきなり力を発揮できる状態に仕上がっている。順調。

レインダンス
12日札幌D
82.8-67.0-52.6-39.0-12.7
内の併走馬にクビほど遅れたが、終始馬なりで遅れは気にならない。道中の気合とフットワークは良好で、ひと息入ったがきっちり仕上がっている。問題は前走の不可解な大敗だが、前残りの展開や馬体増を考慮しても負けすぎの印象。巻き返しを期待できる状態にあるが…。

レジネッタ
12日札幌D
85.3-69.3-52.8-38.2-11.9
調教ではしっかり動いているが、どうも結果が出ていない。ただ、前走は直線で前をカットされた不利があり、牝馬同士のGⅢならやはり簡単に軽視はできないだろう。今回も気合の乗ったフットワークで、鞍上が軽く仕掛けると鋭く反応して見せた。好調を持続している。


(赤字馬名…注目馬)

重賞で堅実な走りを見せる素質馬ヒカルオオゾラ、勝ち運に見放されているもののトップクラスの実力は誰もが認めるスマイルジャック、昨年の覇者マルカシェンク、ここが復帰初戦となる皐月賞馬キャプテントゥーレなど、GⅢにしておくのが惜しいほどの好メンバーが揃った今年の関屋記念。

レースも期待通りスマイルジャック、ヒカルオオゾラの上位人気2頭が力強い末脚で抜け出す展開となり、若手のホープ、三浦と初コンビを組んだスマイルジャックが2着ヒカルオオゾラに1馬身差をつけて優勝。人馬ともに嬉しい久々の重賞優勝を果たした。


「馬のイメージはつかんでいたし、折り合いだけを意識していた。一瞬狭くなったが、焦らず騎乗できました」

フィフスペトルで制した昨年の函館2歳S以来、ちょうど1年振りとなる重賞勝ちに会心の笑顔を見せた三浦騎手。

同日に行われた函館2歳Sでは有力馬の騎乗も可能だっただけに、スマイルジャックの騎乗依頼を受けた段階で勝利を相当に強く意識していたことだろう。

騎手が1年振りの重賞勝ちなら、馬も昨年のスプリングS以来、約1年5カ月振りの勝利を重賞勝ちで飾った。

折り合いに課題があり、本質はマイラーながら、ダービー2着の看板は重く3歳秋はクラシック路線を歩んだ。

短距離路線変更後は不利もあって結果を出せずにいたが、不完全燃焼のもやもやを抱えてきた関係者にとっては、まさに春のうっぷんを一気に晴らす快勝劇となったことだろう。

今後はマイルCSを最大目標に調整されることになるが、久々の重賞勝ちをきっかけに、一気のGⅠタイトル獲得までの期待がかかる。

この日の横綱相撲を見ると、マイル路線の脇役から主役への出世も可能な実力馬。まずは秋初戦、一線級を相手にどんな走りを見せるか注目される。


笑顔にあふれるスマイルジャックの関係者とは対照的に、重賞4戦目の挑戦で3回目の2着となったヒカルオオゾラ陣営にとっては、最高のレース運びを見せただけに悔しさもひとしおだったはず。

折り合いを欠いた最終追い切りの影響もなく、直線で外から素晴らしい伸び脚を見せたヒカルオオゾラ。

「折り合いもついたし、今日こそは勝ったと思った。勝ち運がないね」
武豊もレース後は嘆くことしきりだが、スピード競馬にも対応できたレース内容には価値がある。

5歳とはいえキャリアはまだ12戦、この馬も今後の成長が十分に期待できる素質馬だ。


レース映像

【関屋記念】


キャプテントゥーレ
5日栗東坂路
51.5-37.1-12.2
1年4ヵ月の長期休養明けだが、故障前と変わらぬ豪快な動きとタイムで完全復調をアピールした。骨折明けに古馬との初対戦、常識的には割引が必要だが、慎重に調整され最終追いでこれだけ動ければ実績通りの評価で問題なさそう。マイル実績も十分。

キャプテンベガ
5日栗東坂路
56.0-39.7-12.7
馬なりの最終調整。元々速いタイムを出す馬ではなく、最後まで確かな脚取りで駆け上がった動きに好感。仕上げとしてはこれで十分で、初コースだが平坦の新潟マイルは合いそうなタイプ。

キングストレイル
5日美浦坂路
51.1-37.0-12.9
古馬500万条件馬と併せ、余力十分に併入。ひと息入ったが、これだけ動ければ力は出せる。前走大敗も初ダートで度外視できる一戦、マイル重賞勝ちがあるように距離適性も高い。スンナリ先行なら侮れない1頭。

スマイルジャック
5日美浦南W
67.4-52.5-38.2-12.5
3頭併せの外、馬なりだが迫力満点のフットワークで内の3歳500万条件馬と併入、中の2歳新馬に1馬身先着した。安田記念は不完全燃焼に終わったが、その悔しさを晴らせる仕上がり。マイルの重賞勝ちがないのが不思議なくらいこの距離の適性が高い馬、秋のためにもここで賞金を加算したい。

タマモナイスプレイ
5日栗東坂路
52.4-38.0-12.4
併走馬にはクビほど遅れたが、追われて最後までしぶとく脚を伸ばしていた。この馬なりに順調な仕上がり。

トーホウレーサー
5日栗東坂路
55.6-39.9-13.0
久々好走の反動が心配されたが、馬なりでもしっかりとしたフットワークで駆け上がってきた。前走から相手は一気に強化するが、この馬自身も休養前にニュージーランドTを勝っている実力馬。前走をフロック視するのは危険だろう。

ヒカルオオゾラ
5日栗東CW
92.7-77.0-63.1-50.2-38.2-13.0
前にいる馬を追いかけ、前半から速いラップを刻む。時計的には素晴らしいものだが、本来は前半を抑えて後半伸ばす予定。引っ掛かって終い失速の最終仕上げには、オーバーワークと実戦での折り合いの不安を感じさせる。輸送もあるだけに、当日の馬体には要注意。

マイネルスケルツィ
5日美浦南P
66.4-52.1-38.6-12.3
大型馬だが、単走で重め感のないフットワーク。馬体自体はもうひと絞りできそうだが、まずまず力の出せる状態には仕上がっている。

マルカシェンク
5日栗東CW
98.8-81.4-66.1-51.3-38.6-12.4
1週前にも長めからしっかり追われており、半年振りでも太目感なく仕上がった。最終追い切りの伸び脚も力強く、能力通りの評価ができる状態。昨年は素晴らしい末脚でこのレースを制しているが、新潟の外回りはこの馬の能力を発揮する最高の舞台。連覇の可能性も十分だ。

ライブコンサート
5日栗東坂路
53.0-38.3-12.6
軽めの仕上げだった前走は馬体重増で惨敗。今度は併走でびっしり仕上げてきた。最後までしっかりと脚を伸ばしていたが、春の反応の良さに比べるとややキレに欠ける印象。


(赤字馬名…注目馬)



実力拮抗のメンバー構成のうえにハンデ戦と、難解な一戦になった小倉記念。ゴール前は横一線の大激戦になり、内から16番人気の伏兵ダンスアジョイが抜け出し優勝。上位10頭が0秒2差の間にひしめく、まさにハンデ戦らしい接戦だった。

「外を回るつもりはなかった。直線でうまく内が開いてくれました」
レース後に会心の笑顔を見せたのはダンスアジョイとコンビを組んだ角田騎手。

終いを生かすために前半は後方でレースを進め、向正面で少しずつポジションをアップ。小回り、平坦の小倉コースだけに外を回すロスを避け、4コーナーでは迷わず進路を内に取った。

ペースメーカーのコスモプラチナが心房細動で早々と脱落。代わってチョウサンデイが先頭に立つが、勝負所で有力馬が外から一気に差を詰めにかかる。

各馬が見た目にも悪い内を避けるように進路を取ったため、ダンスアジョイの前にぽっかりと進路が開く。角田のゴーサインで距離ロスなく前との差を詰めたダンスアジョイは、そのまま一気に抜け出しにかかった。

内から先頭に立って懸命にゴールを目指すダンスアジョイ。ゴール前でようやく1番人気ホッコーパドゥシャが鋭い伸び脚で急接近するが、猛追をハナ差しのいだダンスアジョイが嬉しい重賞初制覇のゴールを駆け抜けた。

3着に9番人気のクラウンプリンセスが入り、3連単は97万8500円の大波乱。上位7頭までの着差がハナ、クビ、ハナ、クビ、ハナ、クビという接戦だった。


夏の小倉競馬初勝利を重賞で決めた角田だが、自身の勝利以上に価値があるのが、ダンスアジョイを管理する松永幹調教師にJRA重賞初優勝をプレゼントできたことだろう。

開業3年目。今年はレッドディザイアで牝馬クラシック戦線を大いに盛り上げたが、重賞タイトルにはまだ手が届いていなかった。

現役時代はJRA重賞で通算54勝をあげている松永幹だが、実は全競馬場で唯一、重賞を勝っていなかったのがこの小倉競馬場。その重賞未勝利の小倉が、調教師として最初の重賞タイトル獲得の舞台となった。

8歳にして重賞初制覇を果たしたダンスアイジョイだが、次走予定は新潟記念。当初の目標はこのレースだったが、賞金的に出走が微妙だった。賞金をしっかり加算して、有力馬の1頭として参戦することになる。


レース映像