暑い。

隣の体温
なぜか心地いい。

セミの声を聞きながら
体を横たえてる。

床に散る髪の毛。

白い天井。

逆さに見える窓。

向こう側の空。

あたしの身体をすべる手は温かで優しい。

「暑いね。」

離れればいいものを。

男の人の唇もこんなに柔らかで気持ちいいなんて。

目を閉じた。


…。

懐かしい夢を見た。

夏だから?

今は思い出と呼ぶあの日。
淡い灯り。

音が消える。

期待してケータイ開くけど

未だ返信なし。

また朝になるの?

あなたの中に

あたしはどのくらいいるのかな?

離れすぎてしまったの?

離れても想い合えると思ってた。

何の為に離れることを選んだのか…。

「帰ってくるから。」

あの日の約束。

帰る場所はあるよね?