こんにちは。
日本はゴールデンウィークでしたね。
どこかにお出かけしましたか?

アメリカにゴールデンウィークはありませんが、
ではこの時期のアメリカがどんな様子かと言うと
実は5月のアメリカは卒業シーズンなんです。
アメリカの大学は8月の中頃に始まり

5月の初め頃に終わります。

というわけで今日は
アメリカの大学の卒業式をご紹介したいと思います。


Jimmy Smith / Lenoir's Graduation / CC BY-NC-ND 2.0

アメリカの卒業式といえば
この四角い帽子とローブの黒い衣装。
英語ではキャップとガウンと言います。

私の大学では卒業式の数週間前に
大学のブックストア(日本の大学で言うと生協)
で自分の分を注文して購入するようになっていました。
ガウン生地は想像していたのよりも薄い
ポリエステルの生地で、
レジのおばちゃんに
「シャワーの後バスルームにかけて
しわを伸ばしてね、ハニー。」
と言われましたが
湯気程度では頑固なしわは取れず、
友達と相談して恐る恐る
アイロンをかけたのを覚えています。
(結局アイロンをかけても問題のない生地でした。)

 

LloydGallman / CC BY-NC-ND 2.0

 

キャップはこんな風にメッセージや

自分の所属しているソロリティ―や

フラタニティ―(クラブ)の名前、

好きな柄などで装飾する人もいます。

写真はアラバマステート大学のものですが、

手前の学生は「神に感謝」

奥の学生は「パパママありがとう。キリスト最高。」

と書いてあります。

信仰に厚いアメリカ南部らしいメッセージですね。

 

ちなみにこのキャップとガウンは

卒業式当日学生だけでなく

先生方も身に付けます。

学校における「正装」のような位置づけでしょうか。

Ralph Daily / Auburn Graduation May 2010 / CC BY 2.0

アラバマ州・オーバン大学の卒業式

 

Will Folsom / DSC_0816 / CC BY 2.0

ジョージア州・ジョージア工科大学の卒業式

 

卒業式は、体育館や講堂、アメフトのスタジアムなど、

広い場所に集まって行われます。

アリーナ席には卒業する学生が、

壇上には先生方が、

スタンド席には父兄の方々がいます。

 

式では学長先生などの他に

来賓の方にスピーチをしてもらうのですが、

お金のある大きな大学では

有名人を呼んでスピーチをしてもらうことがあります。

2005年にスタンフォード大学の卒業式で

スティーブ・ジョブズがおこなった

スピーチは有名です。

Youtubeで見たことがある方も

多いかもしれませんね。

 

 

 

 

卒業生は一人ずつ名前を呼ばれて壇上に上がり、

学位記(卒業証書)をもらいます。

 

LAmeetsDC / DSC_0201 / CC BY-NC-ND 2.0

 

壇上ではお世話になった先生と握手をしたり

ハグをしたりする人もいます。

 

そしてアメリカの大学の卒業式で

欠かせない儀式と言えば…

 

Will Folsom / DSC_0898 / CC BY 2.0

 

Will Folsom / DSC_1173 / CC BY 2.0

 

この2枚の写真、

ジョージア工科大学の卒業式で

時間差で撮られたものですが、

違いがあるのが分かりますか?

(風船が降ってきている以外に。)

よく見るとキャップについているタッセル(房)の向きが

右から左へ変わっています。

アメリカの大学では

このタッセルの向きを変えることによって、

正式に卒業したということになるのです。