前回まで痛い注射の理由をいろいろ考えてきました。
痛くない注射をするには、以下のことに注意すればいいということです。
1、細い針と細いシリンジ
2、表面麻酔の使用
3、ゆっくりと注射する
もう一つ、「注射部位を冷却する」。これがかなり重要です。
温痛覚といって温度と痛みと感覚の末梢神経は平行して走っています。温度を下げると痛みの神経も錯覚をおこして鈍くなるイメージです。
なので注射をする部位を十分にアイスノンなどの保冷剤で冷やします。でも注射をするときは焦らずゆっくりと。しっかり時間をかけて注射をしていると、ひと肌に温度が上がって痛みを感じやすくなります。
再度、保冷剤で冷やします。この繰り返しです。
保冷剤で冷やすと毛細血管も細くなるため、内出血の可能性がかなり下がります。実際、真っ青になるほどの内出血は起こしたことがありません。
このような理由で僕の注射の処置はとても時間がかかります。その代わり、痛くなかったと言われる方が多いのも事実です。是非、痛くない注射を試してみていただきたいです。