またもや映画でございますが・・・
こちらは、以外とコメントの多かった、
「告白」をやっと借りるコトが出来たので
TUTAYAでも、たくさ~~~ん、並んでるのに、
私が借りるトキには、残り1枚
(GEOでは、まだ一泊)
いっつも貸し出し中で、ず~っと借りられなかった・・・
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実はこちら、私は原作の方を先に読んでいました
湊かなえさんの作品で、こちらはたまたま
職場の方にお借りして読みました
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読んだトキの感想は、作者ってヱヴァンゲリヲンファンじゃないの
という印象で、例えば、書き方に特徴があって、
「7月25日 17時30分 ○○○○ 自宅」
(○○には、生徒の名前や担任の名前等が入ります)
を、縦横のエヴァ的書き方で表現してあります
中身もちょうど、中学生という設定だったし)
読んでいて、まるで漫画を読んでいるように
さくさく読めます(よって、2~3時間で読めちゃいます
)
吉本ばななさんのように、文体が凝っていないというか
散文的というか・・・
あった事実が、そのまま、そこに書かれてるような感じです
ただ、後から気がついたのですが、内容は緻密なんです
読み終わったトキ、面白い表現する人だなぁ~と
思っていました
もちろん中身は「少年法に守られた子供の犯罪」だけあって
重い感じなのですが、(当時結構、少年法っていったいと
世間を騒がせていた時期だったし・・・)
そんな重いという雰囲気ではないんですね
(って、私の取り方なんでしょうケド・・・・)
生徒の選択の仕方も、上手いな~という感じ
それぞれの問題を家庭に抱えながら、
一方では単純でスポーツマンタイプで、
もう一方は、理系のエリート系マザコン
大人から見ればすべては無限大に広がってる
可能性のある子供たちが、実は狭い世界の中で
閉じこもっているという現実・・・
そして、完全犯罪・・・・・
だから、さっそく映画になるというので、ずっと見たかったのでした
見たと言ったら、結構、みなさん見てて、びっくり
「怖いよね~」、「不気味だよね~」という反応が多かったのですが、
私の見終わった感想は・・・・・
「ほ~~、映像になると、こんな風になるんだなぁ~~」
と、逆に感心してしまいました
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一環して、原作も映像も淡々と進んでいくのですが、
映像と静かな音楽が逆に不気味さを醸し出している
かもしれないです
というか、音楽がぴったり
そしてを引くのは、なんといっても
松たかこの演技です
彼女の語り口調で、感情が表れるのは、イチバン最後だけで
それ以前は、ひと~つも変わりません
そして、少年法で守られる、生徒の犯罪は
幼稚で短絡的ではあるにせよ、今現在で、これが
起こらないか
といえば、あってもおかしくないのかなぁと
思わせてしまいます
先生の「告白」を聞いた、生徒たちの反応はといば
毎日が単調で狭い世界を生きる子供たちにとって
格好の「スケープ・ゴート」になります
子供一人ひとりに力はなくても、
集団という組織の枠組みの中では、
彼らは、まるで、巨大な力を手にしたかのよう・・・・
今の時代にとって、普通と呼ばれる子供が
犯罪を犯すようになった、この世界
私たちに見分けなんかつくはずもなく、
また、そんな子たちを、救えるかといえば、
どんな大人だって、しり込みするに違いないでしょう
犯罪を犯した生徒の母親も、モンスター・ペアレント
わが子を守りたい気持ちはわかります
そして、自分が親だったら、どうするのか
イロイロなコトを一度に突きつけられ、答えの出せない
焦燥感や、苛立ちが、クライマックスへと・・・
見ている傍観者すら、原作を知っていても、
そういった感覚に陥るのは、やっぱり、映画を撮る側の
真剣さが伝わってきます
告白 ☆
「あなたの命の重さはいったい、どれくらいですか」
映像にすると、その重みがイッキに、ずしんとのしかかりました
ぜひ、今年度のアカデミー賞に輝いて欲しいなぁと
思いました