(1)
霧島銀河は、病室にいた。
長く闘病生活をしている、同い年で恋人の柊アイナを見舞うためだ。
彼女は、重い病で入院して3年以上になるが、その命が今まさに尽きようとしていた。家族ぐるみ仲良くしていた。
彼女の両親、妹が泣き崩れているのを見ているといたたまれない気持ちになる。
ふと、アイナを見ると、こと切れそうなか細い声で銀河を呼んでいるのが分かった。
「銀河」
銀河は、アイナのもとに駆け寄る。
「どうした、アイナ」
アイナに声をかける。
すると、彼女はこう言った。
「お願いがあるの、私が死んで、私と同じ名前の人と出会ったら必ず大切にしてあげて」
こう、銀河に告げてアイナは息を引き取った。
銀河は、何を言っているの分からなかったし、それどころではなかった。アイナが死んだことショックで頭が真っ白になった。
それでも、なんとか彼女に声をかける。
「わかった、必ず大切にするよ」
銀河は、アイナに約束した。