少し早いですが、2021年の振り返り。
今シーズンで最後のフル参戦となる小室 旭選手のテクニカルアドバイザーを、当店代表の日向が務めました。
小室選手と日向のタッグは2011年以来、およそ10年ぶり。
最初にタッグを組んだ2001年には、日向がチーム監督として、若き小室選手と、故・加藤 直樹選手を率いて、公道レース「マカオGP」に参戦しました。
公道レース マカオグランプリ
マカオグランプリは、マン島TTと同じく公道でおこなわれるレース。
1954年よりマカオの中心地の公道を使用して開催されている世界的に有名な市街地レースで、毎年11月中旬に開催される。(Wikipedia)
画像出典:https://cdn.visordown.com/field/image/387177_277339322303945_100000836389713_680967_568167562_n.jpg
2001年 リザルト
1位(故・加藤 直樹選手)
3位(小室 旭選手)
日向自身も、1990年代にVFR750R(RC30)や、DUCATI 888でマカオGPに出場しています。
全日本ロードレース選手権 J-GP3
小室選手(左)、チームオーナー比良 愉弥子氏(中央)、日向正篤(右)
MFJ全日本ロードレース選手権J-GP3は、4サイクル250cc単気筒の市販レーサーでおこなわれるクラスです。
(※むかしは2サイクル125cc単気筒でした)
ベテラン勢と、10代、20代の若きレーサーたちが混走します。
2020年にレース未経験者たちが出資者となって、立ち上げたチーム「サニーモトプランニング」
マシンは、KTM(ケーティーエム)というオーストリアのメーカーのRC250R(2014年モデル)です。
J-GP3クラスでは、HONDAのNSF250Rがほとんどを占めていて、KTMは全28台中、たったの2台。
これが何を意味するかというと、エンジンやサスペンションなど、セッティングに必要なデータが無いということです。
さらに、昨年はコロナの影響でレースが中止になったサーキットもありますので、小室選手がRC250Rで初めて走行するサーキットもありました。
もちろん毎回、レース開催日の前に、合同テストがおこなわれます。
通常なら、テストで(レースに向けて)マシンをセットアップしていきますが、その前に、セットアップに必要な材料をそろえる所から、スタートしなければなりませんでした。
また、転倒やマシントラブルがあった際、すでに部品が生産されていないため、部品調達に時間がかかることも懸念材料の一つでした。
(部品を持っている人を探したり、海外で見つけても日本到着まで数ヶ月かかります)
photo by satoshi kuwashima
巷では「KTMはストレートが速い」と言われていたようですが、実際は直線を走る時間より、旋回している時間のほうが長いため、最高速は大したアドバンテージになりません。(20、30km/hも差があれば別ですが)
シーズン中、レース開催日以外も、ずっとレースのことを考えていた日向
photo by humio yoshida
リザルト
第1戦 もてぎ 予選1位/決勝2位第2戦 菅生 予選1位/決勝1位
第3戦 筑波 Race1 予選1位/決勝1位
第4戦 筑波 Race2 予選1位/決勝1位
第5戦 鈴鹿 予選4位/決勝3位
第6戦 岡山 予選2位/決勝3位
第7戦 大分 予選3位/決勝4位
年間ポイントランキング2位
応援してくださったみなさま、ありがとうございました。
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有限会社ガレージ湘南
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