ひまひまでやってるモトラですが
最大の難関とでも言うのか?
モトラのフロントスプロケット問題です
副変速機が付いた特殊なエンジンのために、特殊な形のフロントスプロケットになってます
まぁ減ったら交換すれば良いだけなのですがメーカーの廃番のためバイクの維持が出来なくなるとか、それでも乗りたい人はマグナやジャズのエンジンに換装してるとか、そんなのです
残念ながら、マイモトラも余命宣告状態でした
なんとなく子供の頃に見た多分日曜日の夜10時くらいから放映されていたドキュメンタリー番組「知られざる世界」の事を思い出しました
🎵ぼんぼんぽんぼんぼぼ~ぼぼんぼん…と続くオープニング曲が子供心に少し怖かった気がします
アフリカのゾウの話で平均的な寿命は50年くらいですが本当はもっと生きれるみたいなんです。
50才くらいの時に歯が抜けるため何にも食べれなくなって衰弱したところをライオンからガブッ!とやられるみたいな
最後は衰弱死するとはかわいそうな、とかがトラウマ的に残ってます
歯は歯でもスプロケット歯の話に戻します
自分のところの貧弱な工作機械で何とかならないかとかアタマ捻りましたが
要は「くり抜きをしたドナーのスプロケットを外周削ったモトラスプロケットに溶接する」
だけなんですが
ドナーになる健全なスプロケットの芯に穴を抜かなければなりません
普通に旋盤チャックで外側をつかむとしても芯は出ないし、とかフライス盤の定規に回転ローラー付けて芯出ししてクルクル回しながらエンドミルで削ろうとか
大事な回転ベッド、いやいや台のハンドルシャフトがバカになりました(涙)
エンドミルも何本かダメになりました
ボツです
スプロケットの表面が焼き入れされてあり硬すぎなためです
ココで少し凝り固まったアタマを冷やして方法を変えます
旋盤とフライス盤でどうにかしようとするところがダメなのでしょう
旋盤とフライス盤と溶接機で専用の治具を作ってから穴を抜くみたいな?
ココで丸1日、治具製作の寄り道作業
何とか抜けました
抜いた治具は考えるのと作る苦労が大変だったので秘密にしておきます
精度誤差は0.5ミリくらい
まぁカブのフロントスプロケットは結構ぐらぐらしてるので大丈夫でしょう
芯抜きが出来ないと作れないのでギリギリまでモトラスプロケットはそのまんまにしておきましたが、思い切ってぶった切ります
グラインダーで荒切りします
あ~ァ切っちまったよ
もう後戻り出来ません
コレは旋盤に掛けて外周を削るだけなので大丈夫?のはずがやっぱり硬くてバイトチップも何個も交換します
替え刃チップ式のベースバイトも折れてしまいました(涙)
いや?逆にバイトが先に折れてくれたので良かったのかも?送り装置やバイトの固定チャックが壊れたらもっと被害が大きかったかも?
くり抜き内径と外周径を合わせて
三カ所程度をスポットで溶接します
全周溶接したら又今度交換するときに面倒くさそうなのと強度は多分コレで大丈夫でしょう
一応開先も掘っています
とれたら又溶接します
副変速機側はスペース的に余裕が無さそうなので、そのまんまです
変態各位がみられたら、お気付きかも知れませんがコレは16丁で作っています
1丁増やしています
17丁と迷いましたが、もしかしたらケースに当たるかも知れません
不足分はリヤスプロケットで調整します
え?リヤスプロケットの変更のモノが無いとか?
フロントスプロケットに比べたらリヤスプロケットの他車用の流用加工は難しくないと思ってます
コレでレストア作業に進めます
良く考えたら、この方法だと副変速機付きのCT110も丁数変更出来るし420チェーン化出来るしリヤスプロケットの選択肢も増えるし…
いやいや。とりあえずモトラの復旧を先に行います