森友悠輝の昭和生まれが懐かしむアレコレ

森友悠輝の昭和生まれが懐かしむアレコレ

昭和生まれが懐かしむアレコレを書いています。

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80年代は様々なカルチャーが花開き、全盛期を迎えていました。

その中でも特筆すべきは、『アイドル』でしょう。

アイドル文化はそもそも日本だけのガラパゴス的なものでしたが、

アジア圏から欧米へと、いまや世界的な文化になろうとしています。

 

アイドル文化が全盛を迎えていた80年代、

その最後のアイドルと言われているのが、『田村英里子』さんです。

 

なぜ今更?

そんなことを聞いてはいけません。

なぜって、そりゃあ、私が高校時代に大好きだったからです!

いつか書いてみたいと思っていたので、今回取り上げてみました。

 

田村英里子さんは、

197316日生まれ

茨城県勝田市(現・ひたちなか市)出身。

歳から13歳までを旧西ドイツのデュッセルドルフ市で過ごしました。

 

14歳で帰国し、受けたオーディション「決定! 全日本歌謡選抜・スターは君だ」で、

「湾岸太陽族』を歌い、グランプリを受賞。

大手プロダクション各社からスカウトされ、サンミュージックに所属します。

 

中学3年生の時に上京し、大森一樹監督の『花の降る午後』でスクリーンデビュー。

 

1989年3月15日、東芝EMIから『ロコモーションドリーム』で歌手デビューします。

そして同年9月6日リリースの3rdシングル『真剣(ほんき)』で、

 

第31回日本レコード大賞新人賞をはじめ、その時の新人賞を総なめにしました。

ちなみに、この曲で放送終了1週間前の9月21日、

10位でザ・ベストテンに初出場歌手としてランキングしました。

 

89年といえば、単体アイドルの人気は下降気味となり、

今に続くグループアイドルが主流となる下地が出来つつあった頃。

そんな中でも、彼女は愛くるしいルックスと抜群の歌唱力でひときわ輝いていました。

 

彼女の魅力を語るうえで外すことが出来ないのが、やはり歌です。

 

stシングル 『ロコモーションドリーム

作詞:田口俊 作曲:筒美京平 編曲:小林武史

 

ndシングル 『好きよ』 

作詞:松本隆 作曲:筒美京平 編曲:船山基紀

 

rdシングル 『真剣(ほんき)』 

作詞:松本隆 作曲:筒美京平 編曲:新井博

 

st~3rdまでのシングル3曲は、

いずれも筒美京平氏が作曲しており(1stアルバムは全曲を作曲しています)、

nd、3rdにいたっては、盟友・松本隆氏が作詞。

 

1stシングル 『ロコモーションドリーム』は、ちょっぴりSF妄想的な内容だけど、、

デビュー曲にぴったり爽やかな心地よい歌謡ポップスに仕上がっています。

「シャンプー、リンス、コンディショナー」のフレーズで有名な、

彼女の出演したカネボウ「朝シャン」CMでも使われていましたね。

 

3rdシングル 『真剣(ほんき)』はイントロが印象的な、ちょっぴり大人のアイドルポップス。

 

その間に挟まれた、

ndシングル 『好きよ

個人的に大好きな楽曲なんです。

今回はこちらをご紹介いたします。

 

先にも書きましたが、こちらは作詞:松本隆、作曲:筒美京平のゴールデンコンビ。

学園片想いものをテーマにした王道アイドルポップスの佳曲です。

 

みんな素敵と騒ぐから

わざと冷たいふりをした

どこがいいのよ

聞こえよがしに知らん顔

 

これだけで、「ああ、この女の子はきっとその彼のことが好きなんだなぁ」と思ってしまうわけです。

 

ヴァニラの香りするねと

あなたが髪に触った

黙って頬をぶったわ

風の吹いていた放課後

 

女の子の髪にはむやみに触るな、とはよく聞いたものです。

そう聞いていても触らずにはいられないということは、彼もまた彼女のことが好きなんですね。

驚いて、思わずぶってしまった……。

このフレーズがサビに続く揺れる乙女心を描いています。

 

いいえ好きよ ほんとは好きよ

好きになるのがただ怖いだけ

いいえ好きよ ほんとに好きよ

瞳は正直 嘘をつけない

 

素敵ですね……。

素晴らしくいいです!

大好きなはずなのに冷たくしてしまう乙女心。

それを何気ないフレーズで語ってしまう松本氏の作詞のセンスと、

軽やかにメロディに乗せる筒美氏の職人技が光っています。

 

当時、どうしてこの曲がアルバムに収録されていないのか不思議でした。

アルバムのコンセプトと合致しないかったのか? と思っていますが。

今でもたまに聞きたくなる一曲です。

 

さて、最後にちょっとだけ自慢を。

 

当時、田村英里子さんは、

TOKYOFM「チャゲのNORUSORU」でチャゲさんのアシスタントとして出演していました。

確かハワイに撮影で行って、リスナーにそのお土産をプレゼントなんて企画があり、

熱心なファンであった私も当然応募しました。

 

それから数週間が過ぎた頃でしょうか、

突然TOKYOFMから封書が届き、その中になんと!

このキーホルダーが入っていたのでした!

しかもサイン入り!

 

もう、その時の興奮は忘れもしません。

大事に大事にして、今もこうして綺麗に保管してあります。

 

田村英里子さんの楽曲は素敵なものが多いので、

機会があれば聴いて欲しいです。