GAO物語を4年振りに更新!!

なんで更新しなかったって?

ズバリ!!

パスワードを忘れてログイン出来なかったから。


まぁ理由を上げればキリがない!!


そんなこんなんで、また僕らの思い出をひっそり更新していこうかな!!

GAOにとって2014年は、節目の年だからね!!

まぁ、現在、このブログ誰1人見てないけど!!

まっいっか!!

まず、メンバーの紹介。


GAOメンバー


①りょう:俺。

②フジオ:伝説の

③とも:ミスチルのヴォーカル似

    現在の物語では、高校でテニス部

④ゲン:GAO№1のマッチョ

現在の物語では、九州の高校でサッカー部

⑤フクちゃん:GAO№1の天才肌

中学の話で少し出た。

⑥レッド:GAO№1の漫才師

現在の物語では、高校でサッカー部

⑦シン:GAO№1の長身

昔、モップだった。

⑧たっちー:おちゃらけ          

レッドに負けない漫才師

⑨こうちゃん:フジオ達と同じ高校

GAOのメンバーとはライブで初めて会う。登場は、もう少し先の話し!!

はっしー:小学校からの同級生

   基本無口だがGAOの中では、かなり極悪人!!メンバーの中にも被害者がいる!!

      もちろんアイツだけど!!




明美さん:りょうが密かに恋してる一つ上の先輩  現在の物語では、最近彼氏と別れた。


前回までのストーリー。

 フジオが病気になって学校に登校出来ず、中々治らない病気に落ち込む中、GAOのメンバーは、フジオを励ますため、夜中のテニスコートに毎日のように集まっていた。

 その中で僕は、フジオが病気と戦う為に、元気つけようとボクシングを始める。

フジオは、習いたてのギターで曲を作る。

僕は、ボクシングを始めて一カ月半後に試合に出るのだが、一週間前に怪我をしてしまう。

 しかし、それでも試合には、なんとか出るのだが、対戦相手のタカシにビビってしまった僕。


果たして、僕はタカシに勝てるのだろうか。


それでは、GAO物語また話しを作りま~す。


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リング上では、軽い階級から試合が行われていた。


リングでは、勝って嬉しがる者、勝っても平然としてる者、負けて悔しがる者、負けても笑っている者、様々なやつがいた。


試合を見ながら僕は、体が冷めないように体を動かしていた。

試合になると体育館の緊張感は、凄かった。


でもこの空気がなんだか懐かしく思えた。

サッカーの試合の前のあの時の空気が僕を包んでいた。

僕は、いつも試合前になると一人になる時間を作った。

俺が、ゴールを守らなければチームが負ける。

俺が一番。世界で一番すごいキーパー。


僕は、このおまじないをしないと試合に挑むことが出来なかった。

もし機会があればサッカーの話もしたいと思います。

フジオの骨折事件などもいれて。


話しは、ボクシング大会に戻して、僕は、この時も一人の時間を作った。

なぜ試合前に一人になるかは、分からなかったがこうすると緊張がちょうどいい感じになるのが分かっていたから今回も一人になった。体育館の校舎裏に一人で行って、シャドーや深呼吸をしたりした。


ふー。


ふー。


ふー。


僕の緊張は、まだ高かった。




「あれ~お前タカシの対戦あいてじゃね?」

「?」

僕の後ろに制服をきた男子高校生が4人と女子が2人いた。

「お前らあんま調子こくなよ。まじで。さっきのなんだ?」

「・・・・・・・・・。誰?」

「あぁ!!!」

一人が僕に思いっきり顔を近づけてきた。

(面倒くせー)

「あっすみません。」

「お前ら○○高だろ。」

「ああ。」

「なんだその態度。」

(その態度とか言われても)

「お前何年だ」

「一年だけど」

「はぁぁ。お前俺らの一つ下じゃねぇか。まじ調子こき過ぎ。」


バン。


一人が僕の肩を押した。


「おい。」


横から一人の男の声がした。


僕が振り向くと付き添いできた先輩とボクシング部のメンバー10数人がいた。


「お前ら俺らボクシング部全員相手にしてぇのか?」

「はぁ?」

一人が向かってこようとした。

「おい。」

そのすぐにもう一人が止めに入った。

「もういいよ。行こうぜ。」

「・・・・・。ちっ。」

そう言って高校生達は、体育館に消えていった。


「皆。」

「おめぇ。何してんだよ。急にいなくなるから、探したじゃねぇか。」

「伸二・・・。」

「俺の試合見てたか。」

「ごめん・・・・。」

「まじかよ?ビシッと勝ったのによ。」

「何言ってんだよ。判定でギリギリだったじゃねえか。」

「あん。お前それは、言うなって。」


ゲラゲラ。


「りょう。」

「はい。」

先輩が話しかけてきた。

「そんな緊張すんな。」

「はい。」

「俺達と練習してきたんだ。自身もて。」

「・・・あっ。」

そう先輩達は、全国大会出場当たり前で中には、優勝した先輩もいた。

僕は、入部してから毎日、毎日この先輩達とスパーリングをしたりサンドバックになったりしてきたのだ。

対戦相手は、この先輩達より強い訳がない。

「そ、そうですよね。はは。」

「お前そんなんも気づかないのかよ。絶対さっきの4人よりお前の方が強いぞ。」

「へへ。」

僕は、本当に気持ちが楽になっていた。

「ありがとうございます。」

「おう。じゃあもう直ぐお前の番だから試合の準備するぞ。」

「はい。


そして僕は、いよいよ試合に挑むのであった。



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僕達のおかげで緊張していた体育館の空気は、変な空気になってしまった。


当然真剣なアスリート達にとっては、スポーツマンシップに反する行動をとった僕達をウザそうにみていました。

面白がっていた人もいましたが。


僕達が着替え終え、階級を決めに体育館の裏に行った時のことです。


「おい。おめぇら何調子こいてんだ。どこの高校だ。」


それは、明らかにヤンキーな容姿の他校の男子生徒でした。


「はぁ?」


まぁこっちも容姿は、負けてませんでしたが


「帰れ。てめぇらナメてんのか。」

「んだと。」

「やめろ伸二。」

僕が止めに入る。

ぞろぞろと僕達の周りに声をかけてきた高校の生徒が集まってきました。

どうやら、開催高校になった生徒達だったようです。

一番僕達にイチャモンをつけてきた男子生徒は、身長が180cmくらいある細見で茶髪でいかにもヤンチャだなって思える容姿で、絡むと厄介になりそうなやつが僕は、一番印象があった。


今にも乱闘になりそうな僕達に、先生達が止めに入って何とか納まった。


「なんだよ。あいつら。」

伸二は、まだ怒りが収まらない様子だった。

自分たちが悪いのに。


「まぁ、まぁ。」

「あいつ、お前と一緒のライト級だぜ。」

「あいつって?」

「あの、でけぇのだよ。お前あいつと試合やれ。」

「・・・・はい?」

「俺は、階級違うから。」

「いや・・・。」

「何?ビビってんの?」

「そ、そんなんじゃねぇよ。」

「どうかあいつとりょうが当たりますように。」

「・・・・・・。」


僕は、正直ビビっていた。

相手は、いかにも喧嘩上等オーラを出したやつ。しかも僕より絶対ボクシング経験があるはず。

でも、本当に僕ってこういうの引き寄せるのが得意。

その後の対戦相手を決めるくじで見事一回戦で茶髪君と当たることになってしまったんです。



ガーン。


「はは。まじかよ。りょうまじであいつとやんのか。終わったな~」

「伸二てめぇどっちの味方だ。」

バン。

伸二は僕の肩を叩いて

「お前なら勝てる気がする。」

「お、おお。何?」

「お前は、分かってねぇかもしんないけど、スパーリングお前とやって気づいたんだけど、お前は、時々ハンパない。」

「ん?どういうこと?」

「お前さぁ、自分で気づてないのか?お前の反射神経かなりすごいぞ。あと、時々見せるミラクルな運動神経。」

「ミラクル。」

「お前は、多分桜木花道だよ。山王を倒せ。」

「・・・・・・。」

確かに僕も少し思っていた。

僕を昔から知ってる人は、分かる人もいるかもしれないけど、サッカーをやっていた時の・・・・・・あっ今更だけどポジションはキーパーでした・・・・・本当今更です。

話しを戻して、サッカーをやっていた時、たまに自分でも信じられないミラクルな運動神経、反射神経が出ることがあった。

このちょっと後になる話しだけど、バイトでフクちゃんが投げた小皿をキャッチしたり(その話しは、また今度)バイクで車に吹っ飛ばされる時も瞬間的に足に当てたり(それもまた今度のお話し)まっとにかくミラクルな運動神経が爆発する時があった。


「お前の一気に懐に入ってくる瞬間とか本当にボクシング素人?って思う時あるよ。」

「まじ?自信もっていい?」

「ああ。ただ今日は、足怪我してるからな。どうなるか分からないけど。」

「・・・・・・・確かに。」


「おい。」

茶髪君が僕に話しかけてきた。

「お前が一回戦の相手か。」

「ああ。」


・・・・・・・・。


「ふんっ。」

と鼻で笑って茶髪君は、帰っていった。




・・・・・・・。


・・・・・・・。


・・・・・・。


それを見ていた僕達ボクシング部の生徒達。


「なんだぁあいつー。」

「ムカつくぅ。」

「りょう。」

「おう。なんじゃい。」

「ぜっっっったい勝て。」

「おう。任せろ。」


僕も茶髪君の行動には、本気で腹が立った。

とは、いっても本気で勝てるかまだ不安だった。

でもあいつだけには、負けたくなかった。


体育館に戻ると茶髪君は、女の子と喋っていた。


「うわぁ。あいつ女連れ込んどる。」

伸二が見つけた。

「りょう。絶対勝てよ。」

「・・・・ああ。」

(なんだよ。あの余裕。自身があるのか?ボクシングは、練習してんのか?)

何故かそれを見てまた少し不安になっていた。


「え~。試合は一時間後に開始します。」

体育館に案内放送が流れた。


(一時間後か。俺の試合までは、一時間半は、あるな。)

「りょう。ミット打ちするか。」

「あ、ああ。そうだな。」


そして、


「それ、ワン・ツー。」

バン。

バン。

「どう?足痛い?」

「ん~ちょっと。」

とは言ったが凄く痛かった。

「痛み止め飲んだ?」

「うん。」

「大丈夫か?」

「・・・・うん。」

僕の不安は、ここに来てピークに達していた。

足の痛み

経験の浅さ

試合間近にあまり練習出来なかった、練習不足。

体力がついていけるか

僕の頭には、沢山の悩みがグルグルと駆け巡っていた。


選手は、皆それぞれのアップを始め、一汗かいていた。

僕も皆と一緒にアップを始めて、一汗かいていたが、体を動かせば動かすほど足が悪くなる感じがしたし、練習をもっとやっておけばよかったとか、とにかく不安が増すだけだった。


そして、

「じゃぁ。今から階級が低い順に試合を開始しまぁす。」

「試合に出る選手は、集まってください。」



「よし。時間だ。」

「・・・・。」

「どうしたりょう?本当に大丈夫か?」

「あ、ああ。」

「俺が先に試合だからよ。勝って帰ってくるからセコンドしっかり頼むは。」

「ああ。タオル投げは、任せろ。」

「おい。縁起でもねぇこというな。」

「うそだよ。冗談だろ。」

「・・・・・。冗談でもい、言うな。」

「・・・・・なんだよ。お前・・・・ビビってんのか?」

「ちげぇよ。ちょっと試合前だからナーバスなだけだ。」

「お、おう。」

(やっぱり皆緊張してんだ。そりゃそうだよな)


リング上では、ついに試合が始まった。


カーン。


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(これを止めれば、まだ僕達にも望みは、ある・・・・・。大丈夫俺なら出来る)


それは、僕にとって最後の公式戦だった。


足が震える


心臓の音が聞こえる


フー。


フー。


フー。


ピーーーーー。

主審の笛の音が聞こえる。


バシ。

相手がボールを蹴ってきた。


その方向へ僕は、飛んだ。


(頼む・・・届いてくれ・・・・・・・)


??????????????


「りょうく~んいつまで寝てんの!!遅刻するわよ。」


バっ!!


僕は、ベッドから起きた。

(また・・・あの夢か)


ガチャ。

「りょう。」

「あっ親父。おはよう。」

「今日は、朝送っててやるから、早く支度しなさい。」

「マジ♪やった。」

僕は、二階の自分の部屋から一回のリビングに降りていった。


「おはよ~。あれっ姉ちゃんは?」

「先に行ったわ。」

「あっ本当。」

「はい。朝ごはん。」

「ん、ありがとう・・・・・・・えっ?ご飯のどんぶりだけ?」

「食べてびっくりなの?」

「何?どういうこと?」

「いいから早く食べなさい。」

「ああ。」


パク、パク。


「おっえ?なんか肉が出てきた。」

「すき焼き丼風。」

「・・・・最近主旨変わってない・・・・朝からパンチあるなぁ。」

「お母さんは、おちゃめなの。あんた今日試合なんでしょう。」

「ああ。」

(おちゃめにも、程があるだろ)

「しっかり、食べていきなさい。」

「はい。はい。」

「無理は、しないのよ。足だってまだ怪我治ってないんだし。」

「大丈夫だよ。朝病院行って痛み止めの注射してくるし。」

「本当に・・・むちゃするんだから。」

「大丈夫だって。」


僕は、朝ごはんを食べて学校に行くための支度をしていた。

(大丈夫・・・・・。やれることは、やってきた。俺なら勝てる。目指せ優勝・・・・はちょっと欲張りか。)


「りょう~。行くぞ。」

「はいは~い。」


車の中。

「親父?」

「あん?」

「来週だよね。九州に転勤。」

「そうだぞ。」

「ふ~ん。なんか実感ないなぁ。」

「はは・・・これからは、朝起きれるようにならんとな。」

「あっ・・・・・うん。」

「今日試合大丈夫かぁ?」

「親父まで。大丈夫だって。昨日の練習も別に出来たし。」

「続けるのか?」

「えっ・・・・・・う~ん一応。」

「お前は、本当多趣味だな。」

「それは、親父似だっつうの。あんたもどんだけ趣味あんだよ。」

「・・・・・・・そうか?」

「あり過ぎ。」




学校に到着した僕。


バン。

車のドアを閉めて

「ほいじゃ、ありがとう。」

「頑張ってな。」

「うん。帰りは、自分で帰るから大丈夫だよ。」

「そうか。」

「ほいじゃね。」



一時間目は、普通に出て二時間目に先生と一緒に病院に行くことにして、注射を打つことにした。

しかし、病院に行くと注射じゃなくて痛み止めの薬をもらった僕だった。

何故かって?



注射まじ苦手なんです。一番いやなのは、血を抜かれること。

それで、注射は、断念して、薬にして。

これから、殴り合いに行くというのにどんだけヘタレなんだ俺。


いやっ。注射は、別物。黒板を爪でキ―ーーーーって引っかく音が生理的に無理と一緒。

あとは、目薬も大嫌いです。


ちょうど病院から帰ってきたら、三時間目の休み時間でボクシング部が試合会場に向う時間だった。

「おっりょう。注射どうだった?」

「へっ?ああ・・・・はは。」

「なんだよ。」

「してない。」

「してない?」

「うん。」

「なんで?大丈夫なのか?」

「あ、うん。大丈夫。」


「おーし。集まったな。そろそろ行くぞー。」

顧問の先生がいった。


「はーい。」

「俺?ライト級だ・・・・。俺よりでかいやつらもいるよね?」

「ライト級か。激戦区だね。」

「まじかよ。」

「まっ今回は、一年生の初めての試合だから。あんま厳しくねえから、ぶっ倒れる前にレフリーが止めてくれるって。」

「バカか。勝に決まってるだろ。」

「まぁ。一か月半でよく頑張ったよ。」

後ろから先輩が言った。

「先輩。」

「スパーリングの時も試合感ってのは、結構いいけど、まだ基礎がしっかりしてねぇからな。アゴだけは、気をつけろよ。パンチは、モーションをコンパクトに大ぶりなるなよ。」

「はい。」


そうして、僕らは、試合会場となる高校に向かった。

体育館に試合会場が作られ、試合があるということで観客の生徒が集まっていた。

すでに到着した他校のボクシング部の生徒達は、シャドーを始めていたり、柔軟体操をしていたり皆、真剣な目つきだった。


「な、なぁ。りょう?」

「ん?」

「なんか思ってたのとちょっと違うな。」

「うん。俺ももっと選手だけでひっそりした所でやると思ってた。」

「女子なんか多くね?」

「そ、そうだね。」

「けっこうレベルたけぇなぁ。」

「・・・・・。」



ブルルルルルルル。

(あっメール!!!・・・・・・おお!!明美さんからだ)


[もう試合会場着いたかな?見に行けないけど頑張ってね。私は、アイちゃんファン一号。]


(ファン♪・・・・・ぬおおおお。この会場には、こんなにも女の子がいるけど・・・・僕は、明美一筋です・・・・明美さん♪)


「おしゃあ。」


「うおい。なんだよいきなりでかい声だして。」

「えっ・・・あっごめん。」

「よーし。あそこの隅に荷物置いて、準備しろ。体重を計って階級決めるぞ。」

「え~~~!!先生あそこで着替えるの?」

「ああ。」

「って体育館の中じゃん。丸見えっしょ。」

「そんなん気にするな。皆してるだろ。」

「ええええ。まじかよ。」


文句を言いながら、部活のメンバー全員なるべく隅に行き、ひっそりと着替えることにしました。

でも、僕達の高校の生徒は、バカ・・・・いや陽気な子たちが多い学校でしたので(前にも少しお話ししましたが)こういう時、絶対クラスに一人は、いた。

こういう皆が着替えてる時にこそ輝く子が!!



そう皆が心配したのは、着替える時に起こりそうな珍事件でした。

というよりチン事件!!

そして、案の定。


バっ!!!


「わーーー。」

「ははは。伸二おめぇすっぽんぽんじゃねぇか。丸見えだぜ○ンポ!!」

「孝太!!てめぇ。りょう、孝太押さえろ。」

「アイサー。」

「やめろ。りょう。お前には、やってねぇだろ。」


バっ!!!


「わーーー。パンツ返せぇーーー。」

「はははは。倒せ。」

「股広げろ。」

「やめろーーー。」

「はははは。お前。梅干しの裏見せんじゃねぇよ。きったねぇ。」

「お前ら3人でグルすんじゃねぇ。」

「わはははは。お前が最初にパンツ脱がすから、こうなるんだろうが。」

「もうしませんから・・・・。許してください。」

「よし。」

全員伸二の体から手を離した。

「っと見せかけて、次は、てめぇだ。りょう。」

「なっ!!やめろ」


という感じで裸になっての僕達○〇高校ボクシング部全員のパンツの取り合い。

そりゃぁ。目立つ、目立つ。

体育館に集まった、他校のボクシング部や観客で来た皆さんほぼ全員の注目を浴びた僕達。

「こらぁぁぁぁぁ。きさまら何しとるんだあああ。」

当然先生の怒鳴り声が体育館中に響いた。

この時点で、体育館の全員の視線は、僕達に向けられていたのは、確実です。むしろ反対側の体育館の開いた扉の外から見ていた生徒もいました。


当然です。裸になった僕達を顧問が怒鳴っている訳ですから。


「お前ら、学校に恥かかす気か。」

「いやっ先生!!だから、ここじゃまずいっていったんすよ。」

「バカもんがぁ。他校の生徒もいるんだぞ。問題になったらどうする。」

「ここで着替える命令したんだもんポロリなんてあることは、招致でしょう。」

「そうそう。着替えだぜ。そんなん問題になったら、ここで最初から着替えさせる方が悪いっしょ。」

「・・・・・お前ら・・・・・。もういい。早く着換えろバカもんが。」

「はーい。」

「はーい。」


先生は、他校の先生たちに謝りながらリングの方へ向かった。

緊張感でさっきまで張り巡らされていた体育館は、僕達のおかげで笑いに変わっていました。


しかし、そんな中。

僕達をウザそうにそして、怒るように睨んでいたある他校の生徒達がいたのです。


GAO第三章 26











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それから三日がたった。

僕は、足の具合を気にしつつ練習を再開していた。

しかし、足は、かなりまだ痛かった。


試合まで、あと二日と迫っていた。


「りょう。」

「はい。」

僕は、顧問に呼ばれた。

「ん~やはり、今回は見送れ。」

「いえ、大丈夫です。」

「しかし。」

「先生・・・・。僕は、出ますから。」

「練習すらまだやれてないじゃないか。」

「大丈夫です。体重も少し増えたのでライト級で出ます。」

「う~ん。」



その日の夜。


「いよいよ明後日かぁ。」

「どうなの足は?」

「ん~まだやばいね。」

僕とトモだけがテニスコートに集まっていた。

フジオは、今日も親の反対で家から出てこれなかった。


ブルブルブルブルブル。


携帯電話がなった。


「ん?」

(あっ明美さん)

「もしもし?」

「あっアイちゃん。」

「どうしたの?」

明美さんからの連絡は、三日振りだった。

「今何してるの?」

「今?友達と会ってるよ。」

「そうなんだ。」

「どうしたの?」

「ううん。友達と会ってるならまた今度でいい。」

「なんか会ったの?」

「ううん。なんでもないの。」

「えっ?なんかあったんでしょう?」

「ごめんね。また連絡するね。」

「そう・・・分った。また連絡するから。」

「うん。」

「ごめんね。」


ピッ!!

ツーツーツー。


「誰誰今の?」

「えっ!?いや、まぁ、その。」

「へぇ~やるなぁ。」

「そんなんじゃねぇって。」

「ふ~ん。」



「なんでもな・・・・くは無い。」

「ふ~ん。」

「実は・・・・。」


僕は、トモに明美さんとの出会いや彼氏のことを話した。

トモには、僕は今も何かあると相談してる。


「そうなんんだ。でりょうは、好きなの?」



グサっ!!


「いや・・・好きっていうか・・・・うん・・・・まぁ・・・その・・・・あれだね。」

「なんだよ。」

「・・・・・・・よく分んないよ。・・・・なんか好きになっちゃいけない気がして。」

「なんで?」

「なんでって言われても。」

「・・・・・りょう・・・・あのさぁ。人を好きになっちゃいけないなんて、変だよ。」

「そりゃ・・・そうだけど。」

「確かに、元彼のことは、気になるけど・・・好きなら好きって気持ち大切にしないと。」

「う~ん。」

「今は・・・確かに試合近いし、余計なことは、考えられないかもしれないけど。」

「確かに。」

「人を好きになれたんだ。もっと自信もてよ。」

「うん。」

「その気持ち絶対相手に伝えるべきだよ。」

「・・・・・う~ん。」

「好きって伝えて、当たって砕けろよ。」

「うん・・・・・。ってどっかで聞いたセリフ。砕けちゃだめだろ。」

「良くいうからな、当たって砕けろって。」

「いや・・そうじゃなくて、フジオに俺が言ったセリフ・・・。」

「何が?」

「いや、なんでもない。」

「帰って連絡してやれよ。」

「えっ?」

「いいから。」

「とも・・・・・なんかすまん。」

「おお。なんかあったら連絡して。」

「うん。分かった。」


僕は、急いで家に帰って明美さんに連絡をした。


「もしもし明美さん?」

「アイちゃん。」

「さっきは、ごめんね。」

「うううん。それより大丈夫なの?」

「うん。大丈夫。さっきなんだった?。」



「・・・・・。結局会わなかったよ彼氏と。」

「・・・・そう。」

「私、やっぱりちょっと引きずってて。」

「うん。」

「本当は、会いに行こうかと思ってた。でも会ったら好きって気持ちが抑えきれなくなると思って・・・・。」

「うん。」

「私、前もそうだったの。」

「前?」

「前ね、夏休み前に別れようって言われて、別れて・・・・。でも好きだったから会いにいっちゃって・・・・同じ学校だったし・・・。」

「うん。」

「そしたら向こうが、じゃあ少し距離を置こうって言われて。」

「・・・・・。」

「距離を置くって言ってたのに、なんか今までと変わらない二人で。毎日会って、メールして、電話して。」

「うん。」

「はっきりしてなかったけど・・・・それでもいいと思ったの。きっといつか振り向いてくれるって信じてた。」

「・・・・。」

「そしたら二か月くらいたって、やっぱりこのままじゃ駄目だよ。って言われちゃって。」

「・・・・・。」

「それで、別れたの。」

「そうだったんだ。」

「今回会おうって言われた時、もしかしたらって思った・・・・・。でも私・・・・本当自分駄目だと思う。」

「なんで?そんなこと言うなよ。」

「私・・・・・どうしてなのか自分でも分からなかった。」

「・・・・・。」

「何故か会うのは、止めようっておもったの。」

「・・・・・・。どうして?」

「・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・。」

「・・・・・。」

しばらく沈黙が続いた。


「よく・・・まだ分からない・・・。」

明美さんが喋った。

「・・・・そう。」

僕は、この言葉の本当の意味をこの時は、よく考えなかった。

というより分からなかった。

というより気付かなかった。


「明美さんが決めたなら、それでいいんだよ。」

「・・・・・うん。」

「・・・・・・・・・・・。」

会話が続かない僕達。


「明後日試合だよね。」

「そうだよ。」

「出るの?」

「うん。」

「そう。頑張ってね。」

「ああ。ビシッと一発決めてやんぜ。」

「そうだね。」

「それより・・・・話したいことは、他にあったんじゃないの?」

「うううん。もういいの。」

「?」

「とりあえず会わなかったよってこと。」

「あっ・・・・そう。・・・・・。」


「うん。」

「じゃあ、明日も頑張ってね。」

「へっ!?ああ。」

「私、お風呂入るから。」


(お、お風呂?一緒に入りませんか?)


「うん。」

「また・・・連絡していい?」

「うん。俺こそするよ。」

「うん。」


ピッ。

ツーツーツー。


なんだか僕にとっては、すっきりしない電話だった。



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次の日の学校、部活の顧問に呼ばれた僕。


「足の具合はどうだ?」

「ただの捻挫です。2、3日で治ります。」

「・・・・・。そうか。」

「大丈夫です。試合には、間に合いますから。」

「そう・・・か。今日は、様子を見ながら練習しろよ。」

「はい。」

僕は、精一杯の強がりだった。

正直運動なんて出来る訳がなかった。


昼休みの時間。

僕は、校舎裏で一人昼飯を食べていた。

「はぁ~。ゼリーもいい加減飽きたな・・・・。」


・・・・・。


パクっ。


・・・・・。


・・・・・。


「くっ。」


・・・・・。


・・・・・。


「あぁぁぁぁぁぁぁ。」

僕は、食べかけのゼリーを壁に投げつけた。


ガシャン。

カラン。



出たい気持ちは、すごくあった。

やらなきゃって思ってたし。

フジオの為とか言って、本当は、自分の為に今闘っていることに気付いていた。

しかし、痛みが走る足は、とても試合に間に合うとは、思えなかった。

「なんでだよ。くそっ。」

僕は、悔しさで涙が込み上げてきた。

「なんでいつもこうなんだよ。結局かよ。俺って。」


・・・・。


・・・・。


(もう無理だ。試合は、出るの辞めよう。)



この日の部活の練習は、ほとんど何も出来なかった。


この日の帰り。

父が車で迎えに来てくれた。

「大丈夫か?」

「・・・・。うん。」

「そうか。」

「・・・・。もう俺・・・。」

僕が、喋ろうとしたら父が喋り出した。

「今日は、接骨院に帰り寄っていこう。」

「えっ?」

「けっこう評判いいらしいぞ。早く治さないとな。」

「親父?どうして?」

「どうして?いや、どうしてって言われてもなぁ。頑張るんだろ?」

「・・・・。」

「違うのか?」

「頑張る・・・よ。」

「そうか。なら少しでも早く良くならないとな。頑張れよ。」

「・・・・そうだね・・・。」

「どうした?」

「うううん。なんでもないよ。」

僕は、窓の外を見て言った。

その日の帰り道は、街の街頭が滲んで見えた。

父は、僕のために人に聞いたり、電話帳で調べたり、ネットで調べたりしてくれていたらしい。

後からその話しを姉から聞いて、また泣きそうになったが、この時は、父の「頑張れ。」がとても嬉しかった。

最後まで諦めないと僕は、誓った。


その日は、接骨院で針治療やマッサージをして帰っていった。


(助手で働いてる子・・・・めっちゃエロい)

そんな事を考えながら。


感動が台無しです。


次の日の学校。

「やっぱりーいたー。」

「ん?あれ?明美さん。」

僕は、いつもの校舎裏で昼御飯を食べていた。

「はい。グレープフルーツ。」

「おお!!」

「怪我には、ビタミンC取るといいらしんだって。」

僕と明美さんは、あれから毎日メールや電話をしていたので怪我のことは、明美さんも知っていた。

「ありがとう。」

「なんでここにいるの?寒くない?」

「だって皆、旨そうな飯食べてて、それ見てたら食べたくなるんだもん。」

「そうなんだ。」

「今だけだよ。」

「そう。・・・たっちゃん(フジオ)の調子は、どうなの?」

「昨日は、会ってない。親が駄目だって。」

「あいちゃんの?」

「違うよ。フジオの親がだよ。やっぱり心配してんだよ。そんな夜に外出てくのなんて、最近は、寒しね。」

「そう。」

「まっ大丈夫だよ。電話は、してるし。」

「そう。」

「あ~!!」

「どうしたの?」

「めっちゃグレープフルーツ染みる。」

「あはっ。」

「あはっじゃねぇよ。」

「ふふ。」

「何がおかしい。」


ブルルルルル。


「あれ?」

明美さんの携帯が鳴った。

「メール・・・・・?・・・・・・・・・・・。」

「どうしたの?」

「・・・・・・・う、うん。なんでもなーい。」

「ふーん・・・・・・。彼氏?」

「・・・・・・。元彼。」

「あっ。そうだね。」

「なんか話したいことがあるから、今日会えないか?・・・・・だって。」

「・・・・。そうなんだ。会うの?」

「えっ?・・・・。」

「会ってくれば?」

「・・・・う、うん。」

僕は、この時必死に自分の気持ちを隠していた。

本当は、会って欲しくなかった。

「会った方がいいと思う?」

「・・・・・。うん。」

「そう?本当に会ったほうがいい?」

「分んないよ。俺に聞かれたって。自分で決めろよ。」

「・・・・・・分かった。」

「あれ?もう行っちゃうの。」

彼女は、振り向きもせずこの場を去っていった。


「なんだよ。それ。」

・・・・。

・・・・。

・・・・。



(今は、試合に集中しないと)




この日の練習もほとんど何も出来なかった。

練習後。

「りょう。ちょっと来い。」

「はい。」

僕は、顧問に呼ばれた。

「やっぱり。無理だろ?」

「えっ?」

「試合。」

「いや。大丈夫です。明日からは普通に練習出来るんで。」

「う~ん。」

「大丈夫ですから。エントリーだけは、しておいてください。」

「本当に無理だったら、今回は、見送るからな。」

「・・・・・はい。・・・・・分かりました。」


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食後。

親父は、外のテラスで飼い犬(名前:インディ)と戯れて、肌寒くなった夜に一人考えごとをしているようだった。


ガラガラ。


「よっ!!何してんの?。」

僕が、窓を開けてテラスに出てきた。


わんわん。


「うわっやめろっインディ。お前もオスだが、俺もオスだ。」


腰をカクカクするインディ。


わんわん。


「最近寒くなったなぁ。」

親父が言った。

「そうだねってイテっ!!インディ!!乗っかかるな。」


クゥ~ン。


「この、テラスもしかしよく作ったもんだなぁ。」

「あぁこのテラスね。親父頑張ったもんね。よく一人で作ったよ。」

「りょう君も手伝ってくれたな。」

「いや、俺は、あの時まだ小さかったから、いじるなって怒られてばかりだったけど。」

「そうだったかな。」

「このテラスが出来る前さ、大雪が降って家族皆でかまくら作ったの覚えてる?」

「あぁ。そんな時もあったな。」

「一日中かけて、俺と姉ちゃんと父さんで作って、そんで母さんがラーメン作ってくれてさっ、あのラーメンは、最強に美味かったな。」

「・・・・。」

「小学生の時は、ここに秘密基地だっていって段ボールで家建てたり、秘密基地なのに全然秘密じゃねぇの。それで家中のビニール袋使って、怒られたり・・・。」

「あったな。そんなこと。」

「夏は、浴衣着て駐車場で近所の人達と、花火もしたの覚えてるな。」

「そうだな。」

「バーベキューだってしたし。」

「とにかく、この家は思い出がいっぱいだね。」

「そうだな。」

「・・・・。心配すんなよ。俺が将来家族皆で暮らせるようなでっかい家建てたるから。」

「・・・。」

「・・・。」

「この家は、無くならないぞ。きっとまた新しい家族がここに思い出を作って、この家もまた新しい家族を迎えてくれる。あっかい家庭があって、楽しい食卓があって、自分たちと同じ様にこの家は、家族を守ってくれるはずだ。・・・・・。」

「おやじ・・・。」

「この家には、色々とお世話になったからな。」





家の中。

「何してんの男衆三人(インディも含めて)で?」

「さあ。男の語りってとこでしょう?」




ガラガラ。


「あ~寒い。」

「何してたの?」

「えっ?いや別に。」

「ふ~ん。」

「てかインディも九州に連れてくの?」

「そうよ。」

「あら~。長い旅だね~。あいつも。」


※2009年9月にインディは、母と父に見守られ天国に行きました。病気もなく、静かにその命を引き取ったインディ。家族に沢山の思い出と笑顔をくれたインディにとっても感謝しています。写真が手に入ったらアップします。


「あいてててて。」

「大袈裟なんだから。」


バシっ。


「おま、姉ちゃんまじやめろって。」


つんつん。


「ほれほれ~。」

「触んな。チビが移るだろ。」

「ほれほれ~。」

「それそれ~。」

「母さん・・・。無意味踊るのやめてくんない?」


この後いつものようにフジオの元へ


「よっ!!」

「よっ!!」

「あれ?なんか元気ないね。まっ病気だから元気ないか。」

「うん。・・・・・聞いてよ。なんか親がお前がそうやって外に行くから治るもんも治らないんだって言うんだよ。」

「・・・・・。そうなの・・・。」

「でもさぁ。一日中家にいる俺の身にもなってみろってんだよ。」

「・・・・。いや。親の言うことも分かるよ。心配してんじゃないの。」

「そりゃぁ分かるけどさぁ。」

「まあお前の気持ちも分かるけどな。」

「あ~親ってなんでこうなんだ。」

「うん・・・。そうだね。」

「それより。ギター俺かなり上手くなってきたんだ。」

「おう。まじで。聞かせてよ。」

フジオは本当にギターが上手くなっていた。フジオは、歌も上手かったし、僕は、夜のテニスコートでフジオの曲を聴くのが好きだった。


「よっ!!」

「あれ?トモ!?」

「いると思ったこの時間。」

トモがテニコーにやってきた。

「おい~す。」

「・・・・。ん?誰あれ?」

「・・・・・シンじゃね?」

「えっ!!あれ!!シン。」

「おっす!!」

シンは、髪をバッサリ切っていた。

「モップじゃ無くなった。」

「だから、そうやって呼ぶなって。」

「普通だ。」

「普通の人だ。」

「つまらん人だ。」

「ち〇ぽだ。」

「米茄子だ。」

「おいっ!!既に人じゃなくなってるぞ。」

「いいじゃん。さっぱりして。」

「何かあったの?失恋?」

「そ、そんなんじゃないよ。ただなんかさっぱりしたくて。」

「そういや~なんかモヤモヤするって言ってたもんな。」

「ちょうどいいところに来た。今曲作ってたんだよ。」

「そうそう。本当に今のこの瞬間にぴったりなテーマソングって感じ。」

「へ~聞かせてよ。」



消えない煙


※Aメロ

いつも見慣れた風景 いつもの時間にまた集まる


これと言った訳も無いのに たばこを吹かして座り込む


※Bメロ

いつしか時が経つのを忘れ


たばこの火は、まだ消えない


僕らの思いは、どこに行くの


たばこの煙は、どこに行くの


※サビ

語り明かしたあの日々を 僕は、忘れたりしないよ


一番大切なものを作った


消えない煙


ス~ハ ス~ハ ス~ハ~~~!!





「なんだよ。ス~ハって(笑)。」

「なんとなく。」

「おもしれっ。」

「それより最近寒いな。」

「確かに、煙草が旨い季節がやってきた。」

「確かに♪」

「ってなんで喜んで上着脱いでるんだよ。りょう。」

「あ~~~~~!!!!寒さがなんじゃ~~~~!!!」

「すぐ脱ぐ。俺は、絶対そんなことしないよ。」

「って脱いでんじゃんかよ。」

「あ~~~~~!!!!!さみ~~~~!!!!」

「トモもやれよ。」

「嫌だよ。」

「一緒に上半身裸になろうぜ。」

「いやだって。」

「はあ~。これだからモテル男は違うねぇ。」

「なんだよ。それ。寒いから嫌なの。」

「変わったな。」

「うん。高校行ってから変わった。目が細くなった。」

「元からじゃい。」

「目開けろよ。」

「開けてるっちゅうねん。」

「お前そんなことしてるとなこうなるぞ。」


バシっ。


「いてっ。なんで俺叩くんんだよ。病人だぞ。」

フジオがいった。

「なんでって?お前いい加減気づけよ。お前は、天然パーマなの。」

「そうそう俺は、天然ぱー・・・っておいっ」

「つまらん。」

「普通過ぎ。」

「ブロッコリー。」

「金たわし。」

「言いすぎやろ。」

フジオが言った。


ゲラゲラゲラ笑笑笑


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「いてっ。」


それは、ボクシングの部活の練習中のことだった。

突然僕のふくらはぎに大きな痛みが走ったのだ。


そのまま歩くこともやっとな僕は、部活を早退し病院へ直行。

検査の結果、左ふくらはぎの肉離れだった。

医者からは、試合の棄権ももちろん4週間の激しい運動は禁止。

ふくらはぎだけではなく、サッカーで痛めた、腰、左膝、右足首、などの古傷もかなりの痛みになっていた。


(そりゃ。あんだけハードに練習すりゃあな。)


この時の僕の体重は56キロとボクシングはを始める前から約10キロ落ちていた。



今は、ビール腹万歳だけんどね。


しかし、一か月半という期間で無理に体を痛めつけた結果が




試合に出れない。




これは、僕にとって、とてもショックだった。


どうしよう・・・。


出れない・・・。


その日は、親父が病院まで迎えにきてくれた。

「大丈夫か?」

運転をしながら親父がいった。

「いや・・・。せっかく練習したのに試合出れそうにないんだ。」

「そうか・・・。頑張ってたのにな・・・。」

「次は、ないんだよね・・・。」

「ない?なんでだ?まだ試合あるだろう?」

「う~ん。やっぱり膝まだ治ってないみたいで。」

「・・・膝か。」

「あ~あ。なんとか試合までに一瞬でもいいから治らないかなぁ。」

「試合か・・・。」

親父は、それ以上は、口にしなかった。




家についてもションボリな僕。


食事の前、姉と二人で二階の僕の部屋での雑談。


「どうしたの足?」

姉が僕に聞いた。

「うん。怪我しちゃって。」

「へ~。」

「今度の試合に出れそうにないんだ。」

「へ~。」

「なんかさぁ。」

「へ~。」

「っておい!!TV見ながら聞くな。」

「へ~。」

「それすらも聞いてねぇのかよ。もういいよ・・・。」



「てか、お父さん今月の終わりに九州に転勤だよ。知ってた?」

「知ってるよ。・・・母さんは?」

「お母さんは、こっちで少し残って、引っ越ししたり、私たちの家が決まったりしたら九州に行くんだって。」

「引っ越し?」

「そうだよ。なんで?」

「えっ。この家から出てくの?」

「そうだよ。そんな私とあんたでこの家は、さすがに無理だよ。」

「えっそうなの。」

「この家で2人で暮らすと思ってたの?」

「うん。」

「多分街も出ることになるじゃない。」

「え~~!!嫌だよ。だってこの家は、俺が生まれてからすぐに引っ越してきたんだよ。いわば俺と共に育った家だよ。しかも、俺この街出たくねえよ。」

「それは・・・そうだけど。」

「そんな、むちゃくちゃ思い出あるんだぜ。」

「うん・・・でも・・・一番寂しいのは、お父さんなんじゃない。」

「父さん!?」

「だって、一生懸命働いて、この家や家族を今まで守ってきたんだもの。それが突然家も無くなって、家族もバラバラになるんだから、お母さんもすっごく寂しいはずだよ。」

「・・・・。確かにそうだね。なんか実感ないな。家族が離れ離れになるなんて・・・。」

「うん・・・。」

「じゃあ、あの楽しい食事の時間も、後ちょっとなんだ。」

「そうだね。お父さん、あんまり自分のこと言わないから・・・でも、なんかすごい最近寂しいそうだよ。」

「・・・。」

「なんか出来ないかな?なんかこう俺達でさぁ。」

「なんか?」

「そう。なんか2人で最後にプレゼントしようよ。」

「そうねぇ。何かしてあげたいね。」



「ちょっとぉ。お二人さ~ん。ご飯出来たから、準備するの手伝って~。」

一階で母親の声がした。


「はいは~い。今行くから~。」

「とりあえず、何がいいか考えといて。」

「了解!!」


食事中。

「りょう?」

「ん?」

「何か欲しいもの今あるのか?」

「えっ!?欲しいもの?」

「そう。」

親父が聞いてきた。

「え~。なんだろ?・・・・・あっボクシングのグローブが欲しい・・・・・なんちゃって!!」

「グローブかぁ。それより大丈夫なのか足は?」

「そうだね。足が治らないとな・・・医者は、試合出るのダメだって言ったけれど、出るつもりだよ。俺は。」

「やめなさいよ、そんな怪我してるんでしょ?」

母親がいった。

「そうだぞ。そんな無理することないだろう?」

「まっ俺のスポーツ人生全てをかけてその試合に挑むつもりだから。」

「何がスポーツ人生よ(笑)」

「姉貴。何がおかしいんだよ。」

「いや。別に。」

「さっきまでどうするか迷ってたけどさ、元々はフジオに格好つけるために始めたボクシングだもん。あいつだって病気と負けずに闘ってるんだし、俺も試合に勝たなきゃ。」

「なんで?」

「なんで?」

「そう。なんでそんなに頑張るの。」

「いや、別に頑張るとかじゃなくて、俺が勝手に思ってるだけなんだけど、俺は、昔からあいつが頑張ってるのを見ると何故か、俺も頑張ろうって思ってたんだよね。例えば、サッカーだって、水泳だって、勉強だって、恋愛だってそうだな。あいつが頑張ると俺も頑張った。恋愛だってさぁ、あいつが確か中学ん時、告白して、そんでそれ見てたら、じゃあ俺だってって事で俺、告白したこともあるし。」

「それってただの負けず嫌いだったんじゃ?(笑)」

「へ!?・・・・・・・・・・・。そうとも言う。でも違うんだって、それは・・・結果的には、よかったんだよ。だから今回はさぁ。いつもの逆だよ。俺が何か頑張ればあいつだって負けずに頑張るはずだよ。お互いどっかで意識してんじゃない?こいつには負けないって。」

「あんた、難しい性格してるわね。」

「なんでだよ。単細胞だぜ。」

「・・・・確かに。単純かもあんた達。」

「てかさぁ。今日の飯しゃぶしゃぶとか言ってなかった?」

「そうよ。」

母が答えた。

「うん。・・・・でなんで皆さんとは別に俺の前には、一人鍋用の鍋があるわけ?」

「だってりょう君、お肉食べないんでしょ?」

「そうだけど・・・一緒の鍋でもよかったんじゃ?」

「あらそう?ほほほほほほ。」

「意味分かんねぇ。差別化ですか?」

「あんただけしゃぶしゃぶ風よ。」

「・・・・・フウつけないでこれは、水炊きって言えばいいんじゃないの。」


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それは、ある一人の少年が見事に皆に騙された時のお話です。


昔々のことです。その子は、素直で嘘がつけなくて、プールに入って、パンツを置いてきてしまう子で、親友に訳が分からず投げ飛ばされる子で、裸のままロープで手足を縛られ真冬の外に放置される。


そんな子がおりました。



中学生のある日。


この日は、近所の仲間とその少年は、街の大きなスーパーに出かけておりました。


それは、それは少年にとっては、楽しい一日になるはずでした。


皆でゲームセンターで遊んだり、プリクラを撮ったり買い物をしたり、お昼を食べたり、少年は、心の底から楽しんでおりました。


しかし、その遊びメンバーの中に一人良からぬ考えをしていた男の子がおりました。


少年は、そんなことも知らずにニコニコと楽しんでおりました。


そして、

少年は、ある男の子に誘われてトイレに一緒に行きました。

少年は、そこで何故かう○こをし出したのです。


「おい。先に出て外で待ってるからな。」

「うん。ごめんね。すぐ行くから。」

少年は、皆が外で待っていると思っていたのですが出てきてびっくり


「あれ?皆がいない。りょう?」


そう少年は、なんと皆とはぐれてしまいました。

必死で探しましたが30分たっても、とうとう皆は、見つからなかったのです。


すると、スーパーのアナウンサーが流れました。


ピンポンパンポ~ン。


「迷子のお知らせです。黄色いTシャツにジーパンと赤いサンダルを履いた、身長は、えっ・・・158cmくらいの・・・ん?・・・は、8歳の男の子で・・・名前がフジオ君。お兄さんが探しております。見かけた方は、迷子センターまでお越しください。」

ガタっ!!

「ふじお~どこにいるんだ~。」

「あっちょっと君。」

ガタ。キーーーン

「お兄ちゃんは、悲しいぞ~。」

「早く切って。」


ピンポンパンポ~ン。


フジオ君、赤面です。近所のスーパーですから知った人もいたでしょう。いや、さっきゲームセンターで同じ中学の女子の子を見かけました。


「りょうのやつ。」

怒りも頂点に達したフジオ君。急いで迷子センターに行きました。

すると

「お前が悪ガキ達の仲間か。」

「えっ?」

「ちょっと来い。」

「えっ僕は、騙された方で。」


こうして、仲良く皆警備員に怒られたとさ。


「りょう。お前なぁ。」

「てへ。」

「てへじゃねぇ。」


おしまい。


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「ふぅ~なんかすっきりした。」

「いやー。なんか喋り過ぎ俺?。」

「ううん。そんなことないよ。アイちゃん・・・。」

「ん?」

「ありがとう。」

彼女は、笑みを浮かべて言った。

「う、うん。」

(かわいいー)

「あいちゃんといると時間あっという間だね。」

「へへ。」

「私も頑張らなきゃ。」

「うん。」

「じゃぁ、そろそろ帰ろうかな。」

「そうだね。もうこんな時間。」

辺りは、すっかり暗くなっていた。

「あっやべ。病院。」

「ん?なんか言った?」

「いや。なんでもないよ。」

「そう。じゃあ途中まで一緒にかえろうっ。」

「よろこんで~♪」

帰り道は、2人とも以外に静かだった。


そして


「じゃあ、私はここで。」

「そうだね。気をつけてね。」

「今日は、ありがとう。」

「どうってことないよ。いつでも呼んで。」

「うん。ありがとう。バイバイ。また明日ね。」

「んっ?あ、ああまた明日。」

彼女が、遠くに消えるまでずっと僕は、見ていた。

途中で彼女が振り返ると大きく手を振ってみせた。


(やべぇ。俺好きになっちゃった・・・。)


彼女も遠くで手を振ってくれた。


(でも、俺なんか無理かな。)


でも次の日の夜。


きききききィーーーー。


自転車のブレーキをかけた僕。


携帯を手に


「もしもし。明美さん?俺だけど、今家?」

「アイちゃん?どうしたの?今、家だけど。」

「ん~。なんか自転車って筋力つくから自転車で今ずっと走ってて、近くまで来たんだ。」

「え~。あそこからきたの。」

「うん。」

「すごいね。」

「そんで、近くまできたから、なんか・・・。その・・・。」


頑張れ!!りょう!!


「その・・・


頑張れ!!


会えるかな?」


よく言った。


「・・・・・・・。いいよ!!ちょっと待ってて。」

「うん。分かった。」


ピっ。


電話を切ったあと、小さくガッツポーズ。


しばらくすると、明美さんがやってきた。


「アイちゃーん。」

「ん?」

振り返った僕。


オー・マイ・ゴット。


私服姿の明美さん。ジャージとジーパンですごいカジュアルな格好だけど、髪をおでこで結んで・・・たまらんばい。


「もー急いで来たから、ほぼスッピンだよ。」

「暗いから大丈夫。」

「どういう意味?」

「いや、その、あの、この。」

「も~。」


抱きしめてやろうか。


「なんか、すごいね。よくここまできたね。」

「トレーニングだよ。」


半分ウソつけぃ。


「どうする?」

「昨日の公園行かない。」

「そうだね。」


2人は、昨日の公園に向かった。

「今日は、どうだった部活?」

「今日もハードだったよ。朝から走って、放課後また走って、スパーリングして、ボッコ、ボコにされて・・・。思いだしたくない・・・。」

「すごいね。ボクシングなんて絶対出来ない。なんでやろうと思ったの?」

「へっ?いや、なんとなく。」

「なんとなく?」

「うん。」

僕は、フジオの事は、この時まだ言わなかった。

「なんとなくでボクシングかぁ。」

「そう。なんとなく・・・だね。」


そんな会話をしていると昨日の公園に辿り着いた僕達。


街頭の近くのベンチに座って


「昨日は、ありがとうね。」

「いや。いいよ。それより元気そうでよかった。」

「うん。なんか以外にすっきりしてる。」

「へぇ~。」

「でも、昨日あれから、家帰って写真見てたらまた泣いちゃって・・・。」

「・・・・。」

「でも一日泣いたら、すっきりしたよ。」

「そっかあ。」




「アイちゃん。口すごいね。切れてるよ。」

「えっ?ああ。練習でね。もう味噌汁なんて吸えないよ。」

「痛い?」

「ちょーいてぇ。」

「試合いつなの?」

「2週間後だよ。」

「そうなんだ。見に行ける?」

「いや。多分平日で学校だよ。俺達は、特別に早退して行くんだ。」

「そうなんだ。」

「勝てそう。」

「ん~やるからには、勝ちたいな。」

「すごいね。なんか。」

「もう明日から、試合に向けてのメニューになるんだって、俺は特別メニューなんだ。」

「特別メニュー?」

「そう。俺まだ初めて一か月ちょっとだから基本もまだまだだし。皆より遅れてるからね。」

「ふ~ん。大丈夫?」

「何が?」

「試合。」

「あ・・・試合。う~ん。ちょっと怖いけど・・・でもやらなきゃ。」

「なんでそんなに頑張るの?別に試合は、まだ先でいいんじゃないの。」

「うん。そうなんだけどね。」

「なんか理由があるの?」

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「実はね。フジオがね。」

僕は、フジオの事を話してなぜ自分がボクシングを始めたか話した。



「そうなんだ。」

「うん。だから試合には、出なきゃダメなんだ。」

「うん。」

「まっフジオが元気になったら、いつもみたいにまた、バカやろうと思うけどね。」

「また(笑)」

「皆といると本当に楽しんだ。最高なんだよね。」

「なんか、いいね。そういう友達って中々いないよ。大切だね。」

「うん。」

僕達は、このあと30分くらい話していた。


「よし。そろそろ帰らなきゃ。」

「うん。」

「フジオに会いに行かなきゃいけないし。」

「そうなんだ。」

「うん。」

「アイちゃん。」

「ん?」

「アイちゃんってやさしいね。私、今日話してて思った。アイちゃんといるとなんか落ち着くな。」

「えっ。」

(えっえっえ・・・・




え~~~!!


それは、どういう意味)


「なんかアイちゃんって・・・。なんなんだろうね?」

「なんなんだろう?はは・・・。」

「帰ろっ。」

「あ、うん。」


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