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GAO物語第三章目次へ
(これを止めれば、まだ僕達にも望みは、ある・・・・・。大丈夫俺なら出来る)
それは、僕にとって最後の公式戦だった。
足が震える
心臓の音が聞こえる
フー。
フー。
フー。
ピーーーーー。
主審の笛の音が聞こえる。
バシ。
相手がボールを蹴ってきた。
その方向へ僕は、飛んだ。
(頼む・・・届いてくれ・・・・・・・)
??????????????
「りょうく~んいつまで寝てんの!!遅刻するわよ。」
バっ!!
僕は、ベッドから起きた。
(また・・・あの夢か)
ガチャ。
「りょう。」
「あっ親父。おはよう。」
「今日は、朝送っててやるから、早く支度しなさい。」
「マジ♪やった。」
僕は、二階の自分の部屋から一回のリビングに降りていった。
「おはよ~。あれっ姉ちゃんは?」
「先に行ったわ。」
「あっ本当。」
「はい。朝ごはん。」
「ん、ありがとう・・・・・・・えっ?ご飯のどんぶりだけ?」
「食べてびっくりなの?」
「何?どういうこと?」
「いいから早く食べなさい。」
「ああ。」
パク、パク。
「おっえ?なんか肉が出てきた。」
「すき焼き丼風。」
「・・・・最近主旨変わってない・・・・朝からパンチあるなぁ。」
「お母さんは、おちゃめなの。あんた今日試合なんでしょう。」
「ああ。」
(おちゃめにも、程があるだろ)
「しっかり、食べていきなさい。」
「はい。はい。」
「無理は、しないのよ。足だってまだ怪我治ってないんだし。」
「大丈夫だよ。朝病院行って痛み止めの注射してくるし。」
「本当に・・・むちゃするんだから。」
「大丈夫だって。」
僕は、朝ごはんを食べて学校に行くための支度をしていた。
(大丈夫・・・・・。やれることは、やってきた。俺なら勝てる。目指せ優勝・・・・はちょっと欲張りか。)
「りょう~。行くぞ。」
「はいは~い。」
車の中。
「親父?」
「あん?」
「来週だよね。九州に転勤。」
「そうだぞ。」
「ふ~ん。なんか実感ないなぁ。」
「はは・・・これからは、朝起きれるようにならんとな。」
「あっ・・・・・うん。」
「今日試合大丈夫かぁ?」
「親父まで。大丈夫だって。昨日の練習も別に出来たし。」
「続けるのか?」
「えっ・・・・・・う~ん一応。」
「お前は、本当多趣味だな。」
「それは、親父似だっつうの。あんたもどんだけ趣味あんだよ。」
「・・・・・・・そうか?」
「あり過ぎ。」
学校に到着した僕。
バン。
車のドアを閉めて
「ほいじゃ、ありがとう。」
「頑張ってな。」
「うん。帰りは、自分で帰るから大丈夫だよ。」
「そうか。」
「ほいじゃね。」
一時間目は、普通に出て二時間目に先生と一緒に病院に行くことにして、注射を打つことにした。
しかし、病院に行くと注射じゃなくて痛み止めの薬をもらった僕だった。
何故かって?
注射まじ苦手なんです。一番いやなのは、血を抜かれること。
それで、注射は、断念して、薬にして。
これから、殴り合いに行くというのにどんだけヘタレなんだ俺。
いやっ。注射は、別物。黒板を爪でキ―ーーーーって引っかく音が生理的に無理と一緒。
あとは、目薬も大嫌いです。
ちょうど病院から帰ってきたら、三時間目の休み時間でボクシング部が試合会場に向う時間だった。
「おっりょう。注射どうだった?」
「へっ?ああ・・・・はは。」
「なんだよ。」
「してない。」
「してない?」
「うん。」
「なんで?大丈夫なのか?」
「あ、うん。大丈夫。」
「おーし。集まったな。そろそろ行くぞー。」
顧問の先生がいった。
「はーい。」
「俺?ライト級だ・・・・。俺よりでかいやつらもいるよね?」
「ライト級か。激戦区だね。」
「まじかよ。」
「まっ今回は、一年生の初めての試合だから。あんま厳しくねえから、ぶっ倒れる前にレフリーが止めてくれるって。」
「バカか。勝に決まってるだろ。」
「まぁ。一か月半でよく頑張ったよ。」
後ろから先輩が言った。
「先輩。」
「スパーリングの時も試合感ってのは、結構いいけど、まだ基礎がしっかりしてねぇからな。アゴだけは、気をつけろよ。パンチは、モーションをコンパクトに大ぶりなるなよ。」
「はい。」
そうして、僕らは、試合会場となる高校に向かった。
体育館に試合会場が作られ、試合があるということで観客の生徒が集まっていた。
すでに到着した他校のボクシング部の生徒達は、シャドーを始めていたり、柔軟体操をしていたり皆、真剣な目つきだった。
「な、なぁ。りょう?」
「ん?」
「なんか思ってたのとちょっと違うな。」
「うん。俺ももっと選手だけでひっそりした所でやると思ってた。」
「女子なんか多くね?」
「そ、そうだね。」
「けっこうレベルたけぇなぁ。」
「・・・・・。」
ブルルルルルルル。
(あっメール!!!・・・・・・おお!!明美さんからだ)
[もう試合会場着いたかな?見に行けないけど頑張ってね。私は、アイちゃんファン一号。]
(ファン♪・・・・・ぬおおおお。この会場には、こんなにも女の子がいるけど・・・・僕は、明美一筋です・・・・明美さん♪)
「おしゃあ。」
「うおい。なんだよいきなりでかい声だして。」
「えっ・・・あっごめん。」
「よーし。あそこの隅に荷物置いて、準備しろ。体重を計って階級決めるぞ。」
「え~~~!!先生あそこで着替えるの?」
「ああ。」
「って体育館の中じゃん。丸見えっしょ。」
「そんなん気にするな。皆してるだろ。」
「ええええ。まじかよ。」
文句を言いながら、部活のメンバー全員なるべく隅に行き、ひっそりと着替えることにしました。
でも、僕達の高校の生徒は、バカ・・・・いや陽気な子たちが多い学校でしたので(前にも少しお話ししましたが)こういう時、絶対クラスに一人は、いた。
こういう皆が着替えてる時にこそ輝く子が!!
そう皆が心配したのは、着替える時に起こりそうな珍事件でした。
というよりチン事件!!
そして、案の定。
バっ!!!
「わーーー。」
「ははは。伸二おめぇすっぽんぽんじゃねぇか。丸見えだぜ○ンポ!!」
「孝太!!てめぇ。りょう、孝太押さえろ。」
「アイサー。」
「やめろ。りょう。お前には、やってねぇだろ。」
バっ!!!
「わーーー。パンツ返せぇーーー。」
「はははは。倒せ。」
「股広げろ。」
「やめろーーー。」
「はははは。お前。梅干しの裏見せんじゃねぇよ。きったねぇ。」
「お前ら3人でグルすんじゃねぇ。」
「わはははは。お前が最初にパンツ脱がすから、こうなるんだろうが。」
「もうしませんから・・・・。許してください。」
「よし。」
全員伸二の体から手を離した。
「っと見せかけて、次は、てめぇだ。りょう。」
「なっ!!やめろ」
という感じで裸になっての僕達○〇高校ボクシング部全員のパンツの取り合い。
そりゃぁ。目立つ、目立つ。
体育館に集まった、他校のボクシング部や観客で来た皆さんほぼ全員の注目を浴びた僕達。
「こらぁぁぁぁぁ。きさまら何しとるんだあああ。」
当然先生の怒鳴り声が体育館中に響いた。
この時点で、体育館の全員の視線は、僕達に向けられていたのは、確実です。むしろ反対側の体育館の開いた扉の外から見ていた生徒もいました。
当然です。裸になった僕達を顧問が怒鳴っている訳ですから。
「お前ら、学校に恥かかす気か。」
「いやっ先生!!だから、ここじゃまずいっていったんすよ。」
「バカもんがぁ。他校の生徒もいるんだぞ。問題になったらどうする。」
「ここで着替える命令したんだもんポロリなんてあることは、招致でしょう。」
「そうそう。着替えだぜ。そんなん問題になったら、ここで最初から着替えさせる方が悪いっしょ。」
「・・・・・お前ら・・・・・。もういい。早く着換えろバカもんが。」
「はーい。」
「はーい。」
先生は、他校の先生たちに謝りながらリングの方へ向かった。
緊張感でさっきまで張り巡らされていた体育館は、僕達のおかげで笑いに変わっていました。
しかし、そんな中。
僕達をウザそうにそして、怒るように睨んでいたある他校の生徒達がいたのです。
GAO第三章 26