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自分の持って生まれた
可能性は
私の財産
鶴見和子
(『鶴見和子・対話まんだら
武者小路公秀の巻』より)
私たちは
ひとりひとり
違って生まれてきます
ということは
可能性も
ひとりひとり違うということですね
鶴見和子のように
それを財産だと考えれば
未来が輝きだすような気がします
彼女も社会学者、評論家、歌人、
作家
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さまざまな可能性を切り開いてきた人です
何よりも七十七歳の時
脳出血で倒れてからも
懸命に回復に努め
精力的に仕事を続けた姿
あくまで可能性を追求しようとした彼女に
勇気をもらった方も
多いのではないでしょうか
お金や物質的な財産は
時とともに値打ちが変わっていきます
なくなってしまうこともあります
でも可能性という財産は
いつまでも変わらずに存在するものですね
ただひとつだけ
なくしてしまう場合があります
それは
自分自身が捨ててしまうこと
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私にはできない
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そう思うたびに
人は可能性という財産を
捨てているようなものだと思うのです
もともとは
平等に与えられていたはずの財産
それを
大きく生かすのも
なくしてしまうのも
あなた自身だということですね
あきらめない限り
可能性はなくなりはしないのです
つるみ・かずこ
比較社会学者
大正7年(1918)6月10日
〜
平成18年(2006)7月31日
比較常民学の研究を続け
柳田國男、南方熊楠らの民族学を
分析・継承しました
平成七年に脳出血に倒れた後は
リハビリを行いながら回復につとめ
執筆を続けました
著書に『脳卒中で倒れてから』
選集に
『コレクション 鶴見和子曼陀羅』
など