減り張り
めりはり
めりは減める
の連用形
少なくなるという意味の言葉ですが
邦楽では
基本の調子より音を少し低くする
という意味で使われます
かりは駆かる
の連用形
駆り立てるという意味ですが
めりとは反対に
調子を高くする時に使われます
この
めりかり
(減上・乙甲)
が変化して
減り張り
になったそうです
特に歌舞伎などで
声の抑揚
表現の強弱をいう時に使われるようになり
一般にも広まったということです
ゆるやかな部分があるから
急な部分がひきたつ
弱い部分があるから
強い部分が生きる
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どちらも必要なものですね
どちらか一方だけの音楽やお芝居なら
つまらないですし
疲れてしまいます
自然に周期があるように
生命にリズムがあるように
ことさらに
減り張りを
つけましょうといわなくても
生活にも人生にも
緩急はついていくものでしょう
ところがつい
「減り」
の時にはあせったり
「張り」
の時にはイライラしたり
してしまいがちですね
もっと
耳を傾けてみませんか
あなたの生活は
今どんなメロディーを奏でているのでしょう
邦楽のいろいろ
を
少し
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