今日もいちにち生きました

今日もいちにち生きました

2016年、直腸癌が再発。
治療の結果、一生の障害を負うことになりました。
2022年胃がん発覚。2023年咽頭がん発覚
3つの癌を抱える今。
以前の私とは生き方が変わりました。
がんと闘い、生き抜くことができた日々。
今日という日をつづります。

新病院での咽頭がんの初診。

 

初めて会う主治医です。

私からこれまでの治療r歴を説明しました。

 

2013年の直腸がん

2015年の再発。

2016年、転院しての骨盤内全摘手術とダブルストーマ増設。

2023年、胃がん発覚から術前抗がん剤の上での手術。

咽頭がんの発覚と胃がん治療との関連。

等々・・・・。

 

私の病歴は長いうえに複雑です。

『まだ、あるのか』という主治医の顔。

 

そして、のどの診察。

カメラを口から入れて

「息を吐いてほっぺたをぷ~っと膨らませてください」

写真をパチパチ取られました。

 

次に生検。

今度はハサミつきのワイヤーを鼻から入れます。

さっきよりも太く、つらい。

 

「大丈夫ですか?もう少しですからね」と医師が言ってくれるものの

返事などできません。

耐えるのみ。

つらい。

涙が止まりません。

 

「はい、終わりです」

カメラが抜かれた時は、地獄から生還した気分でした。

 

大量のティッシュで目と鼻をふきながら説明を受けました。

 

モニターに映った腫瘍は相変わらず醜い。

言葉で言われても、実感できないのに

画像で見せられると、治療しなければ、強く思います。

 

治療は放射線一択です。腎臓との兼ね合いで抗がん剤ができないからです。

放射線のつらさは前の病院でも聞いていましたが、

新しい病院でも強調されました。

 

のど全体がやけどになり、食事ができない。

首回りも真っ赤に変色。

声も荒れる

つらくても途中でやめたら元の木阿弥。

 

ぞっとする説明を次から次へと聞きました。

 

けれど、1か月後くらいからは回復に向かうだろうとも。

 

ああ、治るんだ。

この一言が救い。深い闇の中のたった一筋の光です。

 

「治るのなら耐えます」

医師に伝えました。

 

医師はその言葉を待ってたのだと思います。

患者の覚悟がなければ治療はできない、とのことでした。

 

ただ、医師の懸念は放射線の覚悟だけではありません。

放射線が終われば、以前の病院で胃がん治療が再開されます。

 

咽頭がんも胃がんもヘビー級の治療です。

別施設に分かれることが果たして正しいことか。

 

すべてを新病院にお願いした方がいいのかもしれません。

けれど、そんなことができるのかはわかりません。

 

とりあえず、今は咽頭癌に集中です。

 

治療のつらさはわかったけれど

のど奥に、あんな気味の悪いものを抱えている方がもっとつらい。

駆逐してやります!