まず言っておきたいこととして、実写化と漫画、ひいてはアニメと比較して批評することはおこがましいと私は考えている。例えば『アニメのあのシーンって映画はここで引用してるよね』というのは別に構わないと思うが、『アニメに比べてキャラが可愛くない』論外である。

そもそも、二次元と三次元のキャラクターでどちらが可愛い論争なぞ出来るわけもない。

 

ということで、今回はその辺は一旦置いといてレビューを進めたいと思う。

映画の約2時間という尺の中で多少強引であるが、アニメにあたる1期の部分を切り取ってやり切ったのはとても好印象だ。石上の不遇ぶりや、藤原の明るさ等、こだわって制作されるのがわかった。

実写化してはいけない作品……というのが世の中にはある。ジョジョなぞ、よっぽどのCG技術がないとただのC級映画だしひぐらしのなく頃になんかの作品だったら役者のかなりの演技力がないと実写化が行われるのは厳しい。

それらの作品よりかは、本作は圧倒的に作り込みを感じられた。

映画の前半に関しては、ペスのちんちん話や、キャラクター解説などで多少時間を要していて少し間延びしていた印象があり退屈だったが、後半に関してはオリジナルストーリーも組み込まれて良かった。佐藤二朗の情熱大陸っぽい感じのパロディは、決して田沼昭三ではなかったが確かな存在感があった。

 

かぐやVS白銀の選挙というのはアニメなどの媒体では描かれておらず、最終的に白銀の勝利になることは何となく察していたもののドキドキだった。伊井野ミコあたりとの選挙シーンのオマージュなのかは分からないが。

また、アニメ2期範囲のソーラン節を唐突にやり始めたり(もちろん、脈絡はあった)、白銀だけが勘違いしてかぐやのことを好きだと言うシーンなど、『あー、白銀ならやりそうだわ』みたいなシーンがオリジナルでもあったのが原作勢、アニメ勢からしたら面白さをひきたてていたと思う。

役者は橋本環奈と平野紫耀という、一応ジャニオタや一般人向けにも調整されており、あのなだたる実写化たちと比べると圧倒的な完成感だ。

この映画は少し自己肯定感が低い主人公が友達に誘われて『YESのセミナー』に行くところから始まる。

主人公は日々の自分の変化のなさや不甲斐ないところを悔いてはいるが、実行には移せない。実行に移したとして、その次の行動を恐れてしまうからだ。

 

結果から言えば、彼は"YES"の魔法にかかったように人生が好転し始める。しかし、一つ一つの選択だけでいえば、『変な男に金を貸す』『行きたくもないバンドのステージに出向く』『近所の変なおばちゃんに尺八をされる』。

さて、こんなことしたいわけがない。同感だ。しかし、一つ一つの中で集まったピースが重なるようにして物語は進んでいくのだ。彼女もでき、重役に昇進、人生はチャレンジの連続でいつもドキドキハラハラ。理想とも言える人生を送ることに成功する。

すると、彼女にYESセミナーの存在を知られる。『私との関係は"YES"だけで繋げるようなものなのか』そう言い残し、喧嘩になる。そして様々な人の話を聞いて彼は気づく。「人生は必ずしも"YES"の連続ではない」。この映画の本質はそこなのだ。

 

 

この映画において、"YES"の存在と影響力は計り知れない。YESは自分を様々な方向に導く。最初から全てを否定する"NO"ではないのだ。"YES"があるから人は前進する。一方で、この作品は"NO"を『完全悪』にはしていないのだ。ノーマンという言葉は存在し、批判はされる。しかしセミナーの教えには『NOと言うな』などとは一切ない。

セミナーの主催者は最初に『私たちは200万回"YES"と言おう』という教えを掲げる。それだけだ。

だからこそ、主人公はYESしか言ってはいけないのかと勘違いをして暴走してしまう。人生に"YES"は必要だが、"NO"を頭ごなしに批判することこそ悪だ。

そのバランスが分からないから、人生は難しいのではなかろうか。

 

 

 

 

 

本作はNetflix独占配信という業を背負った作品の一つだ。私はNetflixに加入しているが、毎月2000円弱をアニメに使うのももったいないと感じる人もいるだろう。ただ、作品に罪はない。

 

本作はアニメ以前の漫画、ドラマでどちらかと言うと知名度があった作品といった印象が強かった。生憎、漫画を買ったことは無いがアニメの構成から見るに1話完結の小話型なんだろうという予測は着く。

まず、この作品を見て最初に感じるのは、やはり作画の"漫画感"であろう。一コマ一コマを書き、間の動きはあまり書かない。経費削減というふうに見た視聴者も大勢いたと思う。

どうやら、あえて動かない演出ということらしいが。前述の通り、私は原作漫画を読んでないため極主夫道の"原作感"というのは分からない。が、明らかに狙ったような書き方の作画ではあったし全然面白かったと思う。……作画が漫画っぽかったのはドラマが燃えたからだろうかw

 

OPなんかも作品とマッチしていて面白いと思う。アーティスト名が打首獄門同好会ってのがw

まあ、何はともあれ内容についてはいい意味でも悪い意味でも予想通りと言ったところだった。周りの主婦や元ヤクザの好たちと関わり合いながらコメディを繰り広げていく。一文で説明可能だ。

だから、正直言うと惰性で見ていられるというのが少しある。

個人的に好きなのは義父と会話する際に一般的な意味とヤクザ的な意味ですれ違ってしまうシーンとかだったりする。そんなすれ違いが起こるのに、義母やその他主婦たちとの交流は"ちょっと怖くておかしいけど良いご近所さん"で止まってるのがシュールだ。

 

他サイトの評価なんかも見ていると、やはり目立つのは"原作に近い"という意見だ。その意見は私には共有しがたいが、ドラマの燃えからの快進撃という評価がこのアニメには

 

 

 

 

 

 

 

 

一番良いのではないかと思う。

あらすじとしては上のポスターに書いてあることで十分だろう。

ある意味、風刺映画としての面も見せていた作品だ。この作品は元々ドイツでヒットして、公開からそこそこ時間が経っていることから知っている人も多いだろうか。

私は海外映画は(スターウォーズなんかももちろん)あまり見ないので、個人的には海外映画の処女作ということになるわけだ。

日頃アニメばかり見ているが、こういう少しとがったような作品も面白いなと言うのが第一の感想としてある。ヒトラーは皆さんご存知の独裁者だ。

ユダヤ人迫害、第二次世界大戦、ナチス、敬礼、演説。各々がヒトラーの語を聞いて連想することは様々だろうが、この映画には詰め込まれている。

 

まず最初に、ヒトラーはドイツでナチス式敬礼(手を斜めにあげるやつ)が廃れていることを知り、「なら、ほんの少し、手を挙げるだけならどうか」と横にいる男に相談しているシーンから映画は始まる。

現在のドイツでナチス式敬礼を行うことはどうやら民衆扇動罪とやらに該当するらしいので、もちろんアウトだ。しかし、映画本編が始まってからはどうだ。

コメディアンであるヒトラーに人々は風刺を求め、ナチス式敬礼を面白半分で行う者が出てくるのだ。

本気でするような人はいないが、街ゆく人たちは笑いながら敬礼をする。

 

細かいところは省くが、この映画はヒトラーを肯定的にも、否定的にもとっている。

ヒトラーが犬を打ち殺すシーンはあるが、ヒトラーは民衆の話を真摯に聞く。まるで、総統時代の選挙演説のようにだ。大体の人の話を受け入れる。その上で肯定したり否定したりする。

ユダヤ人のばあちゃんと会った時、ばあちゃんは「ヒトラーめ!いなくなれ!」と罵詈雑言を浴びせる。

ヒトラーは黙る。そして、その後の車の中で「やはりユダヤ民族は悪だ」と論説を繰り広げる。

もちろん、上にわかるようにヒトラーはヒトラーであるからユダヤ人に対する考え方や独裁主義、民主主義に関する考え方というのは一切変わらない。しかし明らかに『悪』とされているヒトラーの言葉に民衆は耳を傾け、時には議論を交わし、それを認め合うこともある。『I love Germany』と言った若者とは抱擁を交し、ナチ党の後継とされる政党に乗り込み、党首を言い負かす。

 

民衆の人々はコメディアンヒトラーを歓迎する。ヒトラーのする一挙一動に笑いを起こす。

数行前に書いたばあちゃんなんかもそうだが、コメディアンヒトラーを否定する者ももちろんいる。当時のヒトラーを知る者も現れる。ばあちゃんもその1人だ。

「最初はみんな笑っていた」とばあちゃんは怒鳴る。ヒトラーは「まだ世の中は乱れている。今こそチャンスだ」と言い残し、映画は終わる。

どこか、風刺を感じる構成になっているこの映画は面白かった。

 

演出に関しても狙ってかは分からないがニコニコ動画とかで知る人も多いだろう「大っ嫌いだ!」のシーンのパロディがあって面白かった。ドキュメンタリー映画のようなカメラワークで、たくさんの人々がYouTubeなどを通してヒトラーに意見を物申すシーンもある。

個人的に海外映画の踏み込みとしては良い映画チョイスをしたと思う。また、何か見たら感想用メモとして書き綴ろうと思う。

 

 

 

 

 

 

この作品は、非常に些細なきっかけから始まる。右側の宮村が左側の堀さんの弟を家におくりとどけるところから始まる。別にパンを加えた少女が角でイケメンとぶつかるわけでもなく、事故に合いそうな所を命懸けで助けた訳でもない。物語という枠組みとしては非常に些細な出来事で物語は始まるのだ。

とは言っても、主人公の宮村は言い方はおかしいが、決して普通の人間ではない。9つのピアスをあけ、刺青をし、それをバレないようにするために夏でも冬服。

 

そして堀さんは一見普通の女子に見えるが、スプラッタ映画が好きだったり、色々めんどくさい部分があったりして。案外見た目からは想像しにくい性格である。この2人の恋は物語的にもいい感じで成就するのだが、その裏で失恋をする人物が現れる。

それが宮村の親友になってくる。一方、その親友は別の女子の彼氏役を頼まれる。

また、堀さんに近づき始めるやつも現れる。ハッキリ言って面倒臭いのである。

一々書きにくいし、途中で相関図が頭の中でごちゃごちゃになることもある。作品を見てくれれば分かるのだが、色んな人が色んな人に恋をして、失恋する。

この作品を一言でまとめあげるとこうだ。

 

同性愛者のキャラクターなんかも登場してくる。

結構キャラクターの立ち位置としては珍しいと思うのだが、そんな恋愛感情がごちゃ混ぜになってるからか、同性同士の友情(特に男)も強く描かれる。

だから、見ていて極端に強い嫌悪感を感じることもないしドロドロもしていない。ちょうど良いバランスで描かれている。

もちろん、1番強く書かれているのは堀さんと宮村くんの恋愛でそれを楽しむ要素も十分にある。

あまりのリア充ぶりに嫉妬すらする作品だった。

なお、この作品は「色々な友情や愛情の形を許せる人向け」と銘打たれている。あなたはキャラクターたちの関係をどう感じ取るだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年春アニメとして、このアニメの続編が始まるのだが、私はそもそも一期を見ていないことに気づいたので、1期レビューを見ることにした。前情報等は一切入れず、1話の冒頭を見たのでとても驚いた。

詳細はこれから見る方のために控えるが、最初のシーンからOPの入り方は見る側を一気に引き込ませる演出になっているなと思った。

1話単体で魅せてくる作品(がっこうぐらし、無能なナナ、リゼロあたりが有名だろうか)は案外あるが、冒頭シーンの最初の最初にゾンビランドサガほど魅せてくる作品は案外ないと思う。

 

そこから、物語は本筋に入っていくのだが最初に全く先が読めないミステリアスな状態で登場人物が順に出てくる。最初のシーンからOPを挟んで間髪入れずに幸太郎が出てくる。突然のうるさいキャラに少し困惑しながら、物語に引き込まれていく。

このアニメがリアタイでやっていた頃は余りアニメを見ていなかったが、多分当時見ていても面白く見れていただろうなと思う。

幸太郎はとても謎の多い人物だ。いつもはうるさくて、そこそこにウザくて、見ていても思わず顔を顰めてしまうようなキャラだがふとした時にゾンビランドサガを何よりも誰よりも1番応援するファンへと成る。

プロデューサーという面でも、フランシュシュを応援するとしても、仕事をしている……そんな印象を受ける。

 

そして他のゾンビたち。やはりキャラが濃いのは生前に深く掘り下げられた主人公のさくらや、リリィ、サキあたりは人気キャラなんだろうなと思う。個人的にはゆうぎりが謎が深い感じがして好きなのだが。

そしてもう1人のたえ。彼女は恐らく掘り下げられることは無いんだろうなと思っている。ずっとあのキャラで、それでも仲間想いの山田たえとして描かれるんだろうなと思う。

メンバーの各々が自身の過去や生前の家族と向き合いながら、トラウマを払拭しながら成長していく物語は字面だけで見ると王道だが画面で見ると異常だ。

そのズレがこの作品を面白くしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転スラはなろう系小説の中でも屈指の売上を誇る人気タイトルだ。確かうろ覚えではあるがラノベ売上ランキングで2位とか3位とかだった気がする。

この物語の主人公はスライムだ。それ故に相手を捕食して自分の能力に取り込んだりもできる。上画像では翼とか生えてるが、確か魔物を取り込んだ故の結果なのだ。

1期でもやれ「スライムである意味は」とか、「そもそもつまらない」だとかの意見が多く寄せられた今作品ではあるが、そこら辺は1回置いておく。リムルはスライムだからいいのだ……ということにしておこう。

 

序盤は個人的には失速していたように感じた。ユーラザリアという国?公国?との通商が最初の方に描かれ、ミュウランというキャラの操り、ヒナタサカグチとの決闘を経て魔王へ至る。簡単に言えばそんな感じのストーリーなのだが、印象としてはユーラザリアがコミカル風でだんだんシリアスになっていく。

準風俗店みたいな所に行ってわちゃわちゃするような回は2期の序盤を体現している話だったと思う。

その足浮く感じが少し失速していたように感じる要因だったのかな、と今は思っていたりもするが。後半が思い切りシリアスだったので、かと言って、序盤までシリアスだったらもっと点数は低くなっていたかもしれない。

第一印象と最後の一歩引いて見た時の印象のどちらを大事にするかである。

 

中盤の山場は恐らくヒナタサカグチとの戦いだろう。結界を貼られてマトモな攻撃手段を封じられた上での戦いは緊迫感を見ている側に与えさせ、尚且つ勝つリムルの強さも見せつけていたと思う。

 

さて、終盤だ。ここに関しては細かい部分で賛否両論別れる所だろう。

個人的には魔王になる過程で人をバンバン殺すシーンはもっと派手に血が飛び交うようなものを想像していた。シオン含め自身と魂すら繋がっている相手を殺された気持ちは言葉では表しようがないからだ。

王と教会の偉い奴を敢えて殺さないところにもリムルの執念が垣間見えた気がする。

この戦いの過程で大賢者がラファエルさんになった。まだよく分からないが性能が大幅にアップしているようなことが仄めかされていたため、この先も楽しみだ。

最後にヴェルドラが復活してきたのは、かなり驚いた。しかも人型。この世界のモンスターは人型になる掟とかあるんだろうか。

まあ、ずっと禍々しいドラゴンがリムルの脇で歩いていたりするのは、絵面的にもアニメーターさんの負担的にもきついとは思うが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このアニメは各所で散々と言われているが、言ってみれば『悠木碧さんの1人芝居』に近いものがある。

この物語はクラスメイトが一斉に異世界転生するところから始まる。さながら、ありふれた職業で世界最強を彷彿とさせる始まり方である。例の作品と比べると違ってくるのはクラスメイトがバラバラの場所に転移するところである。人によっては種族さえも変わってドラゴンっぽい召喚獣みたいなものになっている人もいる。

そんな中、主人公は蜘蛛になって転生する。CVは悠木碧さん。

 

この作品で注目するべきといえば、やはりスキルの多さであろう。蜘蛛といえばで連想できる操糸や、お馴染みの鑑定、他にもこの作品の後半の見応えになる並列意志など細かくあげれば100は優にありそうなスキルの数々である。異世界物としては、最初は弱い主人公が様々なスキルを手に入れながら強くなって、自分の住むところ(洞窟)のモンスターを相手にしていくというストーリーは王道だが、やはり安定した面白さはある。

このストーリーを提示されて皆さんが一番最初に連想するのは、転スラの序盤であろう。

そう、この話を端的に纏めるならば『導入はありふれた、話は転スラ』であろう。しかし、転スラと言ってもアニメ時点では人間に進化はしない。転スラの時に『人間になれるならスライムで転生した意味ある?』と突っ込まれていた点については、蜘蛛ですがなにか?は、突っ込まれずに済んだわけだ。そこは見ている上でノンストレスだったし、面白かった。並列意志では2体やら3体やらの蜘蛛子さんが作戦会議をして、それを行動に移す。だから、バトルシーンでの行動が『なぜそう立ち回ったのか』というのが分かりやすい。

バトルシーンの作画はかなり凄く、モンスターたちの一挙一動が迫力のある行動に見える。

 

さて、ここまで本作品をべた褒めした訳だがもちろん悪い点もある。

やはり最初に言ったように恐らく、この作品は原作の頃から蜘蛛子が1人で色々考えたり悩んだりしながら……というコンセプトなのだろう。小説で読んだら面白いとは思うがアニメで見るとやはり物足りないと思ってしまう。蜘蛛子以外にまともな言葉を喋るキャラの登場時間が全然ないことが理由であろう。

ほかのクラスメイトのストーリーも描かれてはいるが、時系列も分かりにくい。クラスメイトの性格もさぞ当たり前のように描かれる。そこに少しの違和感を覚えてしまうのだ。

目立つ悪い所と言えば、そこである。文面で書けば少なく、一つだけではあるがそれは小説で読んだ時とアニメで見た時では大きな差が出ると思っている。

 

あ、最後に早口EDは最初の方は聞き取れなくだんだん聞き取れるようになったのは面白かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、五等分の花嫁と言えばやはり有名なのは手塚プロダクション様の五等分の花嫁1期であろう。

あの時はとても素晴らしい作画を見させてもらったと思う。

私も、この作品のファンであるが故毎話毎話作画に震えた。

 

……冗談はそれくらいにして。制作会社が打って変わって5人はむちゃくちゃ可愛くなったと思う。特に二乃の印象が一気に変わった気がする。

2期も毎話毎話震えたものだ。こっちはいい意味で。

2期は主に風太郎を取り合う姉妹達の構図で描かれる。正体不明の女の子、零奈も現れ作品全体の雰囲気としては少し混沌とし始めた。

三玖のくすぶりに一花が踏み込み、それに乗じて二乃は風太郎に告白をする。1番姉妹の事をフェアに見れているのは四葉で、五月は自分の気持ちに示しがついていない。

そんな五人の構図が1期に比べるととても鮮明に現れていた。2期、1話で5人の父親が登場する。

個人的に少し暗殺教室の浅野の父親みたいな印象を最初に受けたキャラではあったが……彼は風太郎と成績やら娘やらを間に挟み対立することになる。

 

この時、5人たちは父親の元を離れる。これが更に5人と母親の思い出を繋げるきっかけになり、姉妹の仲がさらに良くなり、家の雰囲気もかなり良くなる。

風太郎は風太郎で父親に『本当に娘のことを思っているのか』と投げかけ、5人への思いを強める。

……とまあ、物語は続いていくのだが、本当に私が描きたい部分はもうちょっと後にある。

後半数話の一花である。私は一花推しではないが、いざアニメでその場面を見てみると少し揺らぎそうになってしまった。

 

彼女は家族のため、父親を離れた自分を含めた5人の生活費を稼ぐ。あまり自分でもやりたくないと思う仕事も積極的に引き受け、必死に働く。5人分の生活費だ。多少の貯金はあるとはいえ、数ヶ月維持するだけでも大変は金額となるだろう。

そんな精神状態の中、自身の姉妹から『今度のテストで1番をとったら、告白する』と言われる。しかも、自分も気になり出した人だ。妨害に働き始める。

5人は成績が悪いとはいえ、その中の1位を取るとなったらかなりの労力を費やす。この時点で一花の疲労はMAXに溜まっていたのかもしれない。三玖を妨害すると、次は二乃が現れる。敵が増えたのだ。

その結果が、神社でのメンヘラ一花。そう考えると、一花にも多少同情するところがある。

何とも言えない気分である。

 

あまり感想が上手くまとまらないので、次の話題に移行する。

五等分の花嫁が続編決定したらしいのだが、そのポスターには映画『五等分の花嫁』製作委員会と書かれていた。全く、無責任なものである。

しかし、原作のストックは残り4巻分。それを全て映画で消費できるとは思わないのだが。

原作改変のエンドだけはやめてもらいたいところだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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声優情報

上杉風太郎 (松岡禎丞 小6ver.田村睦心)

上杉らいは  (高森奈津美)

上杉勇也  (日野聡)

中野一花  (花澤香菜)

中野二乃  (竹達彩奈)

中野三玖  (伊藤美来)

中野四葉  (佐倉綾音)

中野五月  (水瀬いのり)

中野マルオ  (黒田崇矢)

祖父  (仲野裕)

前田  (伊東隼人)

武田祐輔  (斉藤壮馬)

江場  (安齋由香里)

江端  (三瓶雄樹)

下田  (矢作紗友里)

社長  (赤澤涼太)

店長  (鳥海浩輔)

 

製作情報

原作……春場ねぎ

監督……かおり

シリーズ構成……大知慶一郎

キャラクターデザイン……勝又聖人

美術監督……扇山秋仁

色彩設計……松山愛子

撮影監督……千葉大輔

編集……武宮むつみ

音響監督……髙桑一

音楽……中村巴奈重・櫻井美希

音楽制作……日音

音楽プロデューサー……水田大介

プロデューサー……田中潤一郎・古川慎・相島豪太・上田智輝・大和田智之・小倉充俊・和泉勇一・中目孝昭・吉田健人

アニメーションプロデューサー……山本啓裕

アニメーション製作……バイブリーアニメーションスタジオ

制作協力……ポニーキャニオン・講談社・GYAO・日音・BS11・グッドスマイルフィルム・ブシロード・MAGNET

製作……TBS・五等分の花嫁∬製作委員会

 

曲情報

五等分のカタチ……OP

はつこい……ED

五等分の気持ち……12話ED.

無職転生というタイトル自体は何故か昔から知っていた。小学生とかの時になろうを開いた際、1番上とかに出てくるタイトルだったからである(本当に朧気で、あれが無職転生だったのかは確かめようがないが)。

しかし、小説自体は読んだことがないため、アニメが始まる前に皆がtwitterなんかで「無職転生楽しみ!」というツイートを見る度に「信者多い作品なのかな」程度にしか思っていなかった。それが、主人公の心の声のCVが杉田智和だということを知ったり、この作品のためにアニメーション制作会社がひとつ出来た……なんて言われ始め、「もしかしたら、かなりの良作なのでは……?」と思い始めた。結果的に、その予想は合っていたと言えよう。

 

最初は、いつものなろう系と同じようにデブでクズでニートで童貞の男が死んで転生するところから始まる。展開はいつも通りで、努力するタイプの主人公が超強くなっていく物語かな……それが『異世界行ったら本気出す』のところに掛かってるのかななんて思いながら気楽に見ていると、水魔法をルーデウスがぶっぱなすシーンの作画に驚いた。

細やかな水しぶきを上げながら、丸い形を形成する水は宇宙で漂う液体をそのままアニメに移したようなある意味で神秘的な雰囲気が見て取れた。

そして、この作画が1話2話3話と続き、途中でだれることも無く最終話まで続いていく。毎話毎話24分の映画を見ている気分だった。

 

作画ももちろんだが、キャラクターの魅力や声優の技量も凄い。

ルーデウスを始めとする、パウロ、ロキシー、シルフィエット、エリス、ギレーヌ、ルイジェルド。ちなみに私は女キャラではロキシー、男キャラはルーデウスよりパウロが好きだ。

私が11話あった中で一番ハラハラした回は4話【緊急家族会議】かもしれないw 見た方は分かると思うが、この回はルーデウスの小器用さにパウロのクズさ、シルフィの可愛さに始めの懐妊シーンと最後の戦闘シーンで2度ドキドキさせられる。特に1回目のドキドキ場面は開いた口が塞がらなかった。冗談抜きで。

そこから5話のエリス登場へと繋がっていくことから、私はこの4話→5話の流れが無職転生第1期前半クールの最高に面白い場面だと推したい。

 

そしてパウロのクズさはどんどん明らかになっていく。まあ、端的に言えばヤ○チンである。それにいちいち絶句する視聴者とルディ。無職転生という物語の入りは、もしかしたらパウロへの呆れというところから始まるんじゃないだろうか。

もう一つ、今のなろう系になくて無職転生にあるもの。Twitterなんかで呟いている人も多かったが、やはり現世への未練の違いであろう。まあ、最後に転生前の世界に戻る物語なんかもあるが、その成長過程に転生前の世界の要素は一切入ってこない。性格なんかもろくに描かれていないのに「これ、俺の好物」なんて言いながらドヤ顔で転生前の世界の飯を作る主人公なんて珍しくもない。

 

無職転生にはそれが無かった。外に対する恐怖はあるし、自分に自信もない。その割には正義感が案外あり、過去の自分に戻るのを怖がる。その割にはロキシーのパンツを御神体として崇める。なんとも、クズでデブでニートの童貞らしい主人公ではないか。もし、私が異世界に行き二次元キャラのパンツを拝めるならば、全力で拝めますとも。まあ、何はともあれパンツを除けばルディは立派に異世界で本気を出しているのだ。たまに出てくる現世知識も面白かった(魔法のテストの時に、風がうんぬんってやつ)。

そして、この全てをメタ的な意味でも、作品の本質的な意味でも面白さに変えるCV杉田智和。正に完璧な配陣だと思う。

 

また、もうひとつ驚かされたのが多少メタいのだがスペルド族が使う魔人語やらは使えるレベルになってるらしいとのことだ。完全に終わり3、4話が画面に張り付かないと内容が分からない謎アニメになってるのは少し面白かった。

とは言え、少なからず不満もある。どうやら、原作勢曰くカットがちょいちょいあるようだ。

アニメ勢の私はストーリー理解や展開の面白さ的に全く気にしていなかったが、ニコ動のコメントなんかでも「カット多い」みたいなコメが複数散見されたのでおそらく事実かと思われる。

例えば、言語習得の際のプロセスの描写がアニメではなかったが文ではあるらしい……なんかである。

それでも、カットが多いと言っても。少なくとも、制作陣の本気は見れたと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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声優情報 

ルーデウス・グレイラット (内山夕実・前世:杉田智和)

シルフィエット  (茅野芽衣)

ロキシー・ミグルディア  (小原好美)

エリス・ボレアス・グレイラット  (加隈亜衣)

パウロ・グレイラット  (森川智之)

ゼニス・グレイラット  (金元寿子)

リーリャ・グレイラット  (Lynn)

ノルン・グレイラット  (会沢沙弥)

アイシャ・グレイラット  (高田憂希)

ルイジェルド・スペルディア  (浪川大輔)

ギレーヌ・デドルディア  (豊口めぐみ)

エリナリーゼ・ドラゴンロード  (田中理恵)

厳しき大峰のタルハンド  (大塚芳忠)

クルト  (朝井彩加)

バチロウ  (野瀬育二)

ガブリン  (葉山翔太)

ジャリル  (松重慎)

ヴェスケル  (鳥越まあや)

ロウマン  (前田弘喜)

ブレイズ  (綿貫竜之介)

ノコパラ  (斎藤寛仁)

パックス・シーローン  (福島潤)

 

製作情報

  • 原作 - 理不尽な孫の手
  • キャラクター原案 - シロタカ
  • 原作企画 - フロンティアワークス
  • 監督・シリーズ構成 - 岡本学
  • 助監督 - 平野宏樹
  • キャラクターデザイン - 杉山和隆
  • サブキャラクターデザイン - 齊藤佳子
  • プロップデザイン - 今村亮、コレサワシゲユキ、灯夢、小高みちる、濱口明
  • 美術監督 - 三宅昌和、宮本実生(第7話以降)
  • 美術設定 - 袈裟丸絵美、阿曽歩、柴田千佳子(第6話以降)
  • 色彩設計 - 土居真紀子
  • 撮影監督 - 頓所信二
  • 編集 - 三嶋章紀
  • 音響監督 - 明田川仁
  • 音響効果 - 上野励
  • 音楽 - 藤澤慶昌
  • 音楽プロデューサー - 小林健樹
  • チーフプロデューサー - 山崎史紀、大澤信博
  • プロデューサー - 山中隆弘、小野田壮吉、森井巧、今井遼介、大和田智之、大須賀翔、畠山拓郎
  • アニメーション制作プロデューサー - 大友寿也
  • プロデュース - EGG FIRM
  • アニメーション制作 - スタジオバインド
  • 製作 - 「無職転生」製作委員会(博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、東宝、KADOKAWA、フロンティアワークス、日本BS放送、グリー、EGG FIRM)
曲情報
旅人の歌……3~9話のOP
目覚めの唄……10、11話のOP
オンリー……2~11話のED