がんは免疫が深く関係する病気

 

がんをわかりやすく説明すると、現実には私たちの体外からばい菌などが入り込んで発生するものではなく、身体の中のまともな細胞が何種類もの原因で突発的にがん細胞に変化し、これが我々の人体から栄養物を摂り入れて制限なく増加し続け、身体の中の器官や組織をむしばんでいくという疾患です。我々の人体には約60兆個の細胞が存在しているといわれていますが、このうち1個の普通の細胞ががん細胞に変身すると、このがん細胞は2個、4個、8個、16個と分裂して増加し続け、そいつが30回反復されると10億個に転じて、約1gのがん細胞に変容します。それから、さらに再び10回分裂すると1兆個となり、おおむね1㎏、単純に言えば1000倍のがん細胞に大きくなるのです。こういったふうにがん細胞は育つにつれ急ピッチで生育していくのですが、がん細胞が最初に現れて1kgに達するまで育つのにどの程度の期間が必要になるかというと、過去の研究ではおよそ10~20年程度であろうと考えられます。要するに、身体の中にがん細胞が現れて、これが病魔として現れるまでにはかなりの期間が必要になっているのです。では、元来は通常の細胞がなぜ突如がん細胞に姿を変えてしまうのかというと、身体の中で以下の様なというプロセスが発症しているのです。 ①まず最初に、我々の身の回りにある何種類もの変異原物質(食品添加剤、農薬、薬、放射線、ウイルスなど)が正常細胞の遺伝子を損傷させます。これを初発因子と呼んでいます。 ②その後それ以外の物質が行動して、正常細胞ががん化するのです。これを促進因子と言うのです。だいたいは初発因子と促進因子とがセットになって、がん細胞が発生します。僅か少ない日数の初発因子のみでも、さらには促進因子のみでも、がんは発症しません。 ③がん細胞が生まれても、体の抵抗力機構がうまく作用していますと、リンパ球などががん細胞を殺めてくれるが、この活動がダウンしているとがん細胞が増加してしまうのです。ここに見られる促進因子とは、具体的に言うとタバコ、アルコール、食品中の脂肪や人工甘味料などを指します。わかりやすく言うと、皆さんの毎日の生活の中に存在する色々な発がん物質と、こういった促進因子が混ぜられて一番初めのがん化が現れます。
 

現在のがんの実情は

 

臓器移植でさえ不可能ではなくなったこのごろ、医療技術の発達は目覚しいものがあります。ですが、がんによる死去はいっこうに低減されることがなく、死亡率は1981年から死因の第1位を独占して、2000年には死亡人数約29万5千人、全死亡の30・7%になっています。このような情報からも「がん=死」「がんは深刻な疾患」という考え方が各人の頭の中から離れないのでしょう。更に、がんは痛さのひどい可能性が高いので怖がられているのです。ではどうして、がんばこれほど大変な疾患なんでしょうか。一つには西洋医学にだけ依存しようとする今の時代の医療体制に影響されていると想定されます。がん治療には数々のやり方がありますけど、昨今一般に医療機関で実施しているのは、これから挙げるがんの三大療法と言われるものです。

 

現在のがんの治療方法は 



1手術-がんを発症した部位を切除してがんを治そうとするのですが、ウイークポイントはオペ時にすでに細胞レベルで転移が発症している可能性が高いということです。転移が見つかると再び悪化するので根治がむずかしくなります。けれど、基本的に切除できるならできるだけとってしまったほうが間違いないでしょう。

2放射線-がん細胞を放射線で殺めてしまおうとする方法です。身体全体に転移したがん細胞に関しては意味がありませんがですが、局所に限局しているときは完治が見込めます。ポイントはがん細胞を破壊するに加えて、ノーマルな細胞までも害してしまうために副作用が付きものであるということです。進行がんでは、放射線で延命すらも望めないことが割と見られます。

3抗がん剤-自身の毒性に応じてがん細胞を殺めてしまうという療法ですが、正常細胞も殺したり害してしまうというデメリットがあり、毛が抜けたり、吐き気をもよおすなどの激しい副作用が出て大変な目に会う人が多くいます。しかし、抗がん剤で回復する見込みのある腫瘍も存在しますので、時として採用する値打ちがあると思われます。当然、がんが小規模のである場合は、オペをうけることで回復することも実現可能です。分かりやすく言うと、1cm大のがんは約10億個のがん細胞からできているんですが、オペによってこのがん細胞のほぼ全部を、たったの数時間でゼロに近い状態にすることが可能なのはアドバンテージです。内視鏡や腹腔鏡を利用したオペなど、ダメージを少なくした安全性の高いオペも実現できるようになりました。ただ、抗がん剤の投与や放射線療法は、激しい副作用が見られるなど、末期のがんを患っている方には考えていたほどダメージがアップしています。しかしながら保健医療制度の中に於いて治療法行おうと考えれば、こういった三大療法に頼らなければいけないのが実際の姿なのです。