第9回大阪桐蔭高等学校吹奏楽部 キャンディーコンサート (加筆) | 従然ぶろぐ

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仕事終わりに行ってきました!
大阪桐蔭さんの演奏をホールで観るのは、浜松以来です。(関西マーチングコンテストではほぼ毎年ですが(^_^))

   ここ最近滋賀県において、全国区のバンドが来県されて演奏会を開催されるという、そして観る機会が増えていることは本当に有り難いことです。
   県内の中高生は、このような機会を逃さず、できる限り足を運んで貰いたいと思います。(強豪校というのは、演奏だけが素晴らしいということでなく、舞台転換時の立ち振る舞いなど参考になることがたくさんあります。これはCD音源を聴くだけでは分からない、生きた教科書と思っても良いと思います)



   セットリストは以下のプログラムを参考に。

第1部 創作オペラ「河内湖」:
   素晴らしかったです。これから大阪桐蔭さんにしかできない宝となる作品と思います。再演ということでしたが、今年度初を滋賀県でして頂いたのは光栄です。また、導入部で“琵琶湖周航の歌”を歌って頂いたのも嬉しかったです。
   45分間の大作で、オーケストラピットにびっしり演奏隊がいたのですが、吹いていない時は彼らも歌っていて、演者だけでは出せない凄い迫力が伝わって来ました。

第2部
   舞台構成の関係だと思いますが、順番が変更されていました。(全部員193人による大合奏です)
1.歌劇「タンホイザー」より(立奏でスタート。美しい歌声もありました)
2.ステージマーチ(TOINファンファーレ付き)
 (スターウォーズ~惑星より「木星」)
 木管楽器隊は客席の通路に並んで、場内を音楽で満たしていました。ただ、どちらかと言うと金管メインの演奏スタイルでしたね。(Tuが14本、Hrが16本、Tpが約28本、Euが9本、全く持って圧巻です)

3.マーチ「春の道を歩こう」
4.歌劇「蝶々夫人」より
 この3と4は、コンクールメンバー55人による、今年の大阪桐蔭さんのコンクールプログラムでした。指揮者の梅田先生曰く、蝶々夫人はホールで演奏したのがこの滋賀が初めてだったとか。(試しに計時してみたら、ほぼ12分でタイムオーバー無しでした(笑))
 練習不足とのことでしたが、確かにまだピークには持っていっていないような演奏でした。(因みに昨日は福井公演だったそうです)でもキチンと本番には仕上げてくるのが強豪校ですね。
 凄い裏話がここで紹介されました。大阪大会は8月15日なのだそうですが、その日はこのキャンディーコンサートの兵庫公演日!(地区大会はシード校だから免除なのかな?)思いっきりブッキングしています!!兵庫公演は1年前から尼崎アルカイックホールをとっていたから、仕方なかったのだそうです。コンクールと公演、どちらも大切なものです。で、結局のところ府連盟に相談したら府大会では1番手を貰ったそうです。ですから、コンクール本番を終えたら大阪国際会議場から尼崎アルカイックホールへ移動してリハーサルして公演本番に備えるのだそうです。(府大会の結果を待たない!!)
 いやぁ、凄すぎます!おそらく、8月15日の兵庫公演では、この顛末話が披露されることでしょう!(笑)

【↑※この部分について、優遇されているのではないか?と言う意見がありました。
確かに伝え聞く活躍ぶりだけで判断するなら自分もそういう気持ちになるので分かります。ですが、ライブを観ると皆さん必死に努力されている様子が手に取るように分かりましたし。物事には様々な視点があります。8月15日の話は、難しい問題だと思います。優遇されている…という見方も分かります。でも、人気校として吹奏楽振興の活動をされていると思うと、一方的に批難できないなぁ…と考えます】

5.ミュージカル「アニー」より
   昨年度の海外米国公演の時に披露して大盛況されたプログラムだそうです。全部員による大合奏でした。(55人→193人に増える様子も凄い!)

6.リクエストコーナー
   これは自分は初体験でした。スクリーンに持ち曲を表示して、梅田先生がバットでボールを打って、届いた人が番号を言って即演奏するという荒技です。本公演に持参した曲が、プログラムの曲を含めて何と28曲(!)残り時間の関係から2曲となりましたが、お客さんからのリクエストの「魔法にかけられて」メドレーと「ビートルズ」メドレーを怒濤の勢いで演奏されました。

   そして、アンコール「銀河鉄道999」「星に願いを」で締めくくり。当初、梅田先生が仰っていたほぼ20時45分ぴったりで終演となりました。
   いやぁ~、本当圧巻の一言に尽きます!本来の定期演奏会だともっと凄いのでしょうが、本日の公演でも十分に分かりました(浜松での活躍も凄かったですが…)



※ここで余談♪
 後半のリクエストコーナーで、全部員193人による座奏だったものですから、奏者はギュウギュウ詰めです。その中で、バスドラの前に座っているTb吹きの女子生徒の姿勢が他の部員より俯き気味になっていることに気になってました。背が高いようなので、楽器を真っ直ぐに構えたらバスドラにぶつかるから俯き気味で吹いているのかな?気の毒だな…と思って、思わず双眼鏡(鑑賞には必須です!)で覗いてみたら、いやいや…“楽譜ガン見”状態だったのですね。よくよく観ていると、パフォーマンスもズレて遅れるし、ベルの振り方も逆だったり…。失敗しちゃった…的な顔つきで座ってまた譜面とにらめっこ。後で梅田先生から1年生の紹介をされたらこの女子生徒さんも起立してました。
 なるほど、そりゃ無理もないですね。4月から入学してまだ4ヶ月。これだけのレパートリーと振り付けを覚えられるはずもなく、ほぼ初見状態で演奏していたんでしょう!パフォーマンスは隣近所に併せて動いていたのでしょう!このリクエストコーナーは、他にも上手くいかなかった部員さんが苦笑している姿がチラホラと映りました。何となく、その初々しい姿が妙に印象に残りました。大阪桐蔭高校吹奏楽部といっても全てスーパー高校生ということではない証拠を見たような気がします。何だか微笑ましく思えました。
 うん、Tb吹きの背の高いお嬢さん、勝手に応援することにします!(笑)恐らく、順調にいけば関西マーチングコンテストで出場されると思いますので、そのときに成長した立派な姿を見せて下さい!!

 兎にも角にも、大阪桐蔭高等学校吹奏楽部の皆さん、強行軍の遠征だったでしょうが、よくぞ湖国へお越し下さり、ありがとうございました!とても感動しました。また、舞台転換などの時に高校生らしい姿も見ることが出来て安心しました。やっぱりプロバンドではなく、スクールバンドなんだなぁと。演奏後はまさか帰宅?それとも宿泊?次のステージがすぐそこに控えていますが、少しは心身を休めて下さい。熱い日々が続いていますし体調に気をつけて、そして皆さんが輝かれることを願っております。