今年になるまで私は自分の名前が好きではなかった
母の名前の一文字が入っていることや
漢字そのもの
名前のひびき
全てが気に入らなかった
1月18日 東京都伝統工芸品展
暇つぶしに出かけた催事で
東京手彫り印章屋さん(慶文堂)に出会った
今年は年初めから自分自身を深堀りし
今までの自分から脱皮したい、生まれ変わりたい
ちょうどその思いが強くなっていた時期だった
慶文堂さんのブースで印章を彫っていた女性が『増澤かんな』さん
女性という事で話しかけやすく
『印鑑は自分の分身』という話に激しく共感してくれ
この女性に私の実印を改彫して欲しいと思い自分の連絡先をお伝えした
かんなさんは慶文堂さんの三代目、とても素敵な女性
しばらくして、6種類のデザインが届いた
自分なりに自分の名前の意味について調べ
私の性格には楷書体も草書体もしっくりこなくて
篆書体にすることにした
文字の並びも3文字中、母と同じ漢字を大きめにするデザインに決めた
その後、あるご縁で
名前は生まれる前に自ら決めて生まれてくるという話を聞き
自分自身で決めてた名前を好きになれない=自分自身を好きになれない
自分を大切にすることをしてこなかった事に初めて気づいた
春分の前日、3月19日の雪の日に
墨田区にある慶文堂さんへ今の実印を持ち込み、改彫を依頼した
その際に漢字の成り立ちや込められた意味について
かんなさんといろいろ調べ
自分の名前に込められた意味を初めて知った
他にもいくつかの漢字の成り立ちや意味について教えていただき
漢字って素晴らしい
漢字をつくった中国の先人
現在も漢字を使っている日本人の素晴らしさに感動
手彫り印章、篆刻を熱く語ってくれたかんなさん
ほれぼれとする女性
自分の名前を改めて考える機会
素敵な女性にめぐり合わせてくれたご縁に、感謝