これは私の父の末期がんとの闘病記です。

 

 

 

ドタバタと入院と手術に明け暮れた2007年が終わり、穏やかなうちに年が明けた2008年となりました。

このまま、穏やかな毎日が続くのだろうと思っていたころ、Y先生から、肛門を取り戻そうという提案がありました。

 

父は、オストメイト(ストマ装着者)ですが、何でも食べて、お酒も飲めて、平和だったから、それでもよかったのです。
まぁ、でも、元の身体を取り戻せるなら、取り戻したいとも思ったようです。

 

2008年2月下旬、父は手術をし、ストマとお別れとなりました。

このころの、父の日記には、身体の様子を、丁寧に観察していた様子が書かれています。

 

食事をとったら、その後、腸が動いているのを感じたり、ガスなのか、便なのか、見分けがつかないので、慎重に感じ取っていたり。

 

癌が身体から消えても、このように、体調を取り戻すには、時間もかかれば、気も使います。

 

 

 

「癌が取れて良かったね、これでもう安心だね。」というお声掛けをいただくたびに、「ありがとうございます」と答えつつも、実際には、安心することはなく、ハラハラしながらの毎日でした。

 

 

 

つづきます。