正しいのはどれか.

a 遺伝性球状赤血球症では浸透圧抵抗が増す.

b 不安定ヘモグロビン症ではハインツ小体がみられる.

c 発作性夜間血色素尿症ではハム試験が陽性である.

d 自己免疫性溶血性貧血では直接クームス試験が陽性である.

e グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PD)欠乏症ではヘモグロビンFが高値である.

① a,b,c

② a,b,e

③ a,d,e

④ b,c,d

c,d,e

4

a:浸透圧抵抗は赤血球内容積/膜表面積比に反比例する.e:貧血があるとヘモグロビンFの比が増加する傾向がみられるというが,βサラセミアにみられるように著明ではない.

HLAクラスII抗原で正しいのはどれか.

a 分離したT細胞を用いてタイピングする.

b 混合リンパ球培養試験でタイピングする.

c DNAタイピングも行われる.

d ヘルパーT細胞への抗原提示に重要な役割を果たす.

e 血小板にも存在する.

① a,b,c

② a,b,e

③ a,d,e

④ b,c,d

c,d,e  

4

aHLAクラスII抗原はマクロファージ,Bリンパ球,樹状細胞などに発現するので,タイピングには分離したBリンパ球を用いる.bHLAクラスIID抗原系は混合リンパ球培養法(MLC)でタイピングする.cHLAクラスII抗原に含まれるHLADQ, HLADR抗原はDNAタイピングが可能である.d:ヘルパーT細胞はマクロファージや樹状細胞がHLAクラスII抗原とともに提示した抗原と反応することが重要である.e:血小板にはクラスII抗原は存在しない.

誤っているのはどれか.

① 早朝起床時尿は定性検査に適している.

② 円柱は尿細管内で形成される.

③ 放置尿のアンモニア臭は尿素が分解するためである.

④ 健常人の尿は弱アルカリ性である.

等張尿は比重が1.010付近に固定した尿である











4

健常人の尿は弱酸性である.

アミロイドで正しいのはどれか.

① 糖脂質である.

② 重屈折性をもつ.

③ 黄色偏光を示す.

④ アザン染色で証明する.

⑤ 電子顕微鏡では観察できない.

















3

アミロイドは蛋白質と多糖類の複合物であり,無構造,硝子様の物質で,光屈折性を有する.また偏光顕微鏡下では緑黄色の複屈折を示す.超微形態では,幅約815nmの枝分かれのない細線維(アミロイド線維蛋白)からなる.アミロイドの証明には電子顕微鏡で細線維構造,偏光顕微鏡で緑黄色の偏光を観察,各種アミロイド染色がある.アミロイド染色はコンゴー赤染色が一般的であるが,メチル紫によるメタクロマジー,チオフラビンT蛍光法などがあり,最近は免疫組織化学的方法も行われる.②:重屈折性とはどのような屈折性か理解できない.③:古いアミロイド沈着は黄緑色~白色の偏光がみられるので,正しいとする.

成人の骨髄穿刺検査所見で異常なのはどれか.
① 有核細胞数:15万/μl
② 骨髄芽球 :0.5%
③ 赤芽球  :20%
④ リンパ球 :60%
⑤ M/E:3.0









4
④:骨髄有核細胞の中で,リンパ球は 15~25%を占める.60%は明らかに増加であるが,絶対数の増加はなくても相対的に割合が高くなることもある.末梢血白血球分画では,リンパ球は 25~45%程度である.


一次胆汁酸はどれか.


a コール酸
b ケノデオキシコール酸
c リトコール酸
d デオキシコール酸
e ウルソデオキシコール酸

① a,b
② a,e
③ b,c
④ c,d
⑤ d,e


















胆汁酸には分泌直後の一次胆汁酸と,腸内細菌などによって一部が変化した二次胆汁酸とがある.c:リトコール酸は,b:ケノデオキシコール酸の7α-デヒドロキシル化反応でできた二次胆汁酸.リトとは“石”の意味でウシ胆石から発見されたからである.d:デオキシコール酸は,a:コール酸から腸内細菌によって7α-デヒドロキシル化反応でできた二次胆汁酸.e:ウルソデオキシコール酸は,bケノデオキシコールの7β位の立体異性体で二次胆汁酸.“ウルソ”とは“クマ”の意味でこの胆汁から発見されたからである.


正しい組合せはどれか.2つ選べ.

① 遺伝性球状赤血球症───グルコース6-リン酸脱水素酵素測定

② 発作性夜間血色素尿症──ハム(Ham)試験

③ 不安定ヘモグロビン症──熱変性試験

④ サラセミア───────クームス試験

⑤ 自己免疫性溶血性貧血──ヘモグロビン分析












①赤血球浸透圧抵抗

④サラセミア‥グロビン鎖合成異常

⑤自己免疫性ようけつ性貧血‥クームス試験


正しい組合せはどれか.2つ選べ.

① ナンセンス変異――――読み枠がずれる変異

② プロモーター―――――転写を調節する領域

③ エクソン―――――――アミノ酸に翻訳されない部分

④ スプライシング――――イントロンが切り取られること

⑤ トランスレーション――DNAからmRNAを合成する過程





2,4

①ナンセンス変異‥欠失や挿入などによって終止コドンが出来てしまう!不完全な蛋白が出来ちゃう!

②mRNAの合成開始点

③エクソンは翻訳されるほう!

⑤mRNAの情報に応じたアミノ酸が作られる




ガラス電極によるpHメーターでpH7の標準液として用いられるのはどれか.

① 1/100mol/l,ホウ酸ナトリウム

② 1/40mol/l,リン酸緩衝液

③ 1/20mol/l,バルビタール緩衝液

④ 1/20mol/l,フタル酸水素カリウム

⑤ 1/15mol/l,酒石酸水素カリウム











酸性領域でフタル酸pH4.01

中世領域でリン酸塩緩衝液 6.86

アルカリ領域 ホウ酸塩 pH9.18

正しいのはどれか.
① 尿素は腎で合成される.
② 尿酸はアルカリ性下で還元性がある.
③ 血中遊離アミノ酸は非蛋白性窒素成分でない.
④ クレアチンは尿細管で再吸収されない.
⑤ アンモニアは尿素より毒性が弱い.












2

①:尿素は,主として肝において生成され,この代謝経路は尿素回路,クレプス・ヘンゼライト回路,またオルニチンを生成することからオルニチン回路とも呼ばれる.

③:血中の非蛋白性窒素成分とは,蛋白質を構成する以外の物質でかつ窒素を含む化合物をいい,non-protein nitrogen,NPNとも表す.遊離アミノ酸,アンモニア,クレアチン,クレアチニン,尿素,尿酸などをいう.

④:尿中クレアチンは筋ジストロフィー,心筋梗塞,甲状腺機能亢進症などで増加する.小児のいわゆる生理的クレアチン尿症もある.血漿中のクレアチン約0.9mg/dlはほぼ尿細管で再吸収されるので,尿中にはほとんど認められない.