大腸癌が発覚してから毎日健康的な生活を続けています。
夜は12時前には必ず寝て、朝は7時過ぎに起きる。
こんな日が4日も続いたのは何十年ぶりかも思い出せないくらい。
それだけ身体に負担をかけていたんだと反省してます。
でも、慣れた不規則な生活から、健康的な生活に変わっても
すぐに慣れるわけでもなく、4日目の今日は、朝6時に目覚めました。
年寄りは、早寝早起きというが、その通りだなぁ・・・と。
会社に行くまでには、かなりの時間があるので
録画していたNHKの「SONGS」という番組を朝から観ました。
私の永遠のアイドルである松田聖子さんが200回記念で出演されている番組。
小さい時から、私の中では揺るぎようのないアイドルです。
今でも仲間とカラオケに行くと、ピンクレディーやキャンディーズ
山口百恵や中森明菜、モー娘やAKBが歌われると
私は必ず松田聖子をリクエストもしくは自ら歌う。
それぐらい大好き。
なんというか、声がたまりません。
特に、「い」「え」「お」の段の独特な発音が大好きなんです。
番組の中でも、新曲を提供した竹内まりあさんが
聖子さんの声が素晴らしいと手紙に綴っていました。
瑠璃色の地球、新曲の特別な恋人(だったかな?)、あなたに逢いたくて。
を歌っている聖子さん。
その歌声を聴いているうちに、なぜだか自然と自分の今の現実を受け止めようと考え始めました。
大好きな松田聖子さんの歌だから考え始めたのか
聖子ちゃんの声で癒されるから考え始めたのか
たぶん、両方だと思うけど、不思議と落ち着いてたからかなぁ~。
よく癌になった人は「なぜ、俺だけがこうなるんだ?」とか
「俺が何か悪い事でもしたのか?」と考える人が多いようです。
私も、そんな感情が生まれるのかと思っていましたが
あまり、そうはなりませんでした。(不摂生だったからかも知れませんが・・・)
でも、子供の成長を見守りたい。子供と一緒に苦楽を共にしたい。
もっと一緒にいたい。抱きしめたい。など本音の自分がそこにはいました。
子供もパパっ子なので、もっと悲しむのではないか?
悲しませたくない。
そんな思いから、涙が溢れ出てきました。
小学生になってから泣く事なんて男のするもんじゃない。
そう思って生きてきましたけど、今回だけはダメでした。
リビングで、ひとり大泣きしてました。
声を殺して。
でも、すぐに妻や子供たちが起きてくる。
泣いていた形跡なんて残したくない。
泣くのはこらえよう。でも止まらない。
5分程して、やっと落ち着きました。
それからすぐに洗面所に行ったら「あら、大変」目が真っ赤です。
顔を洗って、目薬して、メガネをかけて誤魔化そうと努力した甲斐があって
家族が起きてきた時には、普段の私の顔でした。
ちょっと泣いたらスッキリしたかも。
番組でも聖子さんは、東日本大震災で被災された方に
少しでも元気になって欲しいと願ってコンサートをしたりしています。
東北の方も、震災という大きなダメージを乗り越えようと
頑張っていらっしゃいます。
私も、癌を乗り越えて家族のためにも頑張らなければと再認識し
もう涙は流さないと誓った今朝の出来事。