国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)は20日、心臓移植手術を受けた小児が感染症にかかるのを予防するため、「クリーンルーム」を設置したと発表した。改正臓器移植法の施行に伴い、同センターは小児の心臓移植を行う施設に指定されており、友池仁暢病院長は「患者が安心できるよう万全を期した」と話した。
 クリーンルームは、乳幼児病棟と小児病棟に一室ずつ設置。一般病室の4人部屋を約1500万円かけて改修し、室内と廊下の気圧を陰圧と陽圧どちらにでも切り替えられる。友池院長は「部屋を広くすることでストレスを軽減でき、病室でリハビリもできる」と説明。小児は成人患者より感染症にかかる危険性が高く、大半のケースで入院期間が1カ月以上に及ぶため、両親が付き添いで泊まることもできるようにした。 
女優、上戸彩(24)が9月放送のフジテレビ系スペシャルドラマ「愛はみえる~全盲夫婦に宿った小さな命」で全盲役に初挑戦することが19日、分かった。全盲のシンガー・ソングライター、立道聡子(28)=たてみち・さとこ=の半生を演じる上戸は、視覚障害者の所作などを1カ月学び、子育てと音楽を両立させるヒロインを体当たりで熱演。「いくつもの壁を乗り越えた“家族の温かさ”を感じて」と真摯に訴えた。

【写真で見る】 涼しげな浴衣姿を披露した上戸彩

 出世作となった2001年放送のドラマ「3年B組金八先生」で性同一性障害の少女を演じた上戸が、今度は全盲のヒロインという新たな難役に挑む。

 同作は、先天性全盲視覚障害を抱えながら、絶対音感に恵まれ、メジャーデビューを果たしたシンガー・ソングライター、立道聡子の半生をつづった「愛はみえる~全盲夫婦の“たからもの”」を原作としたヒューマンドラマ。立道をモデルとした立松樹里役の上戸は、視覚障害者同士の結婚、周囲の反対を押し切っての出産、育児を実現させ、ミュージシャンの夢に突き進む力強い女性を全力で体現する。

 プロデュースを担当する同局の村瀬健氏は「困難を困難と思わず前向きに生きる聡子さんの底抜けの明るさ、強さを表現するのに上戸さんがベストキャスティング」と若手女優きっての演技派を起用。ギタリスト、マッサージ師として懸命に妻を支える全盲の夫役は「優しさと芯を持った」俳優、小出恵介(26)に託した。

 生まれつき目が見えない夫婦を演じる上戸と小出は、東京都盲人福祉協会のスタッフに協力をあおぎ、1カ月にわたり、視覚障害者が用いる白杖の使い方や所作などを訓練。さらに立道夫婦と対面し、2人が住む都内マンションを訪問。全盲夫婦ならではの工夫された家具や生活用品の配置を研究した上で、実際の2人に近づけるように普段のしぐさも演技に取り入れるなど熱心に役づくりに励んだ。出産シーンにも挑み、命がけで子供を産む母の愛を表現した。

 女優として貴重な体験をした上戸は「今回、この作品に携われたことに意味を感じています。日常生活に不自由を強いられる中、いくつもの壁を乗り越えた“家族の温かさ”を感じてもらえたらうれしいです」と真剣なまなざしで訴えた。

 明るくたくましい上戸ママの演技は、視聴者に勇気と希望を与えるに違いない。