老後破産しないために…年金生活で節約してはいけないあるお金とは (msn.com)
(画像=BBuilder/stock.adobe.com)© 老後破産しないために…年金生活で節約してはいけないあるお金とは
「仕事を退職して年金収入だけの生活に突入したら、お金のことが心配……。何から節約しよう」という方も多いかもしれません。年金生活では「ひたすら使わない」のが正解なのでしょうか?今回は、いまから節約すべき3つのお金と、節約すべきでないお金について、解説します。
節約するお金1:住居費
節約すべきお金の1つめは「住居費」です。住居費は住んでいるあいだずっとかかり続けるものですし、多くの世帯で支出額が最も大きい費目になっているので、節約できれば効果が大きいです。
仕事を引退したら……家は職場や駅に近くなくてもいいかも
- 子どもが独立したら……今ほど広い家でなくてもいいかも
コンパクトな家への引っ越し、それにともなう持ち家の売却や賃貸に出すことも選択肢の1つです。
節約するお金2:保険料
2つめは「保険料」です。特に、過去に加入した死亡保険や医療保険をあらためてチェックしてみましょう。
- 死亡保険……子ども独立後は「遺族の今後に必要なお金」も少なくて済むため保険金額も減らしてOK
- 医療保険……年齢と所得によっては健康保険で医療費が1~2割負担で済んだり、1ヵ月に負担する医療費の上限額が現役世代より低く抑えたりできるようになる
老後は一般的に死亡や病気のリスクが上がる一方、生活資金が少なくて済む、社会保障で負担が軽減できる、退職金など貯金で全額まかなえる可能性があるなどの面もあります。
節約するお金3:光熱費
3つめは、電気やガスなど「光熱費」です。電気やガスの料金は、実際に使った量だけでなく、以下のような条件によっても変わります。
- よく使う時間帯
- 同時に使用できる量(電気の場合は「契約アンペア」をチェック)
- 一緒に契約するサービス 生活スタイルが変わったら、契約プランの見直しどきです。サービスを提供している会社を乗り換える、電気とガスを同じ会社で契約する、などの工夫でさらに安くなる可能性もありますよ。
節約してはいけないお金とは…?「使わない」より、「増やす」時代
それでは、節約してはいけないお金とはどんなお金でしょうか?「節約は最大の資産」といいますが、減らした支出を貯金しておくだけではなく、運用で増やすことも考えてみてはいかがでしょうか?
今、インフレにより目の前にあるお金の価値はどんどん下がっているのをご存じでしょうか。手元のお金を使わないことも大事ですが未来に価値が高くなる「資産」を増やすことも今後は視野に入れていきたいものです。
特に主婦の方におすすめなのが新しくなったNISAのつみたて投資です。つみたて投資なら、月1,000円からでも始めることができます。非課税期間が無期限になったのでいつでも始められますが、早いほうが利益は大きくなるといわれます。
日経平均は2024年2月に37,000円台となり、過去最高値に。ぜひ、節約で浮いた分のお金を上手に運用して、資産を増やすことも考えてみてくださいね。
文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー) 新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。転職・結婚・出産を経て一時は専業主婦になったが、自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャルプランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。
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