STORY(エントレより抜粋)
天草出身の巻多賀次郎は、上海を皮切りに大陸を渡り歩いた末、ここシンガポールに根をおろし、娼館「二十六番館」の主人となった。
青年座の演目「からゆきさん」を先週観てきました。
天草出身の巻多賀次郎は、上海を皮切りに大陸を渡り歩いた末、ここシンガポールに根をおろし、娼館「二十六番館」の主人となった。
多賀次郎が惚れぬいて一緒になった紋、日本を追われた七之助をかばうミユキ、出張商社員につくす巴、多賀次郎と紋を親のように慕うモモヨ、大陸を共に放浪してきた国、同郷天草出身の福、紋を頼ってやってきたアカネ、そして前妻のキノも炊事婦として二十六番館に身を寄せている。
時は日露戦争前夜、多賀次郎と「からゆきさん」たちは、強い愛国心のもと、遠く離れた祖国と家族のために仕送りに精を出している。
当時の日本にとって、世界各地からのこのような送金は大きな収入となっていた。
ついに日本は日露戦争に勝利した。
しかし、時代の流れは、彼らの思いとは逆方向に流れ出す。
本国から派遣された男たちは態度を豹変させ、諸外国への体面を重んじた国は、娼館で働く女たちに送還命令を出すことになる。
国に見捨てられ全てを失った多賀次郎とからゆきさん。
「すきもきらいも、ひろうも棄てるも男の勝手。女はせつない。
でも、棄てられたら、棄てられたふりして、棄てかえせ。」
女たちは、すがる多賀次郎をシンガポールに残しさすらいの旅に出るのであった。
青年座の演目「からゆきさん」を先週観てきました。
からゆきさんとは…
日本は江戸から、明治維新の開国で、国内外全て一気にグローバル化する訳です。
それまで、各藩による閉鎖性や、鎖国による閉鎖性で、日本国内の経済は各地域に分散していて、貧しいながらも、それなりに生活出来ていました。
が、グローバル化により格差が一気に広がり(貨幣制度の激変など)、食えない貧困層が生まれました。
そうした貧困層は、ハワイや南米、アメリカ、満州など新天地を求め移民をします。
海外へ移民をするのは、大体は貧しいからで、まぁ今の日本の若者が、海外へ働きへ行かないのは、日本がそれなりに豊だからです。
さて、そうした激動の中、明治初期に外貨獲得のために「からゆきさん」は、国策でした。
元来、娼婦に対して大らかだった日本人ですが、西洋化して行くと、国際的にはあまり良からしくないらしいと気付いてきます。
で、1920年には禁止します。
一時期は持て囃され、突然梯子を外された彼ら達の無念を思うと、気持ちもが重く沈みます。
しかし、禁止した後のフォローを何もしなかったとは……(^^;;
さて、演劇事態は役者も良く、良い舞台だったと思います。
が、脚本が古いのか左巻き臭さが散見されますね~。
どうしても、時代背景が日露戦争や朝鮮併合辺りなので、朝鮮人と結婚した日本女性に、チマチョゴリを着せて「旦那のイーは、朝鮮を併合する日本が大っ嫌いだった」抗日闘争で虐殺されたと語りますが、併合前に起きた紛争は、殆どが李氏朝鮮王朝(政府)への不満での暴動で、ロクな軍隊や警察を持たなかった李氏朝鮮政府が、日本軍に治安維持・暴動鎮圧を要請していたのですから、仮に命を落とした朝鮮人が居たとしても、責任は李氏朝鮮政府にありますよね。
他にも突っ込みたい事は有りますが、またにします。
と言う訳で、観終わった後は、何となく別の意味でも嫌な気分になってしまった。
後世に語り継ぎたい、大切な出来事ですが、左巻き具合が残念です。

