今週も終わりました。

今週も色々ありました。

２月、３月と手術が多く、３月いっぱいまで予定が埋まっています。

手術は麻酔も含めて気を遣うので１日で２～４個ある時は肉体的にも精神的にも疲れますね。

今年はここ数年の中では比較的気温も低く、まだ春の訪れを感じられない今日この頃。

しかしながら、ここ数日でマダニやノミをつけてくる子がちらほら見られるようになりました。

気温１５℃が目安といわれていますが、野生動物がいる場所や野良ネコが多い場所、河川敷などでは、ノミやマダニが「獲物」を待っているようです。マダニは以前からお伝えしている通り、人に感染するウイルス「SFTS」を持っている可能性やワンちゃんに貧血を引き起こすウイルス「バベシア」を持っている可能性があるので、生活空間を共にするペットへの予防は必要だと思います。

被害が起こる前に予防を心がけてください。

昨日、「娘から押しつけられた」との事で、２歳半くらいの小型犬を連れてきた方がいました。

聞くと、遠方に住んでいる娘さんから「十分に可愛がってあげられる時間が無い」ので引き取って欲しいとの要望で引き取ってきたそうです。

コロナ渦の４年間、ペットを飼い始める方が増えました。

これは世界的にも同じ傾向だったそうです。

確かに病院に来院する子犬＆子猫も増えました。

コロナ渦により外出が制限され、遊びにも行けず、お家生活が増えた事によって、ペットを飼い始めた方が増えたと考えられます。

テレビでも、ペットを扱う番組が増えたように思います。

そんなペット生活デビュー組の中には、そのままペットに嵌まりペットを飼う事が日常になった人もいれば、そうならなかった人もいます。

コロナ渦も終焉を迎え、行動制限も無くなり、心置きなく外出もできるようになりました。

そうなると、これまでペットと一緒にいる時間が長かった生活が変わってきます。

ペットが居ることで制限される事は沢山あります。生き物を飼うという事は、簡単な事ではありません。

これまでペットと共に生活をした経験が無かった方にとっては、コロナ渦が明け自由になった状況でのペットとの関わり方が変わってしまうと困惑します。

ペットを中心に考えるか？自分を中心に考えるか？で変わってきます。

ペットを飼う事はある意味「趣味」みたいなもので、そこに喜びを感じられるか否かです。

旅行が趣味の人にとっては、ペットの存在が足かせになります。

色んな経緯があると思いますが、純粋種のワンちゃんやネコちゃんが動物愛護センターにも増えています。

これは、海外でも問題になっていた記事も見たことがあります。

獣医師の間では、「２００６年問題」というのがあり、２００６年に犬＆ネコの飼育頭数が最大になり、その後は下降しています。２００６年生まれの子は、現在１８歳。今の動物病院には老犬＆猫がたくさん来院しています。人とお同じで年を取れば病気になり病院通いが増えます。今、動物病院が忙しいのは老犬＆猫が多い事にも関係しています。