しかしこんなブログにもコメントをくださったり【いいね!】を押してくださる方もいるんですからありがたい話です。
さて、前回のブログにて禁パチ宣言をしまして、今のところ順調なのですがせっかくですから禁パチを兼ねてギャンブル依存症について解説していきたいと思います。
私は精神医学に関する仕事をしておりまして、この解説を見て少しでもギャンブル依存症について御理解をいただければ幸いです。
それでは始めます。
第一回ギャンブル依存症講座
【ギャンブル依存症ってなに?】
まずはじめにギャンブル依存症とはなにか?
今の時代、インターネットで検索をかければ直ぐに出てくる情報ではありますが精神医療従事者の視点から語っていきたいと思います。
まず始めにギャンブル依存症とは病気です。
WHOの掲げる診断基準ICD-10、アメリカの診断基準DSM-V分類においても正式な精神疾患として認定されており、正式名称を病的賭博(以下ギャンブル依存症)といいます。
診断の基準としてはチェックシートなどが活用されており、一定の数値を満たすとギャンブル依存症として診断されるのですが、まぁ要点を抑えて説明しますと
【ギャンブルに対して自制がきかず、その行為の結果、社会的、経済的に支障をきたす。】
というのが簡単な定義でしょうか。
ギャンブルをする方なら以下のような経験がある方も多いのではないでしょうか?
・ギャンブルが原因で借金をしたことがある
・ギャンブルが原因で約束を破ったがある。
・ギャンブルに行きたくて学校・仕事をサボったことがある
・ギャンブルをしていて、つい熱くなり使ってはならないお金に手をつけたことがある
・余ったお金は基本的にギャンブルに回るから貯金はない
etc...
これらの経験がある方。気分を害する方もいるかもしれませんが
1つでも当てはまればギャンブル依存症であるか、もしくはそのリスクが非常に高いと思っていただいて結構です。
「バカを言うな。自分は依存症なんかじゃない!!」
と思われる方も多々おられるかと思います。
もちろんこれらに当てはまれば必ずしも依存症というわけではないのですが、冷静に考えれば上記の項目は、いずれも経済的にも社会的にも正常と言える行為ではありません。
そして、これはギャンブル依存症に限らず【依存症】と呼ばれる全ての精神疾患に共通する事なのですが、依存症とは【否認の病】と言われています。
自分が病気であることを認めないんですね。
もしくは
「確かに自分はギャンブル依存症かもしれない。でも破産するほどではないし、さほど問題でもない。」
こういった考えも否認の1つですね。第二の否認とでも申しましょうか。
ギャンブル依存症を治すには、否認の打破が必要不可欠。まずは自分がギャンブル依存症であることを認めるのです。
しかしこれが非常に難しい。口先だけで認めたところで行動に現れなくては治療にならない。
自分がギャンブル依存症であることを認め、治療をするというのは、いわばこれまでの生き方を否定することでもあるのです。
これまでの自分を否定し、新たな人生を歩むというのは並大抵のことではありません。
しかし、もし自分をギャンブル依存症だと認め、治療をしたいと思うのであれば、私のブログを見ていただければと思います。
これからは毎日更新していこうと思いますので、微力ながらも依存症を克服したい方の力になれればなと思います。
禁パチを始めたばかりの人間が偉そうなものですが(笑)
最後に一つ
ギャンブル依存症は専門家の私ですら苦戦するほどの強烈な病気です。でも不治の病などではありません、必ず治療は出来ます。
人間、性格は変わらずとも生き方を変えることは出来るのですから。
同志の皆様ともに頑張りましょう。そして力を貸してください。
パチンコを辞めて数日は経ちますが、ブログのスタートとして今日を禁パチ1日目としたいと思います。
それではまた明日!!
