今年のMVPは?
鬼丸(以下 鬼) はい、昨日の続きー!つーか、もう三日目だよ、そろそろ終わろうよ。
ぎん鉄(以下 鉄) 終わらせてくださいよw 中邑対丸藤のインターコンチネンタルから、スタートですね。
鬼 はい、ベストバウト候補w
鉄 候補ね、あくまでも候補ね。
鬼 だって、俺の本命は、チャボ・ゲレロ対…
鉄 マイティ井上?
鬼 いや、アントン・ヘーシンク。
鉄 やってんの?つーか、いつみたの?
鬼 プロレス・クラシック(G+)の再放送。チャボ・クラシック強いよ!(以下、チャボの話が続くが、本編と関係ないので省略)
鉄 タイガー服部か!で、中邑対丸藤は、どうなりました?
鬼 あぁ、はいはい、中邑ね。新春ドームで桜庭だろ?その後、リコシェ、ベンジャミン、真霜、KES、と、本当にチャレンジャー選ばないで、幅広く、防衛してきたよね?
鉄 まさに、インターコンチネンタルなベルトになりましたよね。
鬼 そして、ぐるっと一周して、丸藤記念試合経由のタイトルマッチだろ?メキシカン、WWE、インディ、アルティメット、そして、ノア。これだけ幅広く防衛してるチャンピオンも、なかなかないと思うよ。
鉄 最近、丸藤と言うか、ノアの見方が変わったみたいですが?
鬼 分裂前と後じゃ、ぜんぜん違うよ。変わってないのは、森嶋だけだよ。
鉄 あ、そこは厳しいんだw
鬼 やっぱり、KENTA、丸藤ともに、怪我に泣いてるでしょ?今までなら、怪我しても、誰か別なレスラーがいたから、安心して無茶が出来るわけだ。それで、負傷して、長期欠場につながる、と。
鉄 分裂したら、そうは行きませんよ、と。
鬼 圧倒的に選手がいないんだから、休んだら、カードが組めなくなるだろ?
鉄 その状況下で、休む森嶋って…。
鬼 体がぼろぼろだったのは、仕方ないけど、それも自己管理の範疇だろ?曲がりなりにも、プロなんだから。
鉄 今年は、KENTA、丸藤、そろい踏みでしたね。
鬼 どちらも、今度怪我したら、休むわけには行かない。そうなると、自然と無茶な技が出来なくなる。ということは、一つ一つの技を大切に使うようになる。つまり、試合運びが慎重になる。結果的に、試合に重みが出てきますよ、と、言う話。とび技も使いますよ、でも、
前みたいに、脈絡なく、技の品評会している場合じゃない。断崖式も奈落落としも、ここ一番の切り札になってきた。それだけじゃない、KENTAも丸藤も、フィニッシャーに、サブミッションを選択肢に入れてきた。もう一つ、フィニッシュを選べますよ、と。
鉄 そういう点が変わったから、見方も変わった?
鬼 すごいすごいばかりじゃなくなったよね。安心してみていられると言うのは、今までのノアにはなかった要素だから。
鉄 そこに、中邑が絡んできましたよ、と。
鬼 中邑も、前髪クネ雄になってから、試合が安定したよね。
鉄 棚橋曰く『ストロング・スタイルの呪縛から解放された』だそうです。
鬼 また、丸藤も似たような髪形になっちゃって。戦う合わせ鏡だよw
鉄 キッド&スミスかよ!
鬼 KAMINOGEのインタビュー読むとさ、本当に、棚橋も中邑も、考えてプロレスしてるなと言うのが、ひしひしと伝わってくる。そして、それを実践することで、新日本の風景を変えてしまったんだよね。
鉄 巷では、新日本のWWE化が進んでいるとか、聞こえてきますが?
鬼 WWE化というより、いいところを取り入れて、いらないところは手をつけない、と言う感じかな?
鉄 それは、前から言ってましたよね?
鬼 なかなか、書く機会がなかったから、そのまま来たけどね。ベルトをめぐるテリトリー分けをしたことで、一興行がわかりやすい流れが出来てる。これは、90年代の新日の風景を、より進歩させた形だと思うんだよね。
鉄 テリトリー分けと言うと?
鬼 まず、IWGPは、オカダ、棚橋を軸に、真壁、アンダーソン、最近はディビット辺りが絡んで、防衛戦をぐるぐる廻している。タッグは、天コジ、KES、飯塚&矢野で行ったりきたりしつつ、マッスル・オーケストラが絡んできている。Jrは、言わずもがな、だろ?で、その輪に入れないレスラーが、前座に納まってるわけだ。
鉄 真壁&本間は、タッグに挑戦しないし、アンダーソンはインターコンチに絡まない、住み分けが出来ていると言うことですね。
鬼 そんな中で、中邑はインターコンチネンタルというブランドを片手に、独自で挑戦者を選びながら、その価値を高めてきたわけだよ。
鉄 たぎらせてくれる相手を探してますからね。
鬼 たとえ、それが、ベンジャミンでも、真霜でも、桜庭でも、スミスJrでも、『俺をたぎらせてくれるのか?答えはこうだ、イヤァアオ!』で、済ませてしまうだけの説得力をもてるくらい、試合内容が安定してる。
鉄 そんな二人が、今、出会ってしまったんですよね。
鬼 丸藤のレスリングは、やっぱり、Jrなんだよね。でも、三沢みたいな受けの天才が存在したことで、『GHCヘビーは無差別でもいける』みたいな流れになってるんだよ。でも、それは、三沢に限ったことでね、他の選手はそうも行かない、でも、KENTA、丸藤が戦いの主軸になることで、自然とヘビー対Jrの闘いが中心になってしまう。だから、どうしても、丸藤の持ち味が、消えてしまうわけだよな。そこに、中邑と出あった丸藤の胸中やいかに!なわけだよ。
鉄 丸藤の持ち味を、最大限発揮させ、最後は、たぎりにたぎったボマイェで、しとめるぞ!と。
鬼 東スポのベストバウトの選考基準のひとつに、『わかりやすい』があったみたいだけど、中邑対丸藤は、『わかりにくいけど、面白い』ベストバウトだったと思う。
鉄 なるほど。では、ベストタッグは?
鬼 もうね、これは、俺の中では、1チームしかない。
鉄 誰でしょう?
鬼 ライガー&タイガー。
鉄 意外というか、なんで?
鬼 話すと、長くなるから、まだ、続くのだ…。