なんと言いましょうか、年を取ったのか、番組前半部で、涙腺が大解放。
ロッカールームに貼られたガムテープの一枚一枚に、新日本の歴史が、刻まれている。
創始者アントニオ猪木、坂口、藤波……。
メインイベンターになったもの、夢破れ、団体を離れたもの、引退したもの、立場や生き方は違えど、新日本プロレスに在席し、汗と血と涙を流し、その空間に存在した彼らの影が、そこにはあった。

長州が顔を出し、坂口が思い出を語る。
ライガーの顔が、新弟子に戻る。
雀百まで踊り忘れず。
一瞬だけ、昭和の新日本プロレスが、そこに戻った。

タイガー服部さんの家には、保永さん、永田らが集まり、番組を見ていたそうだ。
このメンバーにも歴史あり。

今回、出演した若手もいつか、メインイベンターとなり、今日のことを振り返るのだろう。

新日本で生まれ、新日本で育ち、新日本一筋で生きてきたライガーが、今回の依頼人というのは、至極当然な話。
この番組で、ライガーは、新日本プロレスの生き証人になった。