こんな朝から、プロレスの話し何ぞしなくたって、と、思うでしょうが、前に消えた日記を、ようやく書く気になったんだから、仕方ない。
1・4ドームも、無事に終了し、百年に一人の逸材こと棚橋が、レインメイカー、オカダカズチカを下し、防衛を果たしました。
大方の予想を覆して?なんですかね。
クネクネな中邑も、IQレスラー桜庭を破り、インタコンチを防衛。
ピープルズ・チャンピオン真壁も、豆柴柴田をキングコング・ニーで撃破。
内藤が復帰するまでは、この三人が、今年の新日本プロレスの顔になるんでしょう。
そんな中、mixiの新日本プロレスコミュの中で、こんな意見が。
『棚橋がチャンピオンか、つまらないなあ。技が地味だし、いい加減飽きた。せめて、シューティングスタープレスくらい、やれよ』
いやまあ、わかるんですけどね。
先日、若いプロレスファンの方と、意見交換をしましたら、やっぱり、ノア最強、四天王はガチ、三沢と小橋は神なんですわ。
まあ、いいんですけどね。
今のノアの衰退は(内部事情はさておき)、三沢と小橋がいなくなったからでしょう?
一時期、丸藤、ケンタ、潮崎、杉浦と入れ代わり立ち代わり、怪我で休場。
前にも書きましたが、若手…というか、第一試合から、エルボー、ドロップキック、ムーンサルトな展開が続く。
じゃあ、メインで、観客を湧かせるには、何をしなきゃ無いんですか?と言うことになる。
新日本でも、棚橋、中邑世代と永田、天山世代では、試合の組み立てが違ってる。
『天下をとり損ねた』世代のレスラーの試合は、長州→馳&健介が教えた世代で、気迫〉技術な試合が多い。
わかりやすいのは、天山の『オェッ!』、小島の『言っちゃうぞ、バカヤロー』、中西の『ホー!』、永田の『デェエイー!』みたいな、雄叫び。
同じ世代で、新日本プロレスを出ていった大谷、西村辺りは、あんまり、試合中は、吠えない。
自分達のレスリングは、こんなにすごいんだ、ホー!と、アピールするプロレスだったりする。
では、次世代のプロレスは?と言うと、ズバリ、『原点回帰』なわけで。
腰を低く落とし、手探りから入り、指をからめつつ、ポジショニングを探りながら、牽制しつつ、ロックアップ。
これは、猪木→藤波、藤原→橋本、蝶野辺りまでの、『新日本プロレスの基本動作』なのだ。
馬場さんの全日本プロレスは、アメリカン・スタイルなんで、カラー&エルボーと呼ばれる世界各国の共通のスタイルから、始まる。
これはこれで、オーソドックスなレスリング。
WWEも、基本はこれ。
しかし、新日本プロレスでは、指一本絡めるにも、イニシアチブ争いがある。
猪木の魅力は、指先まで緊張感が漲る攻防にある。
まあ、そこまで見てる人は………、あー、うちのアメンバーには、いっぱいいますね。
そして、バックの取り合いから、一点集中によるスタミナの奪い合い、裏技も入れたサブミッションの展開から、徐々に、足殺し、腕殺し、頭部決め、と、戦略会議を展開し、フィニッシュに至る過程を積み上げる。
そして、勝機と見るや、必殺技のせめぎあいに。
最後は、ダメージの蓄積と必殺技の威力、そして、我慢比べと時の流れを支配したものが、ベルトを巻いている。
それが、従来のストロングスタイルであるわけです。
武藤は、ムーンサルトを連発しますか?
橋本は、垂直落下なDDTを三発も四発も使いますか?
長州は、ラリアットを連発します。
健介も、ね。
四天王プロレスの醍醐味は、カウント2・9と垂直落下、そして、限りなく繰り出される大技合戦。
それはそれで、一つのスタイルであり、エンターテイメントとしては、極上のものでしょう。
しかし、それは、三沢、小橋一代限りのもので、受け継ぐには、無理があった。
あのスタイルは、誰にでも出来るものじゃない。
八十年代、猫も杓子もラリアットと言われた時代があった。
九十年代から、それは、カウント2・9に、姿を代え、選ばれたレスラーにしか、声援は集まらなかった。
ジョニー・エースやオブライトの悲劇は、そこにある。
新日本プロレスは、再び、時流を元に戻した。
オーソドックスこそが、主流である。
棚橋、中邑、オカダのシングルは、実に見応えがある。
ノー垂直落下、ノーハイフライ。
一撃必殺で、カウント3にこだわる、プロレス本来の凄味、面白さを、凝縮したレスリングが、楽しめる。
新日本プロレスが、小手先、目先の大技レスリングから、脱却したことで、業界の絵図が変わる。
オーソドックスなレスリングが、ど真ん中を行くから、デスマッチも映えるし、ハイフライも受け入れられる。
新日本プロレスが、ブレなければ、他団体もブレない。
だから、必要以上に、大技をエスカレートする必要もないのだ。
昔のNWAチャンピオンではないが、いっそ、棚橋に三年くらい、ベルトを預けてみたら、どうだろうか。
海の向こうのWWEでも、CMパンクが、ベルトを巻いて一年以上が経過している。
今、プロレスの復興を望むなら、レスラーだけではなく、団体も腰を据えなければ、安定しない。
そしてまた、ファンも、視点を変えて、リングを見つめる時が来ているように、思える。
主流のレスリングを見極めていけるよう、目を凝らしていたい。
あー、二時間もかかった。
指、つるわ。
1・4ドームも、無事に終了し、百年に一人の逸材こと棚橋が、レインメイカー、オカダカズチカを下し、防衛を果たしました。
大方の予想を覆して?なんですかね。
クネクネな中邑も、IQレスラー桜庭を破り、インタコンチを防衛。
ピープルズ・チャンピオン真壁も、豆柴柴田をキングコング・ニーで撃破。
内藤が復帰するまでは、この三人が、今年の新日本プロレスの顔になるんでしょう。
そんな中、mixiの新日本プロレスコミュの中で、こんな意見が。
『棚橋がチャンピオンか、つまらないなあ。技が地味だし、いい加減飽きた。せめて、シューティングスタープレスくらい、やれよ』
いやまあ、わかるんですけどね。
先日、若いプロレスファンの方と、意見交換をしましたら、やっぱり、ノア最強、四天王はガチ、三沢と小橋は神なんですわ。
まあ、いいんですけどね。
今のノアの衰退は(内部事情はさておき)、三沢と小橋がいなくなったからでしょう?
一時期、丸藤、ケンタ、潮崎、杉浦と入れ代わり立ち代わり、怪我で休場。
前にも書きましたが、若手…というか、第一試合から、エルボー、ドロップキック、ムーンサルトな展開が続く。
じゃあ、メインで、観客を湧かせるには、何をしなきゃ無いんですか?と言うことになる。
新日本でも、棚橋、中邑世代と永田、天山世代では、試合の組み立てが違ってる。
『天下をとり損ねた』世代のレスラーの試合は、長州→馳&健介が教えた世代で、気迫〉技術な試合が多い。
わかりやすいのは、天山の『オェッ!』、小島の『言っちゃうぞ、バカヤロー』、中西の『ホー!』、永田の『デェエイー!』みたいな、雄叫び。
同じ世代で、新日本プロレスを出ていった大谷、西村辺りは、あんまり、試合中は、吠えない。
自分達のレスリングは、こんなにすごいんだ、ホー!と、アピールするプロレスだったりする。
では、次世代のプロレスは?と言うと、ズバリ、『原点回帰』なわけで。
腰を低く落とし、手探りから入り、指をからめつつ、ポジショニングを探りながら、牽制しつつ、ロックアップ。
これは、猪木→藤波、藤原→橋本、蝶野辺りまでの、『新日本プロレスの基本動作』なのだ。
馬場さんの全日本プロレスは、アメリカン・スタイルなんで、カラー&エルボーと呼ばれる世界各国の共通のスタイルから、始まる。
これはこれで、オーソドックスなレスリング。
WWEも、基本はこれ。
しかし、新日本プロレスでは、指一本絡めるにも、イニシアチブ争いがある。
猪木の魅力は、指先まで緊張感が漲る攻防にある。
まあ、そこまで見てる人は………、あー、うちのアメンバーには、いっぱいいますね。
そして、バックの取り合いから、一点集中によるスタミナの奪い合い、裏技も入れたサブミッションの展開から、徐々に、足殺し、腕殺し、頭部決め、と、戦略会議を展開し、フィニッシュに至る過程を積み上げる。
そして、勝機と見るや、必殺技のせめぎあいに。
最後は、ダメージの蓄積と必殺技の威力、そして、我慢比べと時の流れを支配したものが、ベルトを巻いている。
それが、従来のストロングスタイルであるわけです。
武藤は、ムーンサルトを連発しますか?
橋本は、垂直落下なDDTを三発も四発も使いますか?
長州は、ラリアットを連発します。
健介も、ね。
四天王プロレスの醍醐味は、カウント2・9と垂直落下、そして、限りなく繰り出される大技合戦。
それはそれで、一つのスタイルであり、エンターテイメントとしては、極上のものでしょう。
しかし、それは、三沢、小橋一代限りのもので、受け継ぐには、無理があった。
あのスタイルは、誰にでも出来るものじゃない。
八十年代、猫も杓子もラリアットと言われた時代があった。
九十年代から、それは、カウント2・9に、姿を代え、選ばれたレスラーにしか、声援は集まらなかった。
ジョニー・エースやオブライトの悲劇は、そこにある。
新日本プロレスは、再び、時流を元に戻した。
オーソドックスこそが、主流である。
棚橋、中邑、オカダのシングルは、実に見応えがある。
ノー垂直落下、ノーハイフライ。
一撃必殺で、カウント3にこだわる、プロレス本来の凄味、面白さを、凝縮したレスリングが、楽しめる。
新日本プロレスが、小手先、目先の大技レスリングから、脱却したことで、業界の絵図が変わる。
オーソドックスなレスリングが、ど真ん中を行くから、デスマッチも映えるし、ハイフライも受け入れられる。
新日本プロレスが、ブレなければ、他団体もブレない。
だから、必要以上に、大技をエスカレートする必要もないのだ。
昔のNWAチャンピオンではないが、いっそ、棚橋に三年くらい、ベルトを預けてみたら、どうだろうか。
海の向こうのWWEでも、CMパンクが、ベルトを巻いて一年以上が経過している。
今、プロレスの復興を望むなら、レスラーだけではなく、団体も腰を据えなければ、安定しない。
そしてまた、ファンも、視点を変えて、リングを見つめる時が来ているように、思える。
主流のレスリングを見極めていけるよう、目を凝らしていたい。
あー、二時間もかかった。
指、つるわ。