タイトルは、わざとです。

最近の日課は、古いビデオをDVDにおとすこと。
で、今日のお題は、グレート・ムタ総集編でした。

テレビデビューの馳戦からIWGPとった直後の藤波戦、橋本戦、スティングとタッグを組んでのスタイナーズ戦、まだ、髪がフサフサだった頃のムタ詰め合わせです。

で、気になったのが、表題の『リッキー・スティムボード戦』でして、私の記憶が確かならば、この試合は、アントニオ猪木デビュー三十周年記念大会だった、と、思います、二十五周年だったかしら?
グレートなムタが、天井から宙吊りになって降りてくるパフォーマンスとは、裏腹に、試合内容が大凡戦に終わり、場内から、大ブーイングが浴びせられておりました。

その要因となったのは、リッキーの執拗なまでのアームホイップからの腕攻めとムタのアキレス腱固め&アリキックによる、これまた、執拗なまでの足攻め。
ついでに、リッキーのオーバー・アクション。
当時の週プロでも、ボロクソに書かれていたのを、覚えています。

でも、今見なおすと、地味ながら、魅せる攻防をしてるんですよね。

ただ、気になったのが、リッキーのオーバー・アクション。
なんで、アキレス腱固めくらいで、あんなに、足を引きずる仕草を見せたのか、不思議だったんです。

が、昨日、謎が解けました。
確か、オリエンタル・ヒールは、奇妙奇天烈な足殺しを、得意にしているケースが多いんですよね。
カブキやタイガー・チャン・リーも、キウイ・ロール辺りを得意技にしてました。
ムタもアメリカ遠征時代は、足殺しを中心に試合を組み立てていたはず。
インディアン・デスロックからの鎌固めは、その最たるものでした。

つまり、ムタ対リッキーは、オリエンタル・レスラーによる直輸入のアメリカン・プロレスだった!

ハイスパート・レスリング全盛の九十年代初頭の新日本プロレスでは、受け入れられない試合だったのかも、しれません。

思えば、新日本での最初の頃のムタの試合は、外れが多かったように思います。
武藤も、始めは、嫌がってましたし。


役者が揃っていても、上がる舞台を間違えると、できが良くない、そんなこともあるようですね。