YourEyesのブログ

YourEyesのブログ

ブログの説明を入力します。

Amebaでブログを始めよう!

大気中CO2濃度が増しても深刻な地球温暖化は起こらない???



長い目で見れば、温室効果ガスの有無にかかわらず、地球が太陽から受け取るエネルギーは、地球が宇宙へ放出するエネルギーに等しい。このエネルギー収支の釣合は「放射平衡」と呼ばれている。ただし、ここで、植物の光合成によるマイナス分と地熱や可燃物の燃焼によるプラス分とを無視している。

温室効果ガスが無い場合には、地表が(赤外線として)放射するエネルギーのすべてがそのまま宇宙へ放出される。これに対して、温室効果ガスが有る場合には、地表が放射する赤外線の一部分が温室効果ガスによって遮られ、宇宙へ放出されなくなるから、地表温度は、温室効果ガスが無い場合よりも高くなって、上記の「放射平衡」が成り立つようになる。これが「温室効果ガスによる地球温暖化」である。

地表が放射する赤外線の波長範囲は450μmμm 1000分の1mm)であり、そのような赤外線のうち、CO2によって吸収されるのは波長1219μmの赤外線のみである。そのような、CO2によって吸収される赤外線のほとんどすべてが、すでに、現在の濃度のCO2によって吸収しつくされているので、CO2濃度が今よりも増しても、宇宙へ逃げる赤外線の量はほとんど減らず、さらなる温暖化はほとんど起こらないCO2の赤外吸収スペクトルの測定データ(*)から、最大限過大に見積もっても、CO2濃度2倍化による温暖化は0.6℃を超えないと計算される。すなわち、大気中CO2濃度が増しても深刻な地球温暖化は起こらない

付記:「地球温暖化は、地表が(赤外線として)放射するエネルギーの一部分が温室効果ガスによって吸収され、それが地表に戻ってくるから起こる」のではない。もともと地表が放射したエネルギーが地表に戻ってきたからといって、温暖化が起こるはずがない。温暖化は、上記のように、地球の放射平衡が成り立つように起こるのである。「地球温暖化の問題」は、上記の間違った考えによると「気象学の問題」となり、正しい考えによると「物理学の問題」となり、「物理学の問題」としては、上記のように、はじめから「無いに等しい問題」であったのである。まことに残念なことに、CO2有罪論を主張し続けるIPCC(国連の下部組織)も、その主張に反対する専門家も、この問題を「気象学の問題」として捉え、全く不毛な議論を延々と続けている。

                                   

* http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05.pdf (p. 1042)