日曜日、毛糸のもつれたのほぐす。

娘が、以前編んだ編み物をほどいたのだろう
くしゃくしゃになった毛糸を持って来て、
お父さん、ほぐすの手伝ってというのである。

以前からからみあったものをほぐすのは自分の役目でありました。
今回のものはかなり複雑でたくさんの結び目が既にできている。

最初はこれ無理かもと言いながら、ひとつひとつ結び目をときながら
高校野球を観ていました。

履正社と地球環境の試合でありました。

地球環境とは変わった名前の高校であるなと思いながら。
2002年創立の通信制の学校で野球部は2005年創部だそうだ。
通信制の学校であるから生徒は普段顔をあわさない。
応援団も少ないが、周りの力を利用して甲子園である。

野球部は寮生活であるから、集団行動をしている。
さまざまなスタイルの型で今らしい高校の型なのであろうか。

通信制の高校であるから、野球に当てる時間はたくさんあるな
と思いながら、でも、授業があっての部活であるので練習も集中
できるのではと思います。

恐らく、選手達は何かすごい時間管理術を学んでいるのかも知れない。

試合が終わるころ、糸のほつれに目処がたった。
娘に糸をのばしてもらい、からみあった糸と糸の間に毛糸の玉を
通して、ひとつひとつほぐしていく。
最初は人にまるなげであった娘も途中から自分もしたくなったの
であろう。最後は真剣なまなざしで糸に集中しだした。
最後のほつれを解いたとき満面の笑みを自分に返してくれました。

この時間が無駄だったかどうかはわからない。
案外指先を使うことに集中するのもいいかも知れない。
名門校の試合を見るのもよし、初出場の今時のスタイルの高校の試合を
見るのもよし。

最後まで糸のほつれが解けたのが何よりも至福である。