歌が上手くなるには、というよりは歌を歌えるようになるには、といった方がいいのかもしれません。
僕は歌が大好きです。中学校の頃から音楽を聴きながらほぼ毎晩歌っていました。(笑)
そのせいか、大人になった今では、カラオケに行ったときに上手いと言われます。
ですが僕は決して上手いわけではありません、そこそこに音が取れて、声が出ていて、歌えているのです。
こう言うと偉そうですが、それすらもできていない人が多いと感じます。
僕が歌を歌い始めたのは中学の頃です。かなりの恥ずかしがりだったので、カラオケはたとえ行っても歌ってませんでした。
最初はというと、布団に潜っては当時流行っていた曲を聴きながら、ぼそぼそと歌っていました。
ですが、高いところがいつも裏声になります。裏声じゃないと出ないのです。ですが、当時はまだ裏声以外の出し方を知らなかったのでそれで満足して、毎晩布団の中で歌っていました。
時には、家族に聞かれて恥ずかしい思いをしたこともあります。
毎晩歌う習慣がしばらく続いたあと、僕はあることに気がつきました。
もしかしたら、親とけんかをした後だったかもしれません。
よくよく考えてみれば、怒鳴っている時ってなんだか高い声がでる気がするのです。
僕は怒りが爆発したら納められないので、家族の前でこそですがわめきちらします。
すぐに、実践してみました。いつもよりも数倍も大きい声で、怒鳴るつもりで、
すると、裏声でなくても声が出たのです。
最初は、ただ声が出ているだけで、つっかかったような聞き苦しい声でした。
高校に入ってから、初めてカラオケに行きました。
そのつっかかった声を聞き苦しくないように調整したりして、最初は高い声の歌に挑戦していました。
すると、歌っているうちに更にもう1つの声の出し方に気がつきました。
出し方は今までと同じなのですが、喉を開くのです。
今までは喉に突っかかっていたのを、喉を開く事で息をそのまま口から出すのです。
これは、かなり疲れます。息が全部漏れていく感じです。
ですが、これなら喉につっかからないので聞き苦しい感じがしません。
ここまで出せるようになってからは、カラオケが楽しくてしかたありませんでした。
今思えば、毎晩裏声でも布団で歌っていたのが良かったのかな?とも思います。
その時の自分はまだ、「歌う」ではなくて「音程をつけて喋る」という感じだったと思いますが。