長かったです。
ライブは2019年9月の新木場サンセット以来。
旧MIKKE ツアーのチケット獲れたのが、2019年の10月ぐらいだったかな。当選したのはそこから半年以上あと、2020年6月の大宮でした。他の選択肢もあったのだけれど、複数回は難しいと思ったし、長年の念願でもあった「大宮でスピッツ!」を叶えたかったから、そこに絞ったのでした。
ずいぶんと待たされました。コロナ禍に突入し、延期、延期、延期の末の中止。NEW MIKKE のチケットが優先で獲れたのはほんとにありがたいことです。
2021年6月19日、ぴあアリーナMM。
不安定な世の中だから、ギリギリまで行けるかどうか確信がなかった。でも行けるんだ。やるんだ!ありがとう。全てに感謝したい。
もっと感極まってボロボロ泣いちゃったりするかなって思ってたんだけど、気持ちが高まり過ぎて振り切れた感覚で、意外と冷静でした。
撮影機材が入った公演を観るのは初めてのこと。DVD化あるかな、それとも配信かな。僕、映ってるかな。
[オープニング]
SUGINAMI MELODY のファンファーレはなし。盛り上がり過ぎて声が出ちゃうからかな、と推察。
ステージ前の10数本並んだLEDライトの後方に、メンバーはいつのまにか登場していました。あのLEDライト、何かみたいだなって思っててあとで思い出しました。ピタゴラスイッチの10本アニメです。
以下セットリストです。
01 見っけ
イントロスタートと同時にLEDライトが上がっていきました。予想通りの1曲目。再会へ!
02 はぐれ狼
いい2曲目です。
空席がある分反響が大きくなってしまう、ってことはあるのかな。
03 エスカルゴ
声を出せないのは残念すぎる。でも嬉しい。残念嬉しい。
04 けもの道
横浜の日の出バージョン。泣けてくるよ。
05 稲穂
いつぞやのレキシが来たときの新木場サンセット。
[MC]
ファン目線で声をかけてくれるマサムネ氏の優しさよ。うしろ、左、右、前の方、と来て、「自分がどこに属しているかいまいちわからない、真ん中へんのひと、、、」うぉー、いつものやつきたー!
06 遙か
素敵です。
07 快速
埼京線のことを歌ってくれているそうで埼玉県人としては嬉しい。間奏のコーラスは一緒に声出したかった!
けんざかーぃ♪ってとこ好きです。けんざかーぃ♪ってとこ。
08 放浪カモメはどこまでも
秀逸!素晴らしい!
09 ワタリ
おお、すげぇの来た!2番のAメロと間奏のドラムがかっこいい!
10 ラジオデイズ
Tシャツになった曲。好きです。君がいたから僕は続いてるんだ!
[MC]
11 優しいあの子
改めていい曲だ。噛み締めた。
以前新木場で聴いた時には不意に始まっておおって思ったんだけど、今回はイントロ前にドラムスティックのカチカチがありました。
12 ヒビスクス
赤く照らされて、照明がだんだん降りてきました。クージーのピアノ素敵です。
13 水色の街
最近はこういうゆったりした曲の方が、バンドとしての凄みを感じられるようになってきました。スピッツの進化と僕の成長です。
14 まがった僕のしっぽ
うぉー!聴きたかったやつ!
流れ的に、来るならこのへんだなって思ってたら来た!クージーがなんか準備してそうだったから、もしかしたらって思ったら、フルートさらっと吹いちゃうキーボーディストすごいぜ!
転調後に原曲と合わせてクラップするひとがあまりにも少なくてこの曲の不人気を思い知りました。その一方で再度の転調で元のリズムにピタッと戻るところには激震が走りました。またライブで聴きたいです。叶わないかもしれないけど、この秀逸な曲をこれからも推しておきたい。
[MC]
15 青い車
今のスピッツが演奏すると5割増しの名曲になる。
16 YM71D
歌詞の意味はともかくとして、ノリの良いリズム、ライブで堪能できる素敵な曲。
17 ロビンソン
3大ヒットが来るとむしろがっかりしていた以前の僕ですが、ずっとスピッツ聴き続けてきた結果として、最近はこの曲の深みにハマっています。聴けて良かった。
18 ありがとさん
ありがとさん、ありがとさん。
19 楓
クージーの見せ場多数。絶大なる人気曲でありながら、最近までそれほど思い入れはなかったのですが、猫ちぐらの夕べで話題になった、さきちゃんがアウトロでシンバルの余韻をピタッと止めるシーンがあまりにもカッコ良すぎて、俄然ライブで見たい曲になりました。あとクージーの甲子園事件という歴史を知って以降は妙にそれを期待してしまっている自分もいます。
シンバルをピタッと止める崎山さん、肉眼で拝みました。ありがとうございます。聴けて良かったです。
[MC]
20 渚
おおっ、多和田真三郎!
イントロでみんなで手拍子、お客さんも乗ってきた!
1番終わりからのドラムのリズム!
21 8823
さあ、終わりが近づいてきています。
22 俺のすべて
疑念が晴れました。というのは、あのタンバリンの音、ライブ映像であまりにもちゃんと聴こえるから、マイクで拾えるわけないのになんでかな、と思ってて、恋のうたのマラカスもそうなんですけど、映像作品にする時に後から音を足してるんじゃないか疑惑があって、でも横浜サンセットのYouTubeのコメントに、あれは草野さんのボーカルマイクで拾えてるんだ、って言ってる方がいて、それは自分で聴いて確かめたい!って思ってたんです。確かめました。ちゃんと聴こえてました、タンバリンの音!ボーカルマイクで拾えてるんです。マイクって凄いですね。
スピッツの進化、機材の進化、ライブはどんどん凄くなる。燃えるようなアバンチュール。
最後のドラムの見せ場、お客さんの歓声が湧かないのは残念だけど、精一杯拍手したよ。
23 紫の夜を越えて
聴けるのか、聴けないのか、聴きたい、聴きたかった曲。良かったです。一緒に越えました。
2小節、イントロが原曲より長かったです。
歌詞に込められた本当の意味はわからないけれど、故人に向けられた曲なのかもしれない、と最近は考えています。
本編終了
[アンコール]
アンコールの拍手が揃う不思議を、この夜も体感。とくにこの日のぴあアリーナはすごかったよ、ほんとにピタッと揃って、それが長かった!なんかジーンときちゃったよ。
01 群青
彼らも楽しそう。やってる本人たちが楽しんでるっていうのもスピッツの魅力。
[MC]
ゆかいな仲間たちの紹介。
どこのMCだったか定かではないけれど、旧MIKKE ツアーの前に、MCのネタ作りのために大宮に出かけたりしてた、と話していたのが嬉しかったです。なにかと大宮の話題が多い草野氏。好きなのかな、大宮が、埼玉が。大宮行けなかったのは残念だったけど、これからもいっぱい埼玉でライブやってほしい。
中森明菜をちょろっと歌ってくれたのもここのMCだったかな。
02 うめぼし
うぉー、すげぇのが来たー!
ちゃんと憶えてないんだけど、原曲と違い、イントロから全パートが参加してたような気がします。間奏はベースソロでした。かっこよかったです。
うめぼし食べたい僕は今すぐ君に会いたい。コロナ禍のいろんな想いを、歌詞に重ねて聴いてます。ありがとうございます。
最後の曲を前に、バタフライ効果という現象に例えて、会場の1人が欠けてもこの空気感は作れなかったと、またいつもの話を披露してくれるマサムネ氏。俺たちも参加してるんだ!って気づかせてくれる喜びよ。ありがとう。
03 ヤマブキ
予想通りのやつきた!サビ前の、くるぞくるぞーっていう高揚感が、ライブだと一層たまんない!ミスチルか!
間奏ギターソロで三輪テツヤ氏が珍しくミスったようで、かと思ったら意図的に原曲と違うアレンジにしてたのか、あるいはミスをごまかすために咄嗟に変えるというすごいことをやっていたのか、真相はわかりません。
曲終わりに見っけの最初で流れるティロティロティロティロ♪っていう音が。見っけで始まってヤマブキで終わるっていう流れには強いこだわりがあったんだなと解釈。
ありがとうございました。最高でした。
混雑を避けるため、終演後は案内に従って時間差で退場。待ってる間に余韻に浸れてなんか良かったよ。ライブに関わってくれた全ての人に感謝です。
スピッツは進化する、機材も進化する、俺も進化する、そして会場も進化しています。
ぴあアリーナ、凄く良かったです。きっと良い映像が撮れてるだろうから楽しみです。アリーナ席だから問題なかったのだけど、4階席の景色もたぶん最高だから、それもいつか体験してみたい。
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セトリについて。
ネタバレ解禁で中止前のMIKKE ツアーのセットリストを確認。うむ、ほぼそれを踏襲した感じで、NEWと銘打たれたからどうなるのかなって思ってたけど、アルバム見っけを中心に構成されていました。見っけからセットリストに入らなかったのは、花と虫、ブービーと、初夏の日、かな。あとブランケット。初夏の日は仕方ないとして、花と虫は楽しみにしていたし、ブービーはライブで聴いたら凄みを感じられそうだから聴いてみたかったです。最近は僕も歳をとったので、ゆったりしたテンポの曲でバンドのクオリティを堪能したいって思うようになりました。この日も遙かとか、水色の街、うめぼし、そのへん聴けて良かったなって思ってる。まがった僕のしっぽも。
定番曲以外で、初期中期のアルバム曲が盛り込まれるパターンが多いということが最近の研究でわかってきました。まさかの出会いが体験できるからスピッツのライブはやめられないわけなのですが、今回はワタリとうめぼしがそれでした。別日では点と点が入ってたと知って驚愕しております。いつか聴いてみたすぎる。
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バタフライ効果について、早速調べました。そういうの、わりと大好きなので。
ブラジルの1匹の蝶のはばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか。蝶がはばたく程度の非常に小さな錯乱でも遠くの場所の気象に影響を与えるか、という問い掛けだそうで、気象学者の講演タイトルに由来しているのだそうです。
参加したひとりひとりの小さな力が、最高のライブを作り出すことに影響を与えている、そう思わせてくれるマサムネ思考、凡人にとってほんとに嬉しいことです。
ふと感染症対策のことを考える。誰かひとりのちょっとした予防が、大きなものに効果を与えている、そういうこともあるのかもしれません。スピッツのライブが成り立っているのも、俺たちの予防の効果だぞって胸を張りたい思いです。
さて、蝶が羽ばたく程度の非常に小さな錯乱。ん?どこかで聴いたことありますね。はい。
「蝶の羽が起こすくらいの弱い風受けて」という歌詞に繋がっているのだと気づいた瞬間に、未体験のエリアへ到達したような気分になります。
ありがとうございます。これからもスピッツを聴き続けて生きていきます。
ありがとうございました。またお会いしますよ!
田植えの季節過ぎれば、雨がいろいろ消してくれそうで、へへへと笑ってみた。