アナログゲーおじさん -2ページ目

アナログゲーおじさん

ウォーハンマーFRPを中心にTRPGで遊んでいます。ミニチュアペイントでも楽しんでいます!

【これまでのあらすじ】
交易都市ナルンに流れ着いた冒険者たちは、貧民窟にて暴漢に襲われかける令嬢を助ける。そして、彼女に依頼されてナルン刑務所に投獄された恋人のフェルナンド卿を救助する。
その過程でギルモア看守長の不正を暴いた一行はナルン警備隊のホークウッド伍長と知り合う。


【PC 】
オリヴァー…人間の墓荒し。ジャイ子に似た妻をもつ男。元ストリップ小屋のボーイ。

ハインツ…人間の街道巡視員。戦闘力は高いが冒険の直前に彼女にフラれる。童貞。

ペドロサ…エスタリア剣士。物見遊山にナルンにやって来たおじさん。ナルンのボロ宿を気に入っている。

メリア…エルフの船乗り。一同の紅一点。エルフの女王により宝石を集める使命を帯びている。ハインツにぱふぱふする約束をしている。


【本編】
GM「…というわけでホークウッド伍長はみなさんにいたく感謝し、今後とも仕事を依頼するかもとのことです。その上で、『あの夏の黒山羊』亭のフードチケットをみなさんにくれます。5s分、ただ食いできます」
一同「わーい!」


タダ飯に期待し、あの夏の黒山羊亭に到着する一同。この居酒屋は20年前のビーストマン襲撃の際、ビーストロードの黒山羊を打ち倒した『隻眼のエトガル』が褒賞金を元手に開店したという。エトガルは孫娘のソニアと店を切り盛りしている。

GM 「ソニアは嫌そうな顔をしています。またただ食いしに乱暴者がやってきた!」
ペドロサ「ここはチケットではなく、わしが1カール出そう」
メリア「私も女の子には優しくするのでお金を出しますよ」
GM 「ソニアは大喜びでお酒とイノシシの炙り焼きを持ってきます」

舌鼓を打つ一同。
童貞をいじられるハインツ。

オリヴァー「いいか、結婚てのはよぅ!」

GM 「そこに赤ら顔の老人がやって来ます。楽しそうな連中じゃ。ワシも混ぜてくれ」

と、オスカーという老兵がやってくる。お互い自己紹介をすると、オスカーは自分の牛モツの塩焼きを分けてくれる。…目の前で思いっきりレモンをモツにぶっかけながら。

ハインツ「聞かずにぶっかけやがってこの野郎!」

激昂するハインツをよそに女性の話に食いつくオスカーじいさん。そして、新兵の頃、見世物小屋で見たバーレスクの踊り子の話をうっとりとした様子で語る。なんでもめちゃくちゃ美人だったとか。

ハインツ「気持ちの悪い色ボケじいさんだ」
GM「ソニアがいうには、ちょうど見世物小屋の一座がナルンに来ているそうです。オスカーは入場料は自分が出すからとみなさんを誘います」
ペドロサ「見聞を広めにきたので是非みたいぞよ」

ナルンの街路は灰と煤に汚れ、工場からは鳴り止まぬハンマーの金属音が響く。靴も履かない腕白小僧が通り抜けたあと、裕福そうな商人がのっしのっしとふんぞり返って街路をわたる。まさしく混沌。
そんなナルンの市場の一角に天幕が立てられ、貧民から貴族、老若男女が並んでいる。オスカーにお金を出してもらい、見世物小屋へ。メニューは「グリーンスキンを一刺し、パズル、白い大熊、メリーゴーランド」。その際、メリアとハインツは「お似合いのカップルだねぇ!」と道化師にお花を刺してもらう。

オリヴァー「俺はパズルにする。これが一番危険がなさそうだ」
GM 「これはモルデンカイネンの作った組み木細工だ!解ければ聖なる護符をあげよう。一回3ペンスだよ!」
オリヴァー「知力テスト…失敗…もう一回…ダメだ…ラストもう一回…成功」
GM「このパズルを解いたのは旦那が初めてだ!この護符を差し上げましょう」
オリヴァー「値踏みには失敗したが値打ちものなのかな。母ちゃんにやろう」
GM「さて、完成したパズルはドワーフの男、美しい女性、騎士、それから内蔵をむき出しにした、肉の塊のような怪物の図柄です。道化師が言うには『ドラッケンフェルズの一行に襲いかかった、変幻の怪物の逸話をテーマにしたパズル』だそうです」

続いてメリーゴーランドに乗るペドロサとメリア。道化師がクランチを回すと木馬がガタガタと激しく揺れながら上下に揺れる。当然、頑健チェックが求められるが…

メリア「成功!船上に比べればなんてことありませんわ」
ペドロサ「わ、わしはもうだめじゃ…げろげろ」
GM 「道化師が痰壺を持ってきます。壺の使用料は一回1ペンスだ」
ペドロサ「お金を払って休んでいきます…」

ハインツはグリーンスキンに一刺しに挑戦。前もって一人で挑戦しようとすると「先程のお嬢さんと一緒の方が喜ばれますよ」と道化師に諭されたため、鼻の下を伸ばして待つ。それから、メリーゴーランドを終えたメリアと合流してからの挑戦である(実は受付で渡された花はカモの目印で、二人セットにしたところで金をふんだくろうとする見世物小屋の作戦である)。

GM「グリーンスキンを一刺しとは!テーブルに釘で打たれたグリーンスキンの革片を投げナイフで刺す。ただし、非常に小さいので射技-20%です。成功すればレッドドラゴンの瞳と呼ばれる宝石が貰えます。お代は3ペンス。」
ハインツ「格好よく早抜きで投げます!照準も不要!失敗度4…!幸運点使います。というのはイメージトレーニングで…照準つけて投げます…成功度2!」
GM「(ここで散財させたかったのに)ナイフは革の中心に刺さりました。拍手喝采レッドドラゴンの瞳が渡されます。値踏みして良いよ」
メリア「成功したよ。女王様に献上しよう」
GM 「なんの価値もないガラス玉と判明しました。そして、呼び込みの道化師は何食わぬ顔で木箱から予備のレッドドラゴンの瞳を取りだし、それから懐にしまいます」
メリア「ハインツ君の顔を立てて、捨てずに持っておきます」
一同「優しい…」


お楽しみの白い大熊。キスレブの山奥から連れてきた世にも珍しい白熊との触れ込みだが…。

オリヴァー「中○みたいに熊にペンキ塗っただけじゃないの?」
GM 「(ニヤニヤ)察知テストをしましょう」
メリア・オリヴァー「成功」
GM「これはペンキを塗っただけの熊ですね。30秒ほどでどこかに消えます」
ペドロサ「失敗。すごい!エンパイアにはこんな生き物がいるんだ!お兄さん、この熊はどこでとれたんだい?」
GM 「道化師はキスレブだよ、とうわ言のように繰り返します」
ペドロサ「目をキラキラして聞いてます」
オリヴァー「なんかもう気の毒だし…」
メリア「なにも言わないでおきましょう…」

さて、日も暮れてバーレスクのショーが始まる。これは薄着をまとった女性がちょっとエロい躍りをする大人気の興行だ。この見世には余程自信があると思われ、お代は見てのお帰りだと道化師は呼び込む。
一同は運よく前の客席に座る。ステージとの距離はちょうど4ヤード。

踊り子はアラビィのお姫様とのことだが、実際に大変美人であり、躍りの妙手だ。絹のごとき髪はカラスのように黒く、瞳はどんなエメラルドより美しく、知的な光を湛えたグリーン。彼女は松明をもって登場する。さながら炎に揺らめく蛾のようだ。その躍りはいやらしくはないが、上体を反らした膨らみは大変セクシーである。

踊り子を目にしたオスカーは「まさか…いや、そんな…」と驚く。オスカーがいうには、若い頃に見た踊り子と寸分たがわず瓜二つとのこと。

ショーが終わり、なんとか踊り子と話せないかと提案する一同。とりあえず群衆を回避するために敏捷、それから上手くアポを取れるか協調で判定。その結果、オリヴァーのみが成功する。

オリヴァー「踊り子と小屋には慣れてんだ。ちっと挨拶がしたい。よろしく頼むぜ!」
GM「みなさんは躍りの練習をするところに遭遇します。月光に煌めく彼女の踊る姿は神秘的ですらあります」
ハインツ「じいさん、せっかくだから声をかけてみろよ」
GM「オスカーは指をもじもじさせながら、でもわし、妻もいるし…とぶつくさ言ってますね」
ハインツ「誰も口説けとは言ってねえ」
GM 「なんやかんやでオスカーは昔のことを聞きます。すると、踊り子は自身をフリーダと名乗り、よく祖母に似ていると指摘されることを言います。そして、これが祖母とロケットを見せてくれます。確かにそっくりです。それから、あんたたち、さっさとその花を捨てた方がいいよ。それは金を持ってそうなカモの目印だよ」
メリア「お花に罪はないから…それにしてもとても素敵な躍りね」
GM「ええ、今はこんなだけど、いつかナルンの劇場で踊りたいんだ」
ペドロサ「なるほど、インチキだらけの見世物小屋で、この子の躍りだけ本物なのね」
GM 「そういうことです。それから、タダ券を渡されても受け取っちゃダメだよ。あとから売店やら見世物でお金をふんだくられるから」
一同「そういや入場料はタダだったけど、結局散財したなぁ」
GM 「とそこへ、団長の魔術師風の男がやって来ます。おおフリーダ、こんなところにおったのか。で、旦那様がたは?」
オリヴァー「あんまり躍りが上手だから挨拶してたのさ」
GM 「なるほど、そうでしたか。ありがとうございます。明日も興行はありますから、是非お越しくださいとタダ券を渡してきます」
一同「これがさっき言ってたやつか!」

夜も更けたのでそれぞれ寝床に帰る。ペドロサはボロ宿、オリヴァーは自宅。そしてメリアとハインツは…

メリア「GM、この前のセッションの繋がりで1シーン欲しいのですが…宿を探したいです。ハインツ君といきます」
GM 「どんなところにしましょかね。屋号は…」
ハインツ「ホテルリバーサイド(笑)」
GM 「ほな『川沿い』亭で(笑)連れ込み宿って感じですね。男女がいて、娼婦がいて。店主はばあさんです」
ペドロサ「休憩とかお泊まりで値段変わりそうね(笑)」
GM 「ですね(笑)ほなら男は1s、女も1s、加えて連れ込み料1sだそうです」
ハインツ「別に連れ込むわけでは…!?まあ間違えてツインの部屋をとりましょう」
GM 「中で何するかは知らないよ。男と女で入るなら1sだ」
ハインツ「じゃあここは私が払いますよ」
GM 「老婆は長いキセルからすぱーっと煙を吐きながら、二階の奥の部屋だよ、と案内します。階段を登ってくと、獣めいた声があちこちの部屋から聞こえます」
メリア「ハインツさん、監獄で約束した通り、ぱふぱふしましょう!ぱふぱふとは!はだけた胸に顔を突っ込むという行為を意味する!」
ハインツ「え…あ…ごめんなさぁい!!と叫んで兵舎に帰ります」
一同(童貞やこいつ…)
オリヴァー「ハインツ、大事なものは大事にしすぎてもいかんのだぞ!」

等という一幕を挟みつつ、翌朝、オリヴァーは騒がしい隣人に叩き起こされる。

GM 「オリヴァー、てぇへんだ!貴族の死人が出たそうだぞ!見世物小屋でだそうだ!」
オリヴァー「貴族の死体…金になりそうだな…母ちゃんいってくる!」
GM 「また偽物の護符(パズルでもらった護符はやはりガラクタだった)を持って帰ってきたら承知しないよ!」

と、起承転結の起にも関わらず、続く!



「どうして早く言ってくれなかったのですか…」

彼女は口を尖らせながら、かつて御者であった男に不満を漏らす。

「お友だちを連れてこられるなら、早くに言ってくださらないと!お食事だって用意しなければいけませんし…それに…赤ちゃんだってビックリします」

いたずらっ子のように彼女は微笑みかける。


〈導入〉
領館の幽霊騒ぎ(祖霊が吸血鬼の出現を警告しにやってきたのであった)を解決した一行は、図書館にてアーティファクト『ランドルフの魔鍵』の情報を得た。




さらに、図書館司書の祖父の日記から、魔鍵にまつわる記述も発見。



アンソル「そなたらのおると飽きぬ旅路よ」

ベルトルド「俺の方もだぜ」

と桃園の誓いを交わす一行であるが、兄を吸血鬼アーロンに殺されたピロシキは心中穏やかではない。
必ずや暴虐なる不死どもを滅せんと、吸血鬼狩人の洗礼を受けるのであった。
共にアーロンを倒した吸血鬼狩人(元墓荒らし)ガスコインとは分かれ、一同の旅は続く。詳しくはアンソル殿のブログをチェックだ


さて、ヒバリにまつわる合言葉を知った一同はアルフリーダと合流し、うっそうとした街道を抜けて青猫亭へと向かう。古ぼけたその宿屋は野伏せりの休息所でもある。しかし、静かな佇まいとは大きくかけ離れた罵声が屋内から聞こえてくる。思わずドアを開ける一同!彼らが目にしたものはテーブルに座り、うつむいたフリン。そして、その傍らに立っているのは厚手のコートを羽織り、マスクで顔を隠した男だ。コートの男はテーブルを握った拳で乱暴に殴りつけながら「この背教者め!さっさと森を案内せぬか!」とフリンに迫る。

「この森には人狼が出ると聞いておる。はよう案内せい!それがうぬらの使命だろう!」

しかし、フリンは張り詰めた水面のように、静かに呟く。


「私は待っているのだ、魔狩人どの。ヒバリの使者を」



「地図にない村」



「あの山には近寄らん方がええで、だんさん」
我らは富と名声を求めた冒険者だ、何を恐れるものがあることか。君たちは宿場の老婆の警告を一笑し、山へと向かう。あの山を越えれば。そう、あの山を越えねばならぬ。


霧に包まれた山を進む一行は、気がつけば廃墟の一室で目覚める。どことも知れぬ山中の村だろうか?しかし住人は?目にはいるのは奇怪な石碑、香るは甘く誘うようなザクロ。

そして君たちは、朝日と共に闇に消える異形を目にする。


あの山を越えねばならぬ。



Npc



緑のハーゲン


廃屋に捕らえられていた男。
傭兵を名乗るが…。
グール、それはゾンビやスケルトンとも異なり、不死者の枠にあるもののいまいち取り扱いがゲームによって差のある種族!
ウォーハンマーでは共通語(ライクシュピール語)を話す知的種族でもある。

ダークソウルで遊んでると、亡者と化した兵卒が襲い掛かってきますが、この辺のポジションのモンスターは汎用性があるんじゃないかと塗りました。




こちらはリーパーのグール。大柄な個体はガストですね。グールの族長あたりで運用出来そうです。
肌はファレホのカーキをベースにして、ボーンホワイト、ウルフグレイでレイヤリングしました。



手前はmanticのundead encounterのグールです。フロストグレイブ用のモンスターですね。ドスや肉切り包丁に知性を感じます。簡単な武器なら使えるんやで!
こちらはファレホのソンブルグレーにアーミーペインターの灰色族と2種でレイヤリングしました。服はすべてフォレホのチャードブラウンで革を纏った怪物にしましたが、並べると砂色やすすけた白などバリエーションを持たせても良かったですね。



〈登場人物〉

ニコラス司祭(40代半ば)


ガッチリでたくましい敬虔なるシグマー司祭。葬儀用の香薬をPCに村に配達させるが、突然の事態に動揺は隠せない。



ロベルト侍祭(30代前半)


ニコラスのもとで祭祀を補助する侍祭。農作業の手伝いや読み書きの教室を開くなど村人とも関わりが深く、慕われている。


コルト(10歳)


動き出した死体は彼の母、グロリアであった。父も早くに亡くし、病弱の母のために宿屋で日銭を稼ぐ孝行息子である。


ハインリヒ(70代?)
村長。年のわりに体格もよく、村を納めている。


ミルコ(40代)


ハインリヒの息子。ピストルを常に携帯する危険な男。


ゲルト(50代前半)


村唯一の宿〈青羽のアヒル〉亭のおかみ。女だてらに宿を切り盛りしている。グロリア親子の貧窮を察し、まかないをコルトに持ち帰らせるなど陰日向から支えていた。


クルツ(30歳)


無法者のクルツ。みなしごで暴れん坊、村の鼻つまみ者である。グロリアとは幼なじみであった。


マグダ(年齢不詳)


魔女と噂される老女。実際に魔女であれば火あぶりに処されても不思議ではないが…


コーウィン(30代後半)


奇妙なローブの男。村人との交流は乏しく、村のはずれにいつのまにか立てたあばら屋に住んでいる。禁域の森にも立ち入る姿が目撃されており、村人の不審を買っている。


親切なボブ


雑貨屋を営む親切な男。必要や品があれば用立ててもらうとよい。実際、彼は親切だ。君がカール(金貨)さえ持っていれば。




〈周辺情報〉
ターラントは森に囲まれた小さな村だ。常駐する衛兵もなく、塀もないため怪物に襲われればひとたまりもないだろう。

村の周囲は深い森林地帯で、林業が盛んである。しかし、村人は北の森を「禁域の森」と呼称し、近づこうとはしない。